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OWON New Model 100MHz XDS3102AV レビュー(日本語)

2017-10-15 14:47:19 | オシロスコープ

OWON New Model 100MHz XDS3102AV レビュー


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www.shop-online.jp/ElectronicsDIY5/

すべてのモデルをオプションを含め、お取り扱いが可能です。お問い合わせください。

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OWON XDS3000 Series n-in-1 DSO

http://www.owon.com.hk/products_info.asp?ParentID=57&SortID=87&ProID=182#sthash.UKVVKPZ0.dpbs

日本語フォントへのtranslateをしていましたが、当方で取り扱いするモデルは日本語GUI対応致しました。

まだ機能は追加されていっています。現在のversionのfirmwareでは、DMM(オプション)にdata acquisition(DAQ)機能追加/USB Hostからの通常update対応/Function generator(オプション)のphase変更(delay機能)もできるようになっています。

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日本語版

 (OWON 100MHz 1GS/s N-in-1 12-Bits Digital Oscilloscope)

OWONから、新しいモデルのデジタルオシロとして、マルチファンクションなオシロがリリースされています。当方では、XDS3102AVをフルオプションで動作検証しています。当方では、100MHzモデルとしては、、Vertical resolution 12bits modelのXDS3102AVと8bits modelのXDS3102Vを扱っています。他のモデルは別途、お問い合わせ下さい。

Single trigger波形は、OWON XDS3102AVのほうががきれいです。(RIGOL MSO/DS1000Z と比較)

PC-Based Software は、Win7/Win8/Win10 32bit/64bit すべてで問題なく、動作します。

(WiFi)WiFi オプションを購入すると、Android tabletのソフト(OWON XDS3000A App)を使用して、波形表示とカーソル使用で基本計測項目を選択して、各測定が可能です。

OWON XDS3000A App(Plz set XDS3000 as WiFi AP or STN)

http://files.owon.com.cn//software/PC/OSC3000.rar

Android more than ver.4.0

また、Amazon Fire OSでも、使用可能です。

(WiFi オプションについて)

注文時に組み込む形であとで追加はできません。WiFiは、STNとAPの両方に対応しています。ふつうは、接続が便利なAPで接続しています。これは、XDS3102AVがアクセスポイントとして機能し、Tabletに接続します。android用のアプリが無償で用意されています。tabletは、タッチパネル機能があるわけですので、測定項目選択して、測定結果を表示したり、カーソル機能で垂直軸、水平軸のカーソルをタッチで移動させ、測定することにも対応しています。Screen Print画像をメールで送ることも可能です。WiFi APで接続確立していても、オシロ本体も操作が可能なので、Tabletで操作が不可能な変更はオシロでできます。


(3)25MHz 2CH(Dual Channels) Arb/Signal generator(オプション)

delay設定(位相変更)が可能になりました。

オプションで、25MHz 2チャンネルのArbitrary/Sigenal Generatorを組み込むことができます。安く入手可能です。この信号発生器は、内部基準動作の信号発生器としては、オフセットが取れており、10MHzで設定すると、9.999998MHzあたりまで、正確に出力します。しかも、pop-upするkeypadが装備されていて、1Hzまで、周波数変更が可能で、正確な周波数カウンター(外部基準)で、10.000002MHzに設定すると、10.000000MHzに設定変更が可能です。また、周波数カウンター機能が標準装備されていますが、そちらも、周波数測定を10MHzならば、10.00000MHzまで正確に測定できるオフセットがすでに取れています。PICなどで、DDS信号発生器や周波数カウンターを自分で製作した経験がある人は、stand-aloneでも、PC-Basedでも、実際の出力周波数や読み取り周波数をオフセットがとれるように、プログラムに組み込むことが一般的ですが、RIGOL MSO/DS1000Z seriesや、Siglent SDS1000X seriesや、今までのこの価格帯のデジタルオシロの周波数カウンターでは、内部基準のため、そのppmに沿った、周波数偏移を反映した測定誤差をそのまま、認めざるを得なかったわけです。しかし、OWON XDS3102AVでは、その周波数誤差が信号発生器でも周波数カウンターでもその周波数偏移をうまく、オフセットを取っています。ソースコードでできるとは思っていましたが、それをきちんと、やっています。他にも、バッテリー搭載(オプション)や、VGA出力(Vは、標準装備)で、LCDディスプレー表示もできるわけですから、初めて、電子工作をするデジタルオシロとしては、一番いいかもしれません。


