狂電関人の写真庫

狂電関人本人のこれまでの写真のストックを思うまま徒然に表現。お立ち寄りの際には一言コメントをいただけると幸いです。

蒲原鉄道 モハ91の話

2013年04月08日 21時54分10秒 | 私鉄・地方交通 甲信越/北陸

電関人は写真を撮る対象物としての鉄道から入っているので、

一つの鉄道が気にいると何度も同じところに通うような撮り方をしていて、あまり多くの場所に行っていない。

地方私鉄も数えるぐらいしか行ってなく、その中で良く出掛けたのが蒲原鉄道。

蒲原鉄道には、自社発注車のほかに西武鉄道(旧武蔵野鉄道)からの譲渡車など車両のスタイルも変化に富み

沿線の景観と相まって魅力的な鉄道だった。

そんな蒲原鉄道だが、1両とても気になる車両がいてそれが蒲原鉄道での形式はモハ91。

同線では単独での使用はされておらず専らガソリンカー改造のクハ10とモハ81と3両で使用され最後までワンマン改造を受けずに残り、

加茂~村松区間廃止の際に廃車となった。



その来歴は、1975年12月山形交通三山線廃止に伴い同線に譲渡された元山交のモハ106。

如何にも車体更新を受けたバス窓が特徴の車体は山形交通時代の1956年に日車によって鋼体改造がなされたもの。

さらに遡るとこのクルマは、名古屋鉄道モ450(各務原鉄道KB1)が最初で奇しくも直接蒲原鉄道にわたってきた

モ21と同じ車で大正生まれの木造車だったということだ。

13mに満たない車体と不釣り合いの武骨な足回りを持つこのモハ91という車両が父親の故郷の山形からきたということと

その複雑な経歴をもち、3両使いゆえ晩年は団体臨時列車等にしか使われず稀にしか走らなかった気になる1両だった。



1982年2月 蒲原鉄道 大蒲原にて
※励みになりますので、左のにほんブログ村鉄道写真ボタンをポチっとよろしくお願いします。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする