ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2021/10/03 「007/ノー・タイム・トウ・ダイ」

2021-10-03 00:00:02 | 日記
「007/ノー・タイム・トウ・ダイ」

 毎回、劇場で映画を観た理由を書いてるけど、007は無条件で観ますよ。
前作「スペクター」から6年が経過しており
一度はダニエル・クレイグも降板かと思われたが、もう1作作る事に。
何か情報少ないけど、わかっている事は下記のとおりです。
 ・前作のヒロインであるマドレーヌ(レア・セドゥ)が今回も出るらしい。
 ・ボンドとマドレーヌは別れたらしい。
 ・ブロフェルドも再登場するらしい。
 ・ただし、本作のメイン悪役は、ラミ・マレックらしい。
 ・CIAライターも久々に出るらしい。
 ・アストンマーチンも出るらしい。(秘密兵器も)
 ・何かの役でアナ・デ・アルマスが出るらしい。
 ・ボンドは引退していて、後任の007(女性)がいるらしい。
 ・シリーズ最長の2時間40分らしい。

ジェームズ・ボンド 元英国情報部007号(ダニエル・クレイグ)
マドレーヌ・スワン ボンドの元恋人。スペクター幹部ホワイトの娘(レア・セドゥ)
サフィン スペクターを恨む男(ラミ・マレック)
M MI6の長(レイフ・ファインズ)
Q 兵器係(ベン・ウィショー)
マネーペニー Mの秘書(ナオミ・ハリス)
ノーミ 後任の007号
ビル・タナー 幕僚長
フィリックス・ライター CIA。ボンドの旧友(ジェフリー・ライト)
アッシュ ライターの同僚
パロマ CIA。キューバ担当(アナ・デ・アルマス)
エルンスト・ブロフェルド スペクターの首領。現在は刑務所に
オブルチェフ 細菌学者
マチルド マドレーヌの娘

起:引退したボンドは、マドレーヌに裏切られたと感じて彼女と別れる。
承:スペクターに敵対する一味の存在を知り、マドレーヌと協力する事に。
転:スペクターに使われていたサフィン一味の仕業で、ブロフェルドが殺される。
結:ボンドはサフィンの企みを阻止するが、自身も犠牲になる。


 少女時代のマドレーヌは、能面の男に母親を殺される。

 最初はお約束のガンバレル。(銃口に向かって撃つシーン)
これもちょっと前まで冒頭じゃなかったりして困惑していたけど、
最近は定位置に戻ってます。
その前に配給が変わって、ユニバーサルのマークが出てくるのも違和感はあるけど
まあ、それは言っても仕方ないですな。
 冒頭は少女時代のマドレーヌが登場。
タイトル前で、ボンド以外の描写があると言うのも異例と言えば異例。
(厳密に言えば「ロシアより愛をこめて」のタイトル前に出たのは偽ボンドだけど)
少女マドレーヌは、飲んだくれてだらしない母と小屋に暮らしていた。
そこへ現れたのは、なぜか日本の能面をした男。
彼は、マドレーヌの父であるミスター・ホワイトに家族を殺されたと恨んでいた。
ホワイトはいないと言うと、男は母親を射殺。
さらにマドレーヌも狙われるが、マドレーヌは男を撃ち、能面が割れる。
倒したと信じたマドレーヌは死体を始末しようとするが、
男は死んでおらず、再びマドレーヌに襲いかかる。
マドレーヌは逃げ出すが、小屋の前は凍った池で、
体重に耐えられずに氷にひびが入る。
ついに割れてしまい、マドレーヌは氷の下へ落ちて、這い上がる事ができない。
さらに男が追ってきて、氷の下と上で目が合う。
唇で助けてと訴えると、男は銃撃を加えて氷を割り、マドレーヌを引き上げた。。


