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★世界遺産「神宿る島」宗像・宗像大社辺津宮を訪ねる

2018年05月24日 | 旅行

3年前に母の日にと子供たちにもらったアジサイ「ゼブラ」の乳白色の花が咲き出しました。茎が黒く花が白いドイツ生まれの園芸品種で、黒い茎と白い花がシマウマを連想させるから「ゼブラ」と名前が付いたようです。


一方我が家のツマグロヒョウモン蝶の幼虫も、たくさんの餌に囲まれて幸せそうです。


先日5月23日はOB会のレクレーションの宗像方面へのバスツワーに参加しました。いつものアワテンボウの思い込みで集合時間と場所が違っていましたが、集合時間前の電話で事なきを得ました。9時30分に博多駅前を出発です。


福津市の「宮地嶽神社」にやってきました。創建は、約1700年前でご祭神は「神功皇后(じんぐうこうごう)」で、全国に鎮座する宮地嶽神社の総本宮です。なお、八幡様の総本宮・宇佐神宮のご祭神「八幡大神(応神天皇)」の母君にあたられます。


この「宮地嶽神社」は神社より海岸を望むと、参道が一直線に続いて「光の道」として有名なところでもあります。ただ、夕陽が参道の延長線上に沈む「光の道」が見られるのは2月と10月のそれぞれ1週間ほどだそうです。


古事記、日本書紀等では「神功皇后」が渡韓の折、宮地嶽山頂より大海原を臨みて祭壇を設け祈願されて船出した場所だそうです。


ここは花菖蒲の神社でもあります。5月26日から「菖蒲まつり」が開催されますが、まだ少し早いようです。


江戸時代からの古風な趣のある町並みの「津屋崎千軒」にやってきました。昔は塩田と海上交易でかなり繁盛した町だそうです。ボランティアのガイドの方が案内してくれるそうです。ありがとうございます。


雨が降り出してきました。まだ、それほどの賑やかさも知名度もなく、これから豊後高田市「昭和の町」以上に賑わいのある施設になることを期待します。


塩木のある梁(はり)が見事な「豊村酒造」にやってきました。
この塩木の梁は、腐れや虫食い(シロアリ等)に対する対策として、砂浜に穴を掘らせてそこに材木を埋めて1年以上放置し、潮の干満で海水が飽和・浸水し掘り出して乾燥させた後に加工するのだそうです。


お酒好きな先輩たちは利き酒してお酒を購入しています。お酒の飲めないわたしは奈良漬けを買い求めます。


世界遺産関連遺産群の一つでもある、新原・奴山古墳群にやってきましたが、残念ですが車中からの見学となりました。ここは沖ノ島祭祀を行い、信仰の伝統を育んだ古代豪族宗像氏の墳墓群です。


お昼ご飯を途中のホテルで済ませ、雨も上がった「宗像大社辺津宮」にやってきました。


九州と朝鮮半島を結ぶ玄界灘の中心にある「沖津宮」、海岸近くの大島に「中津宮」、陸地のここ田島に「辺津宮」、この三社を総称して「宗像大社」です。
お祭りする三柱の神々は、「沖津宮」が田心姫神(タゴリヒメ)、「中津宮」が湍津姫神(タギツヒメ)、「辺津宮」が市杵島姫神(イチキシマヒメ)です。


まずはボランティアガイドの方の案内で、宗像大社神宝館へ向かいます。ここは沖ノ島祭祀の奉献品などが展示されています。有名な金製の指輪や多数の馬具類や鏡などレプリカでない本物が展示されています。


やっと「宗像大社辺津宮」の本殿にお参りです。
姉の天照大御神と弟の須佐之男命との誓約(うけい)の際に、天照大御神の息吹の霧から三柱の女神が生まれました。最初に生まれたのが田心姫神、次に生まれたのが市杵島姫命、次に生まれたのが多岐津姫命(湍津姫神)です。


御神木の楢の樹です。樹齢は約550年位だそうです。


辺津宮の起源となる古代祭祀の場、「下高宮祭祀遺跡」に向かいます。


三女神に「筑紫の国の宗像の三宮に降臨し、歴代の天皇のまつりごとを助け、祭祀を受けられよ」と天照大御神の神勅により、三女神は宗像の地に鎮座し、玄界灘の航海安全の神、また国家守護の神として篤く崇敬を集めるようになりました。ここは「市杵島姫神」が神勅により現れた降臨の地で信仰上極めて重要な場所です。


ここにはご分霊として、長女の「沖津宮」が田心姫神(タゴリヒメ)、次女の「中津宮」が湍津姫神(タギツヒメ)があり、詣でれば玄界灘洋上の宗像二宮を含め宗像三宮を排したことになります。


約二時間ほどで「宗像大社辺津宮」をお詣りしました。ボランティアのガイドの方には感謝です。


大社の樹木の枝の上に生育する「ヤドリキ」が気になりますが、後で調べたところ「宿り木は神聖な植物」とのこともあります。しかし寄生植物をそのままにして勢いを失っている木々が哀れです。


天気も悪く平日というのに、世界遺産登録となったためでしょうか。駐車場には大型バスも並んでいます。


スマホの歩数計は本日12,000歩となりました。一昨日の九重登山では約13,000歩ですから高低差がありますが、ほぼ同じような距離を歩いたことになります。疲れました・・・・


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