ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2023/07/22 「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」

2023-07-22 00:00:02 | 日記
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」(2023年米)

 ミッション・インポッシブルとは、TV「スパイ大作戦」の映画化だが
トム・クルーズがイーサン・ハントと言うTVに出てこないキャラに扮し
アクション中心のちょっと違う感じに。
007に出たいと言うトムが、それが叶わないので自分でシリーズを作った訳。
設定とかが違うので、オリジナルファンからすると違和感があったのだが
4作目くらいになると、別物としてこれはこれでいいかなと言う感じに。
本作は7作目で、シリーズ初めて前後編になると言う物語の前編。
前後編って、他のシリーズでは最終作である事が多いけど
本シリーズの場合はどうなるんすかね。
どちらにせよ観ます。1作目から劇場で観てます。

 事前に聞いてる情報は。。
 ・前後編の前編らしい。
 ・バイクで崖からダイビングするらしい。
 ・列車が崖から落ちそうになるらしい。
 ・そこそこいつものメンバーが出てるらしい。

イーサン・ハント IMFのリーダー(トム・クルーズ)
ベンジー IMFのメカ担当(サイモン・ペグ)
ルーサー IMFのメカ担当(皆勤賞)
イルサ 英国諜報部員。前々作、前作にも登場
グレース 女スリ

ガブリエル イーサンと因縁がある男
パリス ガブリエルの女殺し屋
ウィドウ 本名アラナ。武器仲買人。前作にも登場
ブリッグス 暴走するイーサンを追う
キトリッジ IMFの上司的存在

[前作のざっくりしたあらすじ]
起:シンジケートの残党にプルトニウムが奪われる。
承:CIAと協力して、レーンとの交換を持ち掛ける作戦を遂行。
転:CIAウォーカーが一味と判明。
結:一味は核爆発を起こそうとするが、間一髪阻止する。

起:世界の運命を左右するAIシステムの存在が明らかになる。
承:イーサンは命令違反を犯して、独自にシステムを動かす鍵を追う。
転:敵はイーサンと因縁のあるガブリエルだとわかる。
結:ガブリエルには逃げられ、イーサンは対決を決意する。

① ロシアの原潜のシステムがハッキングされ、自身の魚雷で撃沈される。

 冒頭はベーリング海。ロシアの最新式潜水艦が航行していた。
ソナーなどで探知されないと言う艦で、仕組みはわからないが、
レッド・オクトーバーを連想させます。
このロシア艦は英国他各国の艦に接近し、探知されない腕試しをしていた。
ロシア艦は新たに米艦を探知。
米艦までの距離が急に縮まり、あれ?なんて違和感はあったがあまり気にせず、
今回も接近を試みる事に。
ところが米艦が魚雷を発射した為に乗員は慌てる。
何がまずかったかわからんけど、探知されてしまったと、ロシア艦も魚雷を発射。
米軍の魚雷が迫り、囮弾も効果なく、もはや撃沈される事態は避けられないと観念。
だが、予想時間を過ぎても着弾せず、米軍の魚雷が誤探知だったとわかる。
それはそれで良かったが、今度は米艦を撃沈しかねないと慌てる。
魚雷を自爆させようとするが、うまく行かず。
それどころか、米艦が存在しなかったとわかり、
向きを変えた魚雷が、ロシア艦自身を目指していた。
何が何だかわからない乗員。
魚雷はロシア艦に命中し、乗員たちの死体が氷河の下に浮かぶのだった。

② システムを乗っ取る最新のAIの存在が判明。
  それを動かす2本の鍵の奪い合いとなると予測される。

 米国のいろんな組織の代表者が会談する。
話題は、何者かが作ったAIシステムの存在についてだ。
(その前に、イーサンが砂漠でイルサと再会するシーンがあったような気がする)
それがどんなものかよくわからないけど、世界を支配できる代物で、
各国が狙っているのだ。
そのシステムを動かすには、2本を組み合わせて完成する鍵が必要だと言う。
システムが何かは分からないが、なぜか鍵の事は知られているのだ。
1つはイルサが持っていると言う話だった気がするけど、
ずっとイルサが鍵を持っていた印象はなくて、イーサンに渡したって事だったかな。
各国はもう1つを探しており、米国ではIMFのイーサンが追っていると言う話に。
だが、各組織の代表はIMFの存在を知らず、国際通貨基金か?なんて話す始末。
イーサンの組織と国際通貨基金は略称が同じだが、
このシリーズでそこに触れたのはたぶん初めて。
過去作では、IMFももう少し知られていた気がするけど、本作では謎な存在らしい。
不可能な指令を実現する組織だなんて話をして盛り上がるが、
そこに現れた助手みたいな男が、
IMFの上司的存在であるキトリッジにこっそりガスマスクを渡す。
キトリッジは何事かわからないでいたが、
男がガスをまき始めたので、慌ててガスマスクをする。
各組織の代表は眠ってしまい、驚いているキトリッジの前で
男がマスクを外すと、彼がイーサンだったとわかる。
何でこんなまだるっこしい事をしたかわからないけど
裏切り者として追われる形となって、単独行動する為かな。