 ボンドは殺されかかり、マドレーヌに裏切られたと感じて彼女に別れを告げる。

 時代は進み、前作「スペクター」の後へ。(まだタイトル前)
ボンドは助手席にマドレーヌを乗せ、愛車アストンマーチンを走らせる。
ラブラブな様子で、「2人には時間はいくらでもある」みたいなことを言う。
それは和訳だけど、原語では「We Have All the Time in the World」と言うセリフだ。
これは、「女王陛下の007」にも出てきたセリフで
かの作品には同名の曲もあったのだが、
(主題歌と言われてるが、劇の途中で流れるから扱いは挿入歌ね)
このセリフのちょっと後に、この曲のメロディが軽く流れる。
「あれれ?」と思うよね。
ちょっと後のべスパーの墓のシーンでは、「べスパーのテーマ」のメロディが流れ
ボンドがMと会うシーンでは、
「女王陛下の007」の主題曲(歌のないもの)のメロディが流れると言う始末。
もっとすごい事が最後にあるんだけど、
何にせよ過去作の曲があちこちに出てきて驚かせる。
本作の音楽担当はハンス・ツィマーで、引用したメロディの作曲は別の人たちだし。
 ボンドらがいるのはイタリアの田舎町。
ここでは、過去の嫌な記憶を紙に書いて燃やすと言う風習があった。
マドレーヌは「能面の男」と書いて燃やす。
彼女にとって忘れたい記憶だったと言う訳だ。
ボンドは嫌な記憶なんてないみたいな素振りだが、
マドレーヌはべスパーの事を気にする。
べスパーとは「カジノ・ロワイヤル」で死んだヒロインの事。
ボンドは彼女の事を深く愛していた事になっているが、
このシリーズって毎作ヒロインがいて、
彼女だけが特別な存在なのか?とちょっと戸惑う。
ただ、よく考えてみると、ダニエル・クレイグ版の各作では
ヒロインとあまり深い仲になっていない。
「慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコはあっさり立ち去り、
「スカイフォール」のヒロインらしき人は途中で殺された。
そして「スペクター」のマドレーヌに続くと言う訳。
 結局ボンドはマドレーヌが寝ている間に、思い出を燃やしてくると言って出かける。
宿の近くにべスパーの墓があるのだ。
(そもそも、それを意図してここに泊まったって事なんすかね)
だが、墓の近くにカードが置かれており、
スペクターのマークが描かれている事に気付く。
次の瞬間、爆発が発生。
不意を突かれたボンドは耳がツーンとなるが、ひどいケガはしていない。
続いてボンドを狙う一味が襲撃。
石の橋で前後をふさがれたボンドは、近くにあったロープをつかんで飛び降りる。
バンジージャンプみたいだけど、橋には下の段があるみたいで、そこへ着地。
続いて、一味のバイクを奪って激走。
石の階段をバイクで駆け上がってジャンプし、
何か祭りの行列を蹴散らしてホテルへ到着。
マドレーヌは出かける用意をしていたが、
ボンドは怒った様子で彼女をアストンマーチンに乗せる。
観ていて何を怒ってるのかピンと来なかったが、
どうもマドレーヌが裏切って爆殺されかかったと思っているようだ。
(弁解を聞いたりは一切しない)
ちょっとした広場で一味に包囲され、激しい銃撃を受ける。
アストンマーチンは防弾なのですぐには破られないが、
一味の男は窓ガラスの同じ場所を執拗に撃ってきて、今にも貫通しそうだ。
マドレーヌは何とかしてと叫び、ようやくボンドが動き出す。
アストンマーチンをぐるぐる回して、ライトの所から出たマシンガンで周囲を銃撃。
一味を一網打尽にする。
CMで出てきたアクションシーンの印象って、バンジージャンプとバイクのジャンプと
このアストンマーチンの銃撃シーンくらいだったので
ひょっとしてタイトル前に見せ場が出尽くしたかと不安になる。
(もちろん、そんな事はありませんでした)
 ボンドはそのまま駅へ移動。
発車待ちの列車にマドレーヌを乗せるが、自身は乗ろうとしない。
また会えるよねとか聞かれて、もう会う事はないと告げるボンド。
そのままドアが閉じ、そのまま2人は別れてしまうのだった。


 5年後。細菌学者オブルチェフが仲間を裏切り、細菌兵器が盗まれる。

 ここでようやくタイトルバック。
主題歌を歌うビリー・アイリッシュは十代で、もちろん歴代最年少だそうです。
 主題歌が終わって描かれるのは、マドレーヌと別れてから5年後。
冒頭に出てくるのはボンドでもマドレーヌでもない、よくわからない研究所の人たち。
そこでは細菌を兵器化する研究をしていた。
(ここでは説明ないけど、実は英国政府の息のかかった研究所らしい)
その建物に一味が侵入。
一味は研究員を集めるが、その中の1人オブルチェフは、実は一味に通じていて
強制されたようなふりをして、細菌兵器を持ち出してしまう。


