名言の深海

名言とその著者への接近。

予期しない質問 ロック

2005年07月27日 | 名言記事
借りものの概念と、教育で植え付けられた偏見をもとにして、
ありきたりの筋道に合った話をする大人よりも、子供たちの
予期しない質問から教えられることが多いと思います。

    (ロック 「教育に関する考察」)



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ロック 1632‐1704
イギリスの哲学者。
イギリス経験論を代表する哲学者の一人で、「17世紀
に身を置きながら18世紀を支配した思想家」と評される。

ロックの前提とした人間像は、合理的な主体であり、
自律的な個人であった。この前提は後世において
文学・哲学・精神医学などの領域から激しく批判されることに
なるが、政治・経済をはじめ多くの領域では今なお前提とされている。



教育に関する考察 ロック

読書について ショーペンハウエル

2005年07月09日 | ショーペンハウエル
紙に書かれた思想は一般に、砂に残った歩行者の足跡以上の
ものではない。歩行者のたどった道は見える。だが歩行者が
その途上で何を見たかを知るには、自分の目を用いなければ
ならない。

   (ショーペンハウエル「読書について」)



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ショーペンハウエルの哲学随想集は、簡明な語と比喩だけを
用いつつ要を得た文章が印象的である。「大切なのは
普通の語を用いて非凡なことをいうことだ」とする彼の
信念を実践して見せている。



読書について 他二篇 ショウペンハウエル