③ イーサンは命令違反で追われる形に。
  空港で鍵を手に入れようとするが、女スリのグレースに奪われる。

 この辺りでタイトルがあり、ようやく本編に入ると言う形に。
前置きが長いので、ずいぶん長い作品なんだなと言う印象を受ける。
イーサンらは命令違反を犯したとして、各方面から追われる形に。
とは言え、過去作も似たような状況だったので、
本作が特別困った状況と言う訳でもない。
おかげで、ブリッグスと言う男に全編追われ続ける。
ブリッグスがどこの組織の誰かよくわからないけど、
そんなにイーサンの妨げにはならず、最終的には協力してくれたりもする。
銭形警部みたいな存在やね。
 イーサンは2つの鍵の1つを持っていて、それを取引材料にして
2つ目の鍵も手に入れようとする。
空港で、ベンジーとかが背後で支援して作戦を展開するが
気が付くと、1つあるはずの鍵がなくなっていた。
先ほどぶつかった女性グレースにすられたのだ。
イーサンは取り戻そうとして、見付けたグレースに協力を求める。
一方で、ブリッグスやその他の悪そうな一味に追われる羽目に。
グレースもしたたかな感じで、逃げられてしまう。
鍵1つを2つにするはずが、0になってしまったと言う失態。
そこは、現場に鍵を持っていった作戦に問題があった気がする。

④ 鍵を取り戻そうとして、派手なカーチェイスをする。

 イーサンとグレースは警察に捕まり、手錠をかけられてしまう。
だがイーサンはグレースを連れて、警察のバイクで逃走。
再び追われて(悪の連中だったり、ブリッグスらだったり)バイクが壊れてしまう
するとイーサンはあらかじめ手配した車を検索。
(世界各地にIMFの車が停めてあると言う事か)
近くに駐車されていたのは、小さなフィアット。
イーサンもこんな小さな車かよと言う表情だが
これは「007/ユア・アイズ・オンリー」を連想させる。
かの作品は「カリオストロの城」の影響を受けてると言うので、その流れすかね。
派手に走り回った末、追っ手が入れない狭い路地に入り、追跡を振り切る。
だが、気が付くとグレースは手錠を外しており、逃げられてしまう。
グレースは不二子ちゃんみたいな存在すかね。

⑤ グレースは雇われてスリをしたと判明。
  黒幕はイーサンとは因縁のあるガブリエルらしい。

 グレースは偶然現れた訳ではなくて、雇われて鍵を盗んだのだと判明。
その背後にいる黒幕は、ガブリエルと言う人物だとわかる。
イーサンはガブリエルが因縁がある人物だと気付く。
30年前に、イーサンがIMFに入るきっかけを作った人物みたいな話に。
て事は、劇場版1作目に出てたキャラかなとも思ったが、そんな事はなさそう。
当時のイーサンの彼女の死に関わったとかそんな事らしいけど
過去作でそんな話はなかったし、本作でも詳細は語られない。
ガブリエルがどう関わったかも不明。
後編ではわかるのかも知れないけど、本作では思わせぶりだけと言う印象。