 引退して悠々自適に暮らすボンドに、CIAライターが協力を求める。
オブルチェフを捕らえてほしいと言うのだ。

 引退したボンドは、マドレーヌとも別れ、
ジャマイカで釣りをしながら悠々自適に過ごしていた。
そこを訪ねたのは、旧友のCIAライターだ。
ライターが出てくるのは「慰めの報酬」以来で、
ダニエルボンドとは、そんなに仲良いようには感じてなかったんですけどね。
オブルチェフを追っているライターは、ボンドに助けてほしいと言う。
オブルチェフは、CIAだけでなく、ボンドの古巣であるMI6も追っているが
ボンドはもう引退しているから関係ないと、
ライターに協力する事を約束する。


 キューバを訪れたボンドは、MI6もオブルチェフを追っており、
後任の007ノーミが派遣されたと知る。
ボンドはスペクターの残党に捕らわれるが、
スペクターだけを殺す細菌兵器のおかげで助かる。

 ボンドはキューバを訪れるが、ノーミと言う女性が近付いてくる。
実は彼女はMI6の諜報員で、後任の007号だと言う。ちょっと驚くボンド。
ノーミは、永久欠番だと思った?とマウントを取った感じ。
ただし、この後、ノーミがボンドより凄腕だと感じさせるシーンはない。
007は彼らにとってエースナンバーみたいなものらしくて
ボンドが復帰する事になった際も、00何ですか?とノーミはやたら気にする。
ノーミはボンドの行動を気にしているが、ボンドは乗ってこない。
 ボンドはライターが用意した現地の諜報員であるパロマと合流。
演ずるのは「ノック・ノック」でキアヌを悩殺したのが印象的なアナ・デ・アルマス。
「ナイブズ・アウト」でダニエルとも共演しています。
マドレーヌの出演は申し訳程度で、本作のヒロインはアナなのかなとも想像したが
アナが出てくるのはキューバのシーンのみ。
 ボンドらはオブルチェフを追って、パーティ会場みたいなところへ潜入。
オブルチェフを捕らえるが、よく見ると周囲にいるのはスペクターの残党だらけだ。
(ボンドには顔を見ただけで判別できるらしい)
ボンドは捕らわれ、一味が持つ細菌兵器の実験台にされそうに。
ボンドしか殺さないと言う代物だ。
これはボンド危機一髪かと思いきや、周囲の連中がバタバタと倒れる。
細菌兵器の標的が、何者かによってスペクター一味に変えられていたのだ。
混乱する中、ボンドとアナはオブルチェフを連れて退散する。


 オブルチェフは、狙ったDNAの者だけを殺す細菌兵器を開発したと言う。
元々は英国の指示だったが、裏切り者が手引きしたと判明。
ライターの相棒アッシュこそ裏切り者で、ライターが殺されてしまう。

 オブルチェフを連れたボンドは、船でライターと合流。
ライターの相棒で若造のアッシュもいる。
オブルチェフによると、彼らが開発したのは
事前に登録したDNAの者だけを殺す事ができる細菌兵器だと言う。
元々は、M率いる英国情報部の指示で開発していたのだが
裏切り者が手引きして、盗み出したのだ。
その裏切り者とは誰だと言う話になるが、アッシュこそ裏切り者と判明。
アッシュはライターを撃ち、オブルチェフを連れて退散。
ボンドはライターを助けようとするが、
お前は生きろみたいなことを言って、ライターは死んでしまう。
うーん、ライターを殺しちゃうかー。
かつてはレギュラー的な存在だったんすけどね。


 ボンドは、スペクターに恨みを抱く者の仕業と考える。
何者かはブロフェルドが知っているはずだ。

 ボンドは英国へ。
ライターが殺された事もあり、ボンドは事件を追う事を決意していた。
一味はスペクターに恨みを抱く連中らしい。
ボンドはMに再会。
Mは何やらつかんでいるらしいと協力を求めるが、ボンドに復帰する考えはない。
ボンドは、ブロフェルドなら真相を知っているはずだと言う。
だが、Mはブロフェルドに会う事はできないと告げる。
ボンドとMには距離感があるが、凄い確執があるのかと言うとそうでもなく
このちょっと後には、結局手を組む事になる。
ボンドはマネペニーやQとひそかに再会し、真相を探る。


