狂電関人の写真庫

狂電関人本人のこれまでの写真のストックを思うまま徒然に表現。お立ち寄りの際には一言コメントをいただけると幸いです。

秋深まる富山巡りの二三 要で虎の子

2017年11月20日 18時57分51秒 | 私鉄・地方交通 甲信越/北陸

常願寺川は、わずか56Kmで3000mを流れ下る世界でも屈指の暴れ川である。
その流れが谷から出る出口である横江に設けられたのが巨大な堰堤である横江頭首工。
ゴロゴロと押し流される岩を防ぎつつ、農業用水を取水する治水の要。
その治水事業は古くは佐々成政の治世にすでに行われており、何度も常願寺川の氾濫によって
多くの犠牲者を出したそんな暴れ川を鎮める祈りの野仏が横江の駅前の仏だったのかもしれない。
二日目の地鉄撮影も残りわずかとなり、常願寺の流れが形成した幽谷を下ってくる地鉄の虎の子を出迎えるアングルを
うろうろと探していた矢先に無情の踏切鳴動で立山方に急ぎカメラを向ける。



かなり窮屈なファーストショットの後、
脚立に乗ってセッティング済みの後追いアングルのファインダーを覗く。



短尺の軽快なリズムだけを残し、虎の子ダブルデッカーが走り去る。
深い谷での撮影はそろそろ露出が稼げなくなり、横江を後に拓けた辺りまで下ることとした。

2017年10月 横江~岩峅寺 10030系特急

コメント (4)
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