⑥ ガブリエルの罠にはまり、イルサが殺されてしまう。

 そうこうしていると、イーサンはガブリエルと対面。
どうしてそうなったか忘れたけど、グレースが捕らわれており、
さらにイルサも捕らわれていた。
ガブリエルはイーサンに、どちらを助けるか選べ等と言う。
なんで選ばないといけないかも忘れたけど、
イーサンは女性に優しいので選べないでいる。
何かあって混乱状態となり、一同は建物を出て外へ。
グレースがガブリエルに襲われて気絶。
殺されかねないが、イルサがかけつけてガブリエルと戦う。
一方、イーサンはグレースらとはぐれ、何とかかけつけようとする。
ベンジーが通信で右へ行け、左へ行けと指示するが、
それに介入され、ベンジーの声で偽情報を与えられて、イーサンは迷走。
これがAIの仕業なのは確かだが、
ガブリエルの仕業なのか、第三の人物の仕業か
はたまたAIの暴走なのかは、よくわからない。
ようやくかけつけた時には、グレースが気絶していて、イルサは死んでいた。
何となく彼女みたいな存在になっていたイルサの死に、
ショックを受けるイーサン。
意識の戻ったグレースも、
自分のせいでいるイルサが死んだような気持になって責任を感じる。
一方、強敵そうだった女殺し屋パリスも、
何かあってガブリエルの使い捨ての駒にされたと感じ、ショックを受ける。

⑦ ガブリエルはオリエント急行で取引する事に。
  イーサンとグレースが乗り込む事になる。

 ガブリエルは、前作に出たウィドゥことアラナを仲介に
オリエント急行車内で取引をするとわかっている。
(ガブリエル本人がわざわざばらした)
グレースはスリの件ではアラナに雇われたが、
義理はなく、イーサンらに協力すると言う。
そこで、グレースがアラナに、イーサンがその部下に扮してオリエント急行に乗り込み
鍵を奪って、退散すると言う作戦を実行する事に。
ただし、脱出用のパラシュートは1人分しかないので
グレースは列車に残す事になる。
(そこは何とかなりそうな気がするが)
それでもグレースは付き合う覚悟だ。
列車に残ればグレースは捕まるだろうが、イーサンはキトリッジが保護してくれると約束する。
 ところが、変装用マスクを作る装置が故障し、
イーサンは部下に扮する事が出来なくなってしまう。
この装置って4作目でも壊れたはずで、壊れないように改良しとけよと言う感じ。
 アラナのマスクは先に出来ているので、グレースは予定通り列車に乗り込み
イーサンは別の方法で合流する事となる。

⑧ グレースはアラナに扮し、イーサンはバイクで崖からダイビングして乗り込む。

 走行中のオリエント急行に、アラナはいた。
実はキトリッジも乗っていて、アラナと取引しようとしていた。
つまりイーサンの思惑と違っていた訳だが、
何としても鍵を手に入れたいって訳すね。
取引まではまだ時間はあり、アラナは一旦部屋に戻る。
だが、そこには自分そっくりの人物(つまり変装したグレース)がいて、
アラナは薬で眠らされる。
 その頃、イーサンはバイクで列車に飛び乗ろうとしていた。
だが、車内のガブリエルが何か企んで速度を上げてしまう。
その為、イーサンは飛び乗る事に失敗。
離れた場所にいるベンジーが、新たな合流地点を計算。
ルートを指示するが、高低差は分からないようで、
イーサンはどんどん山の高い所へ行ってしまう。
 アラナに扮したグレースは、キトリッジに会う。
鍵と引き換えに金をいただく約束だが
今回使ったグレースを無罪放免とし、さらに彼女に送金してほしいと言い出す。
凄い不自然な話だけど、キトリッジはこれを受ける。
送金処理を行い、進捗率のゲージが進む中、
本物のアラナの意識が戻り、フラフラしながら近付いている。
送金処理が100%まで来て、後はグレースが最終確認キーを押すだけだが
なぜかためらってキャンセルして退散。
キトリッジを困惑させる。
そこへ本物のアラナが現れるが、キトリッジもアラナ自身も事情が分からず困惑。
一方、ガブリエルは偽者がグレースだと気付いてにらみ合いに。
 イーサンは山の上まで来てしまい、ようやくルートに問題があったと気付く。
しかし、山の下へ戻っている時間はなく、もうやるしかない。
勢いをつけて、崖の頂点からバイクでジャンプ。
そのままパラグライダーみたいにして列車を目指す。
イーサンも、崖にぶつかったら一巻の終わりだと叫ぶ。
このシーンが本作の一番危険なスタントだそうで
万一を考えて最初に撮影したと言う。
(あかんかったら、他のシーンは撮影してないから無駄にはならない)
しかし残念ながら、観ていてその危険さはあまり伝わらず。
 ガブリエルとにらみ合うグレースは、
もうあかんと言う感じになっていたが
そこへ窓を突き破ってイーサンが突入。
何号車へ。。と狙って調整できたとは思えないから、ここはちょっとコントっぽい。
たちまち混乱となり、列車の屋根の上でイーサンとガブリエルが戦い、
トンネルが来ると慌てて伏せたりする例のやつ。