 マドレーヌの前にサフィンと言う男が現れるが、
少女時代に母を殺した能面の男だと気付く。

 しばらく出番のなかったマドレーヌの前に、本作の悪役であるサフィンが現れる。
マドレーヌはそれが誰かわからなかったが、割れた能面を見せられ
少女時代に母を殺した人物だと気付く。
怯えるマドレーヌに、サフィンは何かを強要する。。


 ボンドはマドレーヌと再会し、ブロフェルドを尋問。
スペクター配下で毒ガス他を作っていたサフィン一味の仕業だと知る。
だが、ブロフェルドは死んでしまい、ボンドとマドレーヌが感染していると判明する。

 結局Mが折れて、ボンドと組む事に。ボンドは00課への復帰を許される。
ボンドがつかんだ手掛かりとは、
ブロフェルドが黒幕を知っているに違いないと言う、根拠の弱い確信だけだった。
前作で逮捕されたブロフェルドは、最重要の扱いを受けており
Mでさえも会う事を許されない。
(その指示を出したのは誰やねんと言う気もするが)
面会が許されているのは1人だけで、その人物と同行するなら
ボンドも特例で面会できると言う事に。
 ボンドはブロフェルドのいる特殊な刑務所へ向かうと、
反対の通路から現れたマドレーヌと再会。(入口は2つあるのか?)
彼女が唯一ブロフェルドへの面会を許されている人物だったのだ。
まあ、察しはついてたけどね。
前作の記憶があまりないけど、彼女は医療関係が本職だったようです。
専属カウンセラーと言う事すかね。彼女は利害関係者と言う気もするけど。
 ボンドは再会を喜ぶが、捨てられたマドレーヌは複雑な様子。
ブロフェルドは狭い箱に入れられて、ボンドらと対面。
レクター博士を連想させる扱いです。
マドレーヌは、何か耐えられなくなって退散。
本来はマドレーヌの同席なしでは面会が許されないのだが、ボンドは尋問を強行する。
 ブロフェルドは、刑務所にいながらスペクターの残党に指示を出していたと認める。
べスパーの墓が爆破されたのも、マドレーヌは関係なくて、
ブロフェルドの指示だったのだ。
スペクターを襲った黒幕について聞くと、ブロフェルドは心当たりがあると話す。
スペクターの扱う毒物製造を委ねた連中が、徒党を組んで裏切ったと言うのだ。
そのリーダーがサフィンと言う訳だが、
ブロフェルドとサフィンが直接対立したようなエピソードは出てこない。
 ボンドはさらに聞き出そうとするとつかみかかるが、
同席したタナーに引き離される。
ボンドは興奮冷めやらなかったが、異変に気付く。
ブロフェルドが死んでいたのだ。(こっちも殺すかー)
どうやらブロフェルドを標的とした細菌兵器が使われ
まずマドレーヌに感染、続いてボンドが感染して、ブロフェルドに至ったようだ。
改めてボンドらは、この細菌兵器の脅威を感じる。
世界中に蔓延させ、狙った標的だけを殺害する事ができるのだ。


 ボンドはマドレーヌを訪ね、お互いわだかまりを捨てる。
ボンドは、マドレーヌに娘マチルドがいると知る。
一味の襲撃を受け、ボンドはアッシュらを倒すが、
マドレーヌとマチルドがさらわれてしまう。

 ボンドは山小屋みたいな所に住むマドレーヌを訪ねる。
わだかまりのあった2人だったが、
裏切られた訳ではなかったと知ったボンドは、マドレーヌを許すように。
(ちょっと調子がいい気がするが)マドレーヌもそれを受け入れる。
一方でボンドは、マドレーヌに娘マチルドがいると知る。
あっ!と思うが、マドレーヌはあなたの子供じゃないと言う。
そう言えば、5年の空白期間と言うのもちょうどいい間だよね。
じゃあ、誰の子供じゃいと言う疑問が生ずるが、その謎はそれほど深まらず。
 ここをサフィンの一味が襲撃。
ただし、ここにサフィンはおらず、ボンドとサフィンの対面は終盤までないと言う訳。
一味の車が追い回し、ボンドは森の中を逃げ回る。
途中でマドレーヌらを避難させ、片付けてくると言って、ボンドが立ち向かう。
横転させた車にはアッシュがいて、彼を倒す。最初から強敵感はなかったけどね。
だが、ボンドが戻ると、マドレーヌらはいなかった。
一味に捕らわれたようだ。


