マイバッグ普及で増加する万引きの新手口とは？

今朝喫茶店で、テレビを見ながらモーニングを食べていると、
マイバッグ持参者が増え、それに伴い万引きが増えているという
話題をやっていた。

そのやり方は悪質で且つ巧妙になっているという。
特に最近は、買い物かごに入れた商品の中から、高価な物だけを
選んで持参したマイバッグに入れ、安い物はかごに残しレジで
精算するという手口が目立ってきている。

その手口の多くは、まずパンや総菜など安価な商品を購入し、
買った商品をマイバッグに入れ売り場に戻り、高額な商品を
バッグに入れて盗むと言うもので、これは、出来心でなく完全に確証犯だ。

その為スーパーなどでは、精算前の買い物かごとレジ採算後のかごを
色分けしたり、不定期な店内視察やお客への積極的あいさつを従業員に
奨励するなど防犯対策の強化を行っている。

しかし一方で、店側の警戒が過度になり、スーパー店内のベンチで
精算後の商品をマイバッグから取り出し整理していると、精算の確認を
店員に質問され、それ以後、マイバッグを使わなくなったという客や、
誤解を恐れ、商品をレジ袋に詰めてさらにマイバッグに入れるなど、
マイバッグ持参が全く意味をなさないケースも増えているという。

その為店側も信頼に関わることからそれを恐れて、実証できない万引きは
あえて見逃してしまうというケースも増えており双方に被害を与えている。

店舗関係者の中には、精算したことを意味するレジ袋は万引き防止の役割も
果たしており、マイバッグの普及と万引きの増加は比例して当然と
指摘する人もおり、監視員の増員や防犯カメラの増台は店側の負担が大きく、
最終的には消費者の良心に頼らざるをえないと嘆いている。

環境を考えマイバッグを持って真面目に買い物をしている人や
店にとっては甚だ迷惑な話だ。

一つ新しい流れがくると、それを逆手にとった犯罪が現れるのは、
世の常だが、何か寂しい話だ。


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by　エ・ビ・ス