(4)VGA portは有用です。Display表示と同等の表示を維持し、refresh rateに影響を与えません。組み込み済みを基本設定とします。


(5)波形更新は、memory depthが、1000pointsでは、100MHz,-10dBm sinewave(CH1)では、45000wfm/sほどありました。Signal Generatorが、dualでも、切り替えで、trigger outを計測できます。Sweep信号を入れてみましたが、short memoryでは、1MHz-100MHz sweep,sweep 200msなどで、見ていますが、RIGOL DS1000Z/Siglent SDS1000Xより早いです。
(6)PC softwareのUSB driverは、defaultで自動でインストールされません。できない場合はフォローします。


(7)OWONの有線LANのセットアップ方法は、Siglent,RIGOLとは異なり、DHCPをAUTOでセットアップしても、それだけでは接続確立できません。一応、マニュアルに方法は書いてありますが、接続確立できない場合はフォローします。

OWON XDS3000seriesは、PCで、有線LANで接続確立して、PCから、コントロール状態にある場合も、Wireless LANで、android 専用アプリで描出させて、コントロールができます。仮にVGAで、LCDディスプレーで大きな画面でみるのと同時にタブレット、PCをいちいち、コントロールを変更せずに同時に交互に使用できます。どちらを操作しようとそのコントロールが可能で、実際、これはかなり便利です。当たり前に一見、思うかもしれませんが、これが今までできるものはありませんでした。(特にオシロ本体とPCソフト間で)


(8)RIGOL DS1000Z seriesのようなScreen Print(OWONでは、Image Transfer)と同じようにbmp.fileでImage転送のほか、BIN.fileの転送が可能です。
(9)上記、2つのPC softwareへの接続ができない間は、WiFi dongleのAP modeで接続し、data転送していましたが、そういう接続も可能な場合があります。
(10)XY modeをテストしてみました。この例ではIQ信号の計測が可能です。


(13)Intensity Grading 8bit versionである、XDS3102Vでは、Intensity Gradingが、newest firmwareで改善されまた、カラー表示対応になりました。12bit versionは、まだ、intensity gradingが8諧調程度です。
(14)Optionsのbattery 13200mA(3hour)は、本体入手時のみのお取り扱いになります。
(15)Analogue 3dB帯域は、100MHzよりやや広い程度です。
(16)AM変調波測定を実施しました。測定 2種(キャリアー周波数のtime base/被変調周波数 3kHzなどのtime baseの測定が可能で、被変調周波数 3kHzなどのtime base(us-ms)では、sampling frequencyが、100MSa/sなどに落ちるので、キャリアー周波数が高い場合は、sampling定理を満たすようにmemory depthを自分で20MB/40MBなど、deep memory depthに変更する必要があります。被変調波測定のtime baseでは、大方、40MB deep memory depthでも、100MSa/sなので、変調度測定できるキャリアー周波数の上限は、おおかた50MHzまでです。


(17)Android applicationの表示波形更新は、PC-Based softwareよりはいいです。あと、screen print(image transfer)が可能で、e-mailで、png fileで画像を送信する機能があります.

後部カバーをはずし、内部を見てみました。voidのシールはないので、開けるのはokです。と言うか、起動できなくなった場合は、まずは、patchでbootloader modeでfirmware書き込みができるため、実際、返却しないといけない状況は起こりにくいですが、万一の場合は、main boardだけ、返却するなどで済む場合もあり、1200円程度で、送り返すことができます。HantekのHDG2022Bをmain boardだけ、返却するのと同等の対応になるはずです。内部電源は、XDS3102AVでは、きちんと、シールドされていました。また、内部基準発振回路と思われる回路上は、アルミ ケースでシールドされていました。