 サフィンが極東の島にいると知り、ボンドとノーミが乗り込む。
島中で細菌兵器を製造しており、全世界を攻撃しようとしていた。
島自体をミサイル攻撃するしかない。

 調査の結果、サフィン一味は極東の島にいると判明。
日本など周辺国の了解は得られず、ボンドとノーミがひそかに乗り込む事となる。
ノーミはボンドの才能を認め、007に復帰するようMに求める。
ノーミの前での活躍はあまりなかった気もするが。
2人はグライダーで島に接近。
最後は着水して、ボートのようにして島にあるデッキに到着する。
この島は、旧ソ連だかの軍基地だったのだ。
(だが、一味はボンドらの侵入に気付いていない)
 そこではサフィン一味が毒の草とかを栽培して、
大量に毒物やら細菌兵器やらを開発していた。毒物の大量製造工場だ。
この島の印象は、「007は二度死ぬ」小説版のブロフェルドの島。
あるいは小説版「007/赤い刺青の男」の北方領土にある島。
主導する研究員はオブルチェフだ。
前のシーンでは無理に協力させられてる感があったけど、
結局この仕事を気に入っている訳ね。
毒物はあまりに大量で、
ボンドらが持参した爆薬だけでは、すべてを焼き払う事はできない。
ボンドはMに連絡し、島のミサイル攻撃を依頼する。
Mは攻撃を躊躇するが、ボンドの判断を受け入れ、彼の連絡を待つ事に。


 マチルドを人質に取られるが、ボンドはスキをついて手下を倒す。
Mにミサイル攻撃を依頼し、マドレーヌらを逃がす。

 マドレーヌとマチルドはサフィンに捕らわれていた。
マドレーヌはスキを見て逃げようとするが、マチルドだけが再び捕らわれる羽目に。
サフィンはマチルドさえ人質に取ってればいいと思ったようで、マドレーヌは追わず。
その判断もどうかと思うが。
ボンドはオブルチェフを倒し、ノーミを毒物工場に待機させてマドレーヌらを探す。
(ノーミの扱いが軽い)
結局ボンドはサフィンに捕まってしまい、
マチルドを人質に取られた事で窮地に陥ったと感じる。
マチルドがやはり娘だと知らされるが、ボンドに特に驚く様子はない。
日本流の土下座とかさせられるが、スキをついて手下を倒す。
サフィンは退散し、マチルドを助けたボンドはマドレーヌと合流。
Mにミサイル攻撃を依頼するが、
堅強な基地の中にある毒物工場は、今のままでは破壊できない。
ボンドはシャッターを開ける為に留まり、
ノーミにマドレーヌらを委ねて島に留まる事に。


 島に留まったボンドはシャッターを開けるが、生きていたサフィンと格闘に。
サフィンを倒すが、最悪のウイルスに感染したと知る。
取り除く事はできず、マドレーヌに別れを告げ、着弾を待つ。

 ボンドはQの指示でシャッターを開く。
Qは古い基地なので手順が難しいと言うが、
ボンドが直感で操作すると、それが合っていたようで、シャッターが開く。
これでミサイルが着弾すれば、毒物工場は破壊されるはずだ。
ボンドも退散しようとするが、再びシャッターが閉まる事に気付く。
生きていたサフィンの仕業だ。
そう言えば、別に倒してなかったね。
格闘になり、ボンドはサフィンを倒すが、
サフィンの持っていた瓶が割れている事に気付く。
虫の息のサフィンは、ボンドが細菌に感染しており、触れた者は皆死ぬと告げる。
生還しても、マドレーヌと触れ合う事は出来ないのだと言ってサフィンは死ぬ。
 Qに聞くが、やはりこの細菌兵器を除去する事はできない。
スタートレックならドクターが何とかしそうだが、本作では無理らしい。
ボンドは再びシャッターを開き、ミサイルの着弾を待つ事に。
まだ若干の時間の猶予はあるのだが、ボンドは逃げずに島に留まる。
あー、これはボンド死ぬ気だな、と察する訳。
考えてみると、シリーズも長いけど、ボンドが死んだ事は一度もなかった。
(番外編のカジノロワイヤルを除く)
ダニエル版が本作で終わりと決まってるから、
個人的にはこの展開は割にしっくり来た。
女王陛下や二度死ぬを連想させるシーンがあった事もあり、
ダニエル作品の中で一番いいかもと感じさせる。
 マドレーヌらは、ノーミのおかげで近くの島に到着していた。
ミサイルがどれほどの威力か知らんけど、そこなら安全と言う事らしい。
無線でノーミに連絡したボンドは、マドレーヌと話したいと言う。
マドレーヌはボンドが島に留まったと知り、死ぬ気だと知る。
脱出すれば何とかなると呼びかけるが、ボンドはそのまま着弾を待つ。
やがてミサイルが到着し、島の基地を破壊した。。
(島が沈むような威力ではないので、本当に毒物が駆逐されたかは怪しい気もするが)


