Siglent SDG1062X 60MHz 2-Ch Waveform Generator レビュー
*********************************************
ElectronicsDIY5 web shop
www.shop-online.jp/ElectronicsDIY5/
********************************************
SDG1000X Series Function/Arbitrary Waveform Generators
https://int.siglent.com/products-overview/sdg1000x/
すでにデモ機の基本動作を確認していますので、SDG1062Xの購入は特に問題ないです。
***********************************
確認済みの点を記載します。
***********************************
方形波も60MHzまで出力します。これを強調しているのは、他のモデルでは、60MHz(Sine Wave)のモデルであっても、方形波 25MHzまでだったりするからです。
(1)外部基準動作は、通常のlevel(GPS receiver Z3805Aの10MHz output出力で可能です)外部基準動作をさせなくても、10.000000MHz設定で、10.000002MHz程度のaccuracyはあり、DG1000が出たころとは違い、off set設定自体、内部基準動作としては、きちんとされています。
(2)Harmonic distortionは、スペック通りです。電子工作では通常、問題ないです。 というか、このSDG1000Xを含め、ある程度、安く中古で入手できる、Anritsuなどの標準信号発生器より、よいスペックです。
(3)Phase noiseの規定はないですが、Tektronix AFG1000 seriesと同等で、-108dBc/Hz 10kHz off-set at 10MHz程度です。DG1022A/U同等と考えていいです。
(4)方形波は、60MHz まで出力します。これが、このFGのセールスポイントです。
(5)位相は、それぞれ、indepedentに、0.01°の単位まで、変更可能で、ケーブル長が違う場合でも、極力、位相差を90.00°に保つように調整することが可能です。(サイン波 50MHzで確認)通常は、0.1°まで調整のが大半で、扱っているFGでは、はじめて見たと思います。実際は、SDRなどでは、0.1°までの調整で十分だと思います。
(6)位相差信号は、サイン波では、10MHzまではsyncronize(同期)させることが可能です。これはうまく働いていました。それ以上の周波数では、0/90°に1CH/2CHを設定する場合は、実際には、オシロで、位相差が90°になるように調整が必要になります。仮にケーブル長がほぼ同じ場合でも、90°位相差調整は必要です。0.01°まで、調整できるのは、他の多くが、0.1°までのresolutionなので、メリットですが、10MHz以上のサイン波は、非同期出力で、0/90設定での実際の出力位相差は、-74.89°などにオシロで調整してやる必要がありました。(XY-modeで、おおざっぱにcircleを描かせ、270°もしくは、90°の数値を得て、あとはカーソルで、周期の1/4のtimeに極力delay timeを合わせます。CH1をtrigger sourceにして、CH1 X軸カーソルを固定して、CH1-CH2間カーソル timeを5.000nsに設定し、CH2カーソルがtop of levelに来るようにSDG1062Xの位相をメインつまみで変更します)他のFGでは、もっと、実際の位相差の誤差は小さい場合もありますが、どうせ、非同期ではどれでも多少ずれていますので、0.1°まではマニュアルで調整しないといけません。ですので、そうはデメリットにはなりませんが、10MHz以上のサイン波では、位相差はマニュアル調整が必要な事は気に留めておく必要があります。このままでも困りませんが、Siglentに報告して、極力、1CH/2CHでできれば、同期できる周波数の上限の改善をprogramでできないか、また、位相差を極力、設定値に正確にするように改善してほしい旨、報告しておきます。SDG2000Xでは、かなり、位相差出力は正確なので、これは価格を反映していると言えるかもしれません。実際には位相はどうせ、オシロで合わせますので、位相が変更できることをメリットに考えてください。
(7)pulse波 500kHzでの最小pulse width設定可能値は、32.6nsでした。さらに小さいwidthが必要な場合は、SDG2000Xとか、上位モデルを購入してください。5ns以下が必要なら、keysightなどの価格が高いモデルを購入するしかないと思います。
(8)Sweep機能に現在のところ、問題は見つかっていません。設定項目で、trigger outがありますが、onで約5Vp-pの1PPS信号が出力します。(SourceがInternalの場合だけ、表示されます)この1PPSは、SDG1062Xを外部基準動作させる場合は、正確な1PPS基準のDDS信号発生器の製作などに利用ができるでしょう。SweepのSource設定をExternalに選んで、外部トリガーをかけることができますが、[Aux In/Out]に外部入力がないと、1PPSでtriggerされるようで、start frequency 1MHz,sweep time 1sでは、1MHzを出力していました。いずれにしても、壊さないようになっています。
(9)Modulationに現在のところ、問題は見つかっていません。
(10)SDG2000X seriesで、採用されている"Wave Convine"と言う機能は、SDG1000X seriesでも採用されています。
***********************************************
かならず、購入前にスペック確認は、data sheetなどで、ご確認いただいたほうがいいかと思います。それでわからないことは、お問い合わせ下さい。
***********************************************
受信機/無線機の修理のために、-73dBmを出力させるには、SDG1062X/SDG1032Xをまず、Load設定を50Ωを選択します。そうすると、+/-ボタンを押すと、dBmに単位変更できますので、
-43dBmにセットします。そのうえで、受信機/無線機のアンテナ端子入力に、30dB attenuatorを接続して、-73dBmのsine waveを入力させます。(SDG1062X/SDG1032Xの出力設定は、-50dBm/1mVp-p 50ΩLoadですので、-43dBmにSDG1062X/SDG1032Xをセットアップしてから、attenuatorを使用するなどします)
出品リストにない場合も原則的にはすべてのモデルをオプションを含め、お取り扱いは可能です。お問い合わせください。
お問い合わせ
http://www.shop-online.jp/ElectronicsDIY5/index.php?body=mail&PHPSESSID=0158ad565e32df78442d64f859ce50ae