すっかり地酒蔵巡りの感を呈した2日目の先を急ぐ。
雪国の高速道路の特徴なのか、スマートインターを含め細目に乗り降りができるのは
積雪による生活道路補完の意味もあるのであろう。
県東の朝日から立山に高速でワープ移動し、立山線の白眉たる山登り区間の入口駅横江を目指す。
もともと尖山(とがりやま)と称した駅は、地区の集会場?広場の奥にひっそり佇む。
本来の横江駅は、千垣寄りに位置しておりこの駅が横江を継いだ後上横江を名乗ったが、余りにも集落外れで廃駅となる。
話を新横江駅に戻す。大きな黄葉落葉樹の傘の下にやがて土に帰する様な本屋が風雪に傷んだ体を晒す。
尖山という旧駅名はそのすぐ傍に聳える小峰の名のようで、駅前に鎮座する野仏はヤマ信仰にまつわるものなのか。
当駅もかつては島式二線配置だったが2番線は失われており、
豪雪地域が故の利用者用の駐輪設備が空っぽなのが、待合室の荒廃同様に利用率の低さを物語っている。
常願寺川は、立山の雪と水により長い年月削られた花崗岩を大量に運び、今でも駅裏手の河原には採石場を有するが、
ヤマの入口にある横江駅は、かつての旧横江駅がそうであったように間もなくその機能を終えるのかもと感慨に耽っていたら
特急停車駅ではない駅の発車時刻表を鵜呑みにしていたら、不意を突いてヤマから特急アルペンが下り降りてきた。
2017年10月 立山線横江駅
こういう駅でまったりしていると、優等列車に不意を突かれること、よくありますよね!(笑)
この旅では、ネットで撮影各線のダイヤが手に入り満を持した撮影だったはずですが、
魔が差すと言うか特急路線でヘマこきました。。。
ポロさ加減において地鉄線内でも一二を争うと思われるこの駅の打ち捨てられた感はハンパ無いところがあります。
それでも昔日をそこはかと匂わす朽ち方がまたいいのですが。
富山地鉄の各駅、上手に補修すればより趣が出て「生きた鉄道博物館」として誘客に資すると思うんですがねえ、頭を使ってもらいたいですねえ。
この駅の持つ独特の怪しさ加減は半端無かったです!
それでもこの後一人乗車客がありました。。。
えき博物館として、スタンプラリーとか面白そうです。
一歩間違えると廃線跡かと...(^^ゞ
こんな路線で機関車走らせたら面白そうですが。(除雪の機関車が走るのでしょうか?)
路傍の石仏にも興味をひかれます。
尖山、綺麗な円錐形をしていることからピラミッド説やら、UFO絡みの逸話も多いようです。只見線沿線の蒲生岳と
似た存在です。
そして、富山に行って感じることはやはり信心深い前田のお殿様の土地ですから、寺社仏閣もとても興味深いです。