 Mらはボンドを追悼。マドレーヌはマチルドにボンドの名前を教えるのだった。

 M、Q、マネペニー、タナー、ノーミらが集まり、ボンドを追悼する。
普段は007とかボンドとか呼ぶMも、「ジェームズに」と言って乾杯。
一方、マドレーヌはマチルドを乗せて車を走らせる。
昔話でもするかのように、ボンドと言う男性がいたのと話す。
ボンド、ジェームズ・ボンドと、当人の決まり文句を彼女が言う形に。
これはちょっとこっばずかしいけど、その印象はエンドタイトルで一変。
何と、「女王陛下の007」の主題歌である「愛はすべてを越えて」が流れたのだ。
歌うルイ・アームストロングは故人なので、新録音などと言う事はなく
当時の歌をそのまま使用したと言う訳。
異端児扱いされてきた作品ですが、かの作品に敬意を払ったと言う訳で感慨深い。
昔のように主題歌だけでエンドロールが終わる事はないけど。
シリーズは続けるそうです。

 と言う訳で、冒頭はマドレーヌの少女時代のシーン。
この頃に能面の男(たぶんラミ・マレック)と対面しており、
彼女の過去に秘密があるらしいとわかる。
それが原因となって、ボンドと別れる事になると言うシーンが、タイトル前に展開。
シリーズの中でも、プレタイトルが多分一番の長さ。
ネットによると20分程度との事。これ長くなりそうだと思いやられる。
ただし、プレタイトルで気になったのは
ボンドが「時間はいくらでもある」てな「女王陛下の007」のセリフを言った上に
かの作品の主題歌のメロディが流れた点。
後のシーンでは、主題曲(歌のないやつ)も流れる。
本作の音楽はハンス・ツィマーだが、かの作品はジョン・バリー。
さらに、べスパー・リンドの墓が出てきて
そこではデビッド・アーノルドの、べスパーのテーマも流れる。
むむむむって感じで、うならせる。
もっと言うと、エンドクレジットでは、「女王陛下の007」の主題曲が
当時のルイ・アームストロングの歌で流れたら、もうしびれます。

 マドレーヌと別れたボンドは、引退生活を悠々自適に過ごしていたが
旧友であるCIAライターに協力を求められる。
実は、スペクターが生物兵器を扱ってるらしく、それを追う事に。
MI6にはボンドの後任の007がいて、ボンドはCIAに協力する形に。
CIAのライターの部下がアナ・デ・アルマスで
メインのボンドガールは彼女なのかなと思ったが、アナはちょっと出ただけで退場。
(ダニエルとアナは「ナイブズ・アウト」でも共演してます)
スペクターはいまだに暗躍していて、刑務所にいるブロフェルドが仕切っていた。
ところが、このスペクターを出し抜こうとする連中がいるらしく(たぶんラミ・マレック)
ラミにブロフェルドを上回るカリスマ性があるかが気になるところ。
前作のブロフェルドはあまりカリスマなかったけど
刑務所にいる本作では、レクター博士を彷彿させる感じでまあまあ。
それに対して、ラミにカリスマはあまり感じさせられない。
と言うか、ラミが出てくるのは終盤に集中。
ここが本作の弱いところかな。
ラミ一味は、孤島で生物兵器を大量生産していた。
この孤島の描写は、小説版「007は2度死ぬ」を彷彿させ、昔ながらの秘密基地っぽい。
ボンドがここへ乗り込む終盤になって、結末が割に早めにわかっちゃう。
ダニエル版007はいろいろ様式美を破ってきたけど
あー、そう来るかーと言う感じで、個人的には好意的に観ました。
ダニエル版の中では、個人的には一番しっくり来ました。
ゲスト的に使われた音楽が良かったんすかね。

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