⑨ ガブリエルには逃げられ、橋が爆破されて列車は転覆。
  間一髪、イーサンらは生還する。

 イーサンらは暴走している列車の乗客を助けようと、連結を外すお約束の行動をとる。
一方、ガブリエルはいつ橋を通過するかわかってて
(暴走して速度が上がっているのに)
今だと言うタイミングで下の川に飛び降り、リモコンで橋を爆破。
橋は爆破され、切り離された運転席部分は下へ落下。
イーサンらが乗る後ろの部分もすぐには止まらず、爆破された橋に差し掛かる。
差し掛かった列車は、切れた線路から突き出し、
自身の重みに耐えかねて、連結部が外れて1両ずつ落下していく。
イーサンらのいる車両も落ちそうに。
縦向きになった食堂車で、何とか上に進もうとする光景は、
「ポセイドン・アドベンチャー」を連想させる。
今までイーサンを追ってきたブリッグスや改心したパリスが引き上げ、
再び列車を切り離して、落下もここまでで収まる。
ブリッグスとパリスって名前は、オリジナルシリーズのキャラを意識したんすかね。

⑩ イーサンはグレースと別れ、ガブリエルを追うと決意する。

 ガブリエルは鍵の用途を知っているようだった。
そして、何やら重要なものをロシアが持っていたが、
その原潜はベーリング海に沈んでいるらしい。(冒頭のシーンすね)
イーサンは、ガブリエルを追う事を決意。
裏切った形のキトリッジに恨み節を語り、アラナやパリスも捕まったんだったかな。
ブリッグスもイーサンを追う勢いがなくなり、慌てて退散する必要はなさそうだが、
イーサンはパラシュートを使い、風に乗って脱出。
迎えに来たベンジーらと合流し、物語は後編に続くのだった。。

 と言う訳で、冒頭ロシアの最新型潜水艦が登場。
これは探知不能と言う代物で、レッド・オクトーバーを連想させる。
各国の潜水艦に接近する腕試しをしていたが
システムが何者かにハッキングされ、自身を撃沈してしまうと言う事件が発生。
実は、最新のAIの仕業で、これを手に入れれば世界を支配したに等しい。
(。。とは言ってなかったかも知れないけど)
AIシステムを起動するには、2つを組み合わせた鍵が必要で
この前編はそのカギを奪い合う攻防が展開すると言う訳。
そうした構図の紹介が30分くらいかかり
ようやくタイトルになるので、タイトル前が長い印象。
それもこれも、シリーズ最悪の事件だと言うあたりをアピールする為で
大変だー大変だーと言う雰囲気は感じるものの
AIシステムがあると具体的にどういう事が出来るのかは描かれず
(後編で描かれるものと期待したい)
何か観ていてピンと来ない。
トム・クルーズ扮するイーサン・ハントが、この鍵を奪おうと奮戦。
3作続けて登場のイルサも出てくるものの
本作のヒロインは、女スリのグレース。
彼女は、最初雇われてイーサンの邪魔をするが、
途中から事態を知って協力するように。
何か、実は彼女は。。と言う素性がありそうで、結局裏なんてないあたりも拍子抜け。
敵はガブリエルと言う男で、イーサンとは30年前に因縁が。。と言う訳。
ただし、シリーズ1作目に登場していた人物とかでもなく
取ってつけたような印象。
トムと言えば、自分でやってしまうアクションで知られるが
本作の派手なアクションシーンは2回だけで
中盤のカーチェイスと、終盤の列車での攻防。
予告編に出てくる、崖からバイクでダイブするシーンと
列車の屋根の上で戦うシーンと、列車から落ちそうになるシーンは
同じ見せ場の一部なので、危機また危機と言うのにはやや弱い。
(列車から落ちそうになるシーンは、まあまあ見せ場だけれども)
崖からダイブするシーンが一番危険だとの事だが
そのシーンを見せる為に、女スリが列車で駆け引きしている間
トムは延々とバイクで山を登っている始末。(つまり攻防に参加してない)
チームとしては、今回登場するのはサイモン・ペグと皆勤賞のルーサーだけで
あまり攻防に関わっている印象を受けない。
スパイ大作戦ぽいトリックは、お約束の変装マスクだけ。
しかもマスク製造機が壊れる。これって過去作でも壊れたよね。
トムの信者たちからは、凄いアクションだと言う声が聞こえるものの
自分はそれほどの信者でもなく、前後編にした事で、ちょっと間延びした感じを受けた。

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