① オイラの名は「どびん」
オイラは元の飼い主が引っ越して行ったとき、置いて行かれたって世間では言わ
れてるようじゃけんど、そんなこたあない。
勝手に解釈してもらったら困るけんのう。
オイラは飼い主よりも、この尾道ちゅう町を選んだんじゃけえ。
② おっと、おっちゃんに寄って来たのやないけん。
こっちに別嬪さんがおるさけえ、こっちにきたんやけん。
けんど、飼い主がオイラのこと睨んでるさけえ、これ以上は近寄れんわ。
何じゃて、人にケツ向けて失礼な奴っちゃやて？
オイラおっちゃんなんて、どうでもよかけん。
こっちのかわいいプードルちゃんに用があるんやけ。
③ ちょっと、ちょっと、彼女～ォ！
あかん、オイラのこと無視して行ってしまわしゃったがな。
やもめは辛いのう。
そう思わんか？ なあ、おっちゃん。
あれ、おっちゃんも行ってしまうんか。
オイラせつないなあ。
「さっきから、このワンコ、せつない顔して何をワンワン言うとんねん。
わしゃ、犬の言葉はわからへんで。
そんな、別れが惜しそうな顔しなや。
また、いつか会いに来るがな。
せやから、それまで達者で暮らせよ。」
こうして、ワシは「どびん」との再会を誓って別れたのであった。
さらば、どびん。
また会う日まで。
①～② PENTAX K10D with DA16-45㎜ Ｆ4ED AL
③ PENTAX K100D with DA50-200㎜ F4-5.6ED
どびんちゃん、可愛いですね～！
今度、行く機会があったら、是非、お目にかかりたいわ～！
飼い主がいなくても、保険所に連れて行かれないというのが嬉しいです。
何でも捕まえて殺してしまうのは、悲しすぎます。
こうやって、人を迎え、人を癒してくれる立派なワンちゃんですよね。
先日、神戸でも首輪をしていない犬が歩いていて、
絶対、捕まらないでねって願ってしまいました。
犬も猫も安心して暮らせる町がいいですね！
「どびん」かわいいんやけど、なんとも切なそうな表情でじっとわてを見つめてるんですわ。
わてが坂をだいぶ下って振り返ると、まだじっと寂しげにこっちを見てる。
餌をねだることもしないし、吠えもしません。
一時は捨て犬となった「どびん」も首輪をしているところを見ると、おそらく③の写真の左側に写ってるお店で飼われているのだと思います。
まあ、ほとんど放し飼い状態のようですが。
捨てられたペットの行く末を考えると、飼い主は最後まで面倒を見るという覚悟の元に飼うことが求められますね。
まあ「どびん」の場合は保険所に連れて行かれることも無く、今はこの坂道で人間ウォッチングをして楽しんでるのかも知れませんな（笑）。