10MHz sinewave 400mVp-p(CH1 25MHz Arb/Function Generator)/XDS3102AV Setting :Acquisition Mode:Sample/Memory Depth 1000pts/Run Mode

10MHz sinewave 400mVp-p(CH1 25MHz Arb/Function Generator)/XDS3102AV Setting :Acquisition Mode:Sample/Memory Depth 1000pts/Single Trigger Mode

(21)Record機能は、標準装備で、1-1000 frame 変更可能/ Interval 10ms-10s変更可能です。

Record

Playback

上記は、InternalでRecord機能を使用した例ですが、USB Flash Memory(UDisk)でExternal設定で、波形記録も可能です。容量いっぱい、infiniteに記録することも可能で、そのRecordは、wave_record0.bin として、記録でき、これは、PC-Based Softwareの付属機能である、Auto Playerで波形表示を1/100の早さのスロー再生で波形確認できます。下記の例は、1000wave指定で、recordした例です。BIN.FileをPlayerで波形の時間経緯を見ることができるソフトを初めて見ました。


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Persistなどのpara-meterはRecordを選択した後は、変更できません。あらかじめ、設定変更しておきます。Sweep 信号sinewave 1-100MHz 200mVp-p,sweep time 500msをオシロ Acquisition mode: Sample(normal sampling),short memory depth 1000ptsをrecordする場合に、persist 5sをかけた場合のImageです。recordは、1000frame,10msの設定の例です。10msごとに更新記録される波形に5sのpersistをかけて描出させ、更新速度が遅いことを補うことができます。Siglent SDS1000X seriesでは、現時点、persistを使っていても、recordでこのpersistを反映させることはできません。recordが、interval setting自体は、1usまででき、実際にも、23usなど、かなり、resolutionがいい記録を行うので、normal samplingで見えていたものは、かなりの確率で、segmented memoryのどこかに記録されるのですが、できれば、OWONのようにpersistを反映するほうが視覚的に見れて、有利です。persist 5sで、recordでは、interval 10msの場合、persist 1sのnormal samplingの表示のように見えます。

(22)Pass/Failも問題なく、使用可能です。

(23)Logic/Bus Triggerは、Defaultで使用可能です。少なくとも、I2C.SPIなどでtriggerをかける機能は使えます。decode optionに関係なく、I2Cなどの特殊トリガーをかけることができます。

(24)AD converterは、HAD1520 (High Speed Multi-Mode 8/12-Bit 1000 MSPS A/D Converter)を搭載していることが確認されています。data sheetからある程度、multi-modeの意味は理解できるかと思います。XDS3102AVでは、8bit/12bitの切り替えが原則可能ですが、ある設定では、8bit固定になっています。XDS3102でも同じchipを搭載しているのではないかとも想像できます。
(25)Math機能のFFTは、RIGOLに比較するとその更新レートは早いです。FFTは、RIGOL.Siglentより、OWONのほうが優れています。CH1で、FFTをactivateすると、trigger outの表示は変わりませんが、実際のCH1の波形更新も、FFTと同じ程度に落ちます。ある程度、帯域の広いBPFならば、ある程度の測定は可能です。persistは、FFTでも機能しています

Function Generator Set-Up: 5-20MHz 400mVp-p/sweep time 10ms


(26)タッチパネルは、電源測定などの使用で、波形拡大表示させる場合、即座にフォーカスできて、やはり非常に便利です。当然なのですが、カーソルも操作できます。

(27)Hardware Frequency Counterのsensitivity

ハードウェア周波数カウンターの感度は、およそ、4mVp-pとすこぶるいいです。XDS3102AVは、周波数カウンターは、RIGOL,Siglentよりも周波数を正確に測定が可能です。よくoff-setが取れています。optionのsignal generatorの出力周波数も数Hzしか誤差がないので、この2点はOWONが優れています。それに2CH同時に計測ができるのもOWONだけです。

Siglent SDG2122X /10MHz 外部基準(GPS Z3805A)

