エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

「シングルストリーム」と言うゴミ収集システム

2007年07月06日 15時32分49秒 | エ・ビ・スのゴミと3R
ゴミの分別は、循環(リサイクル)型社会形成において、
必要不可欠なものだが、ややこしくて結構面倒なものだ。
アメリカでは、「シングルストリーム」と呼ばれるリサイクル方式の導入を
目指す自治体が増えている。
シングルストリーム方式とは、すべての資源ゴミをまとめて回収し、
後から機械で選別する方式で、一般の消費者はリサイクル可能なゴミを
まとめて1つのゴミ箱に放り込むだけでよく、このゴミの分別は、
磁石やふるいから光学センサーや計量器まで、あらゆるものを利用して
大量のゴミを適切に選別する自動分別機を使って行われる。
特に、プラスチックとガラスの選別は、コンピューターで制御された
最先端の選別機にしかできない。
そのため、多くの地方自治体が巨額を投じ、集まった資源ゴミを選別するため
最先端の機械の導入を始めている。
何故こぞって導入するのかは後で述べるとして、
このシングルストリーム方式の導入を目指す自治体をマネジメント支援する
のが、アメリカのウェイスト・マネジメント社だ。
同社はゴミ選別という新興市場で注目を集めている
「分別を気にせずに簡単にリサイクルに協力できる体制さえ整えれば、
住民は積極的にリサイクルに取り組むようになるし、いかに楽に取り組めるかが、
大きなポイントだ」と、ウェイスト・マネジメント社のリン・ブラウン副社長は話す。
同社の事業は特に西海岸で数々の成果をあげてきたが、
近年コロラド州のデンバーやフロリダ州のオーランドでも導入されている。
なかでも400万ドルの予算をかけたデンバーでは、導入後1年目に
リサイクル率の18%アップを達成するという大きな成果を挙げている。
大金を投じて大型機械を導入し、リサイクルに本腰を入れるのは、
つい最近まで非常に大きな自治体に限られていた。
しかし、リサイクルの必要性が高まっているうえに、リサイクルが
利益を生む可能性も見えてきた。
そのため自治体経営のリサイクルセンターに巨額を投資しても、
採算が取れるとの計算をはじき導入を検討する都市が小規模を含め増えている。
それは、資源不足が深刻な中国などの国が、米国で回収されるゴミを
資源の宝庫と考えるようになっているように、分別ゴミが資源としての需要が
高まったため、利益を生むものとして認識されてきた事に他ならない。
いまやゴミはまさに宝の山なのだ。
けど正直言ってこの方法だと、ゴミを出すのも楽になるだろうなあと思う。

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