エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

こうべバイオガスプロジェクトの取り組み 新エネルギー利用交流セミナー(15)

2007年02月20日 20時42分05秒 | バイオマスについて
神戸市建設局下水道河川部の担当の方の講演です。
下水道でバイオガス。
そう、汚泥消化ガスの自動車燃料としての活用です。
神戸市は下水道の普及が98%。
年間で約2億トンの汚泥がでます。
これを下水処理しています。
やっぱ、すごい量だな。

この汚泥から1トンあたり1円のエネルギーをつくって
年間2億円になるように頑張っているそうです。
今回はガスの話でしたが、
浄化された水を小水力発電で電気に換えたり、
焼却灰をアスファルトにしたり、
下水道も考えているんですね。

処理中に出てくる消化ガスの発生量は年間1.000万㎥
もともと有効利用はされていて、
加湿ボイラーに60%、空調設備に7%。
33%の余剰分は燃やされていました。
重油に換算すると230万リットル。
これはもったいないですね。

今は実験施設が稼動していて、
ガスの品質を分析中。
なにしろ汚泥からできてますから。
ところが、これが大変よい品質だそうで、
都市ガスよりも高純度なメタン。
バスでの実験でも排ガスがクリーン。
昨年10月からお客さんを乗せて走り始めています。

さて新たに稼動するガスタンク設備は、
二酸化炭素排出量を1,200トン削減。
1日に供給できるガスの量は、
市バス40台分。
乗用車700台分になるそうです。

こういう事例をはやく全国に広めて欲しいものです。


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