7.100000000MHz sinewave 4mVp-p(Hi-Z)/XDS3120AV average sampling

28)4mVp-p以下の小信号測定に関して

4mVp-p以下の信号は、繰り返し信号(sinewave etc)でもmeasureで周波数測定はできません。ただし、XDS3102AVは、vertical resolution設定は、1mVp-pまで設定可能になっており、特に2mVp-p/divと1mVp-p/divでは、20MHz以上の波形をeliminateするために20MHz LPFが自動で設定変更される代わりに、5MHzなど、20MHz以下の信号レベルをSiglent SDS1000X series同様に、500uV(50ohm)/-62dBmの信号レベルをかなり正確に測定することが可能になっています。

50ohm feed through terminatorで、50ohm loadして、SSGと接続した場合の無信号noise levelです。(XDS3102AV 1mV/div設定/Memory depth 40MB)1.520mVp-pと測定されています。(SSG接続により、noise levelは、無接続時より上昇が見られました。原因はわかりませんが、若干、反射があるようでした。)

SSGで、sinewave 5MHz -62dBmをXDS3102AV CH1に入力させてみます。2.000mVp-pと測定され、480uVp-p(50ohm load)と計測され、ほぼ正確な測定ができています。

(29)XDS3102AVでは、付属プローブでのcompensation調整をするためのソフトが組み込まれています。プローブですが、基本の10cmほどのアース線は脱着可能で、表面実装部品などの測定用に、短いアースラインで測定できるように標準クリップカバーをはずして、ばね状になった短いアースラインを取り付けることが可能です。

(32)XDS3102AVでは、Siglent,RIGOLのように直接、refrerence waveボタンはないですが、SAVEの中にWAVE Object&Showにsetting1などにBIN.file保存がinternalにできます。青のwaveformがreference waveになります。

(33)マルチメーター オプションは、4000countsです。4000countsあれば、initial testには必要最低限能力はあると言えます。当方で販売している電流プローブを接続しておくとことができ、便利です。

(34)2種類のdecode optionが供給可能になりました。

(1)CAN decoding option

(2)I2C,SPI,RS232 decoding option

 本体とともに注文の場合は組み込み済みで、あとから、decode optionの追加の注文の場合は、patchをあてるため、PC-Softwareを供給することになります。decodeは、Binary/Hex/decimal/ASCIIに対応します。すでにaddress/data triggerが標準搭載されていますので、0x6Eにaddress triggerをかけることなどができます。

I2C decode(address trigger as 0x6E)

Event Table表示

Advanced triggerでは、address triggerばかりでなく、data triggerも問題なく、可能です。下記は、25Hでdata triggerをかけた様子です。

CAN decode(Input Type CAN_H/Sample Point 50%/Common Baud 100000)(Condition Start)もこのように可能です。

Event Table

(35)sinx/x interpolation機能がon/offできるようになりました。

(36)Alternate trigger modeが加わりました。refresh rateが、30000wfm/s以上の当方取り扱い機種でalternate設定できるのは、XDS3000 seriesのみです。

100MHz sinewave (Anritsu SSG )/25MHz sinewave (Arb/Functional Generator of XDS3102AV)

(37)promotionしている電流プローブで、SDRトランシーバー SDR-1000の受信時消費電流を測定してみました。単位は、Aに変更可能です。

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VGA-HDMI 変換デバイス

HDMI出力対応にするアダプター(HDMI対応 LCD Display用)

問題なく、使用可能なことを検証しました。Shopのほうで、オプションとして、注文を受け付けます。

XDS3102AV Sweep 1-100MHz -6dBm sweep time 1second_using VGA-HDMI converting device

https://www.youtube.com/watch?v=rUi6qrtNMP0&feature=youtu.be

OWON XDS3102AVには、VGA出力機能がありますが、VGA-HDMI converting deviceで、HDMI出力へ変換し、LCD Displayへ表示させました。観測波形は、スイープ信号 サイン波 1MHz-100MHz -6dBm、スイープ時間 1秒です。XDS3102AVのsettingは、memory depth 1kpoints,time base 20ns/divです。この時のtrigger outは、約23000Hzで、Refresh rateは、約23000wfm/sと判断します。

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