２０２３／０２／２６ 「ザ・ロストシティ」

「ザ・ロストシティ」(2022年米)

ロレッタ・セージ　ロマンス小説作家（サンドラ・ブロック）
アラン　表紙のモデル（チャニング・テイタム）
アビゲイル・フェアファックス　億万長者（ダニエル・ラドクリフ）
ジャック・トレーナー　人探しのプロ（ブラッド・ピット）
ベス　広告担当
アリソン　演出担当
小説上の悪役　（スティーヴン・ラング）

起：ロマンス小説作家ロレッタは、億万長者アビゲイル一味に捕らわれる。
承：モデルのアランがロレッタを救出する。
転：ロレッタは再び捕らわれ、宝のある墓へ案内させられる。
結：宝はなく、アビゲイルは警察に捕らわれる。

　ロマンス小説作家のロレッタはスランプ気味だ。
新作のイベントに出るが、評判は悪く、
集まった観客のお目当ては、表紙のモデルであるアランの肉体だ。
　一方アランは、ロレッタの次回作がないのではと心配する。
自身を主人公ダッシュそのものだと信じるアランにとって、それは死活問題だ。
　そんな中、ロレッタは億万長者アビゲイルにさらわれてしまう。
アビゲイルは、ロレッタが大学時代に古代言語の解読をしていた事に注目。
カラマンの墓の位置が記されていると言う古文書を見せ、解読を求める。
ロレッタは断るが、無理矢理ジェット機に乗せられてしまう。
　ロレッタがさらわれた事は、騒ぎになっていた。
関係者は、人探しのプロであるジャックを雇う事に。
ロレッタのスマートウォッチから、彼女が大西洋にいるとわかる。

　ロレッタは、墓がある島に連れてこられる。
島にある火山は噴火寸前で、噴火すれば遺跡は埋もれてしまう。
ロレッタは椅子に縛られ、解読を強いられる。
　アランはジャックと合流。自身も同行すると言う。
ジャックは一味を倒し、ロレッタを救出。
ロレッタは古文書を持ち出す。
だがジャックがあっけなくやられ、一味に追われる羽目に。
アビゲイルは怒り、アランを凄腕の男だと思い込む。
　ロレッタらは、ジャングルを越えて空港を目指す事に。
追っ手に気付いて崖を登り、野宿する。
アランは、ロレッタが古文書を持ち出している事に気付き、
一味はそれを追っているのだと怒る。
　広告担当のベスもまた、現地に急行しようとする。

　ロレッタらは町にたどり着き、警察に事情を説明。
警察はアビゲイルを指名手配したと言う。
　安心したロレッタとアランは踊るが、歌の歌詞にある「涙の泉」に注目。
ロレッタは、そこにカラマンの墓があると気付く。
　アビゲイルは警察と通じており、ロレッタは捕らわれてしまう。
それに気付いたアランは奇襲を仕掛けるが、彼も捕まってしまう。

　ロレッタらは墓に到着するが、棺に財宝はなく、あったのは二体の骸骨だった。
古文書は、宝の在りかを記したのではなく、愛の物語だったのだ。
納得いかないアビゲイルは、ロレッタらを棺に閉じこめて退散する。
　棺に閉じ込められたロレッタは、目の前の幸せを見逃していたと話す。
改心した一味のラフィに救出される。
　噴火が始まり、島は崩壊。
ロレッタらは川に飛び込んで海に出て、ベスの乗った船に拾われる。
船にはアビゲイルも保護されていたが、犯人だと分かって逮捕される。
　ロレッタはアランと恋仲になり、幸せに過ごす。
　ロレッタの前に、死んだはずのジャックが現れる。
ジャックは脳が飛び散ったと認めるが、
脳は１０％しか使われておらず、残りの１０％に切り替えたのだと称するのだった。

　と言う訳で、サンドラ・ブロック主演のアクション。
サンドラはスランプ気味のロマンス小説作家で
ひょんな事から、自分も小説のような冒険に巻き込まれると言う展開。
「ロマンシング・ストーン」を連想しますよね。
サンドラは財宝のある墓の位置を知っているとされ、
悪の億万長者ダニエル・ラドクリフに拉致される。
イベント直後に拉致された為、
スパンコールの衣装のままでジャングルを逃げるドタバタぶりは
サンドラらしい印象で、序盤はまあまあ面白い。
だが、そこからは謎解きもアクションもいまいちで物足りない。
相手役はチャニング・テイタムで、ムキムキだけど頼りないモデルと言う役柄。
救出のプロとしてブラッド・ピットが出ているが、彼は早々に退場。
ラストで実は生きていたとされるが、そんな訳ないやろと言う印象で
映画全体が（さらに）ウソっぽくなった。
ブラピはゲスト出演的で、
代わりに、サンドラとチャニングが「ブレット・トレイン」にちょっと出てるらしい。