25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

セラピスト

2016年12月24日 | 日記

 50年後に残る職業として「セラピスト」がランキング4位に挙げられていた。「第4次産業革命(世界経済フォーラム ダボス会議」の発表である、セラピストとは直訳すれば「こころを癒す人」である。やっかいな概念である。さっそくいろんなセラピストが現れている。マニーセラピスト、ボディセラピスト、スピリチュアルセラピスト等々。身体とこころはおそらく一体化しているから、胡散臭いものも、科学的な根拠のないものも、科学などはもともとすべては明らかにできないんだ、と考える人この分野参入してくる。美容セラピスト、健康セラピスト、認知療法セラピスト、乳幼児セラピスト、働く女性のためのセラピスト、カラーセラピー、フラワーセラピー、ストーンセラピー、ミュージクセラピー、アニマルセラピー、考えだせばきりがない。

 AIやIotによって人間の下部労働は開放されるように思えるが、そうであるならセラピストも必要がなくなるのではないかと思ってしまう。ところがそうではないらしい。人間と人間の関係の問題は宗教が発生したときからの問題で、どうやら、第四次産業革命があっても、解決することはないと読んでいるのかもしれない。

 それでは宗教が隆盛するのだろうか。豊かに過ごすことができれば、宗教も基盤をもたなくなるが、人間の知性がこころと身体のバランスがとれれば、隆盛はないようなきがす。セラピーは病院や科学と日常の間で、ちょっとした慰みを提供するようになる気がする。

 人生は楽しいこともあれば、辛いことも多いのだ。