名言の深海

名言とその著者への接近。

不幸のうちに ツワイク

2005年03月04日 | 名言記事
不幸のうちに初めて人は、自分が何者であるかを知る。
        
      (ツワイク「マリー・アントワネット」)



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ツワイク(1881-1942) 
作家。
国際的な知識人として名声を馳せるが、ファシズムの影ととも
オーストリアから亡命。イギリス、アメリカ、ブラジルと
亡命を続け、最後は妻と共に自殺する。


「マリー・アントワネット」ツワイク
焦燥にかられ感情に振り回される、凡庸な少女。
アントワネットをそのような平凡な人物として描くことで、
その後の緊迫した社会情勢の中、すべての行動が裏目に出て
追い詰められていく悲劇が際立つ。

この作品が読まれる以前、マリー・アントワネットの一般的なイメージは
「フランス民衆の貧困を横目に放蕩の限りを尽くした怖ろしい女」というものだった。
ツワイクはこの作品によってアントワネット像を大きく転換させたことになる。



マリー・アントワネット〈上) シュテファン・ツワイク


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