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えびのエコミュージアムセンター ~天候・火山・交通情報~

霧島のえびの高原にあるえびのエコミュージアムセンターのブログです。
毎朝更新。えびの高原へ出発前にチェック!

♪霧島連山登山道の情報♪

硫黄山 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意) 新燃岳噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 硫黄山と新燃岳の一部の範囲とそこへ至る登山道は規制が継続しています。 【登山ができる山】韓国岳・白鳥山・池巡り自然探勝路(不動池まで)・甑岳・高千穂峰・栗野岳・丸尾自然研究路・御池野鳥の森など  【登山規制継続中の山】硫黄山周辺・新燃岳周辺 <登山者は通常通り、事前に天気や登山道、火山の状況について調べ、安全対策をしたうえでお楽しみください。 また入山に際しては登山届を出しましょう。>

5月12日第5回ジオパーク国際ユネスコ会議の様子

2012年05月14日 | 霧島ジオパーク
長崎県島原市にて開催中の第5回ジオパーク国際ユネスコ会議に参加してきました!
3日間の様子をご報告いたします。
は~、霧島に帰ってきてほっとします

今回霧島ジオパークからはジオパーク推進連絡協議会や市職員、観光協会や商工会議所、ガイド団体等から約60名が参加しました。
会場は長崎県島原市の島原復興アリーナとその周辺。会議は10日~15日まで行われています。

島原半島世界ジオパークは、2009年8月22日に、糸魚川ジオパーク、洞爺湖有珠山とともに、日本で最初の世界ジオパークに認定されました。
写真は世界ジオパークの認定証です。

12日は朝霧島を出発し、午後の部から参加しました。
会議ではジオパークに関するセッションやフォーラム、講演や巡検、ブース展示、ポスターセッションなど
同時にたくさんの活動が進行しています。
それぞれに発表や役割のある人はそこへ、発表のない人は各自興味のあるところへ足を運びました。

私はまず雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)の見学。
雲仙普賢岳の災害に関する展示がたいへん充実しています。
世界ジオパーク、日本ジオパークの展示コーナーができていました。
また、ジオに関連した現代アート作品の展示“Geo-Genesis2012”も行われていました。

それから島原半島ジオパークの方々に運営や職員の状況についてお話を伺いました。
島原はソフト、ハードとも充実している印象です。具体的にお話をお聞かせくださり、とても勉強になりました。

写真は(社)島原半島観光連盟のチーフマネージャーの足立様(右)。
ジオパークになって観光客がどっと増えた、ということは今のところないが、「大地の恵み」に気づき
地域の自然や資源、魅力を見直す・新たに発見する機会になっているとお話してくださいました。
(左は霧島ジオパーク推進連絡協議会会長の前田霧島市長です。)

それからポスターセッションを見にいきました。

都城市の関之尾の滝でガイドをしている“関之尾むかえびと”の皆さんが、霧島ジオパークの取組みについて
説明されていました。

こちらは環境省のブース。新燃岳の写真発見。(Y)

霧島ジオパーク推進連絡協議会定例総会

2012年04月20日 | 霧島ジオパーク

4月18日に霧島ジオパーク推進連絡協議会定例総会が霧島市シビックセンターで開かれました。

ジオパークとは…
「ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所がジオパークです。
 山や川をよく見て、その成り立ちとしくみに気付き、生態系や人間生活との関わりを考える場所です。
 足元の地面の下にある岩石から宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、山と川と海と大気と
 そこに住む生物について考える、つまり地球を丸ごと考える場所、それがジオパークです。」

「霧島ジオパークは、国立公園であり、宮崎県と鹿児島県にまたがる20余りの火山の集まりである霧島山と、
 その周辺の加久藤カルデラ起因の滝などのジオサイトをみどころとし、【自然の多様性とそれを育む火山活動】を
 テーマとしたジオパークです。」
 (日本ジオパークネットワークHP http://www.geopark.jp/ より引用)

霧島は2010年9月に日本ジオパークに認定されています。
霧島ジオパークの詳細につきましては霧島ジオパーク推進連絡協議会のHP 
http://www.mct.ne.jp/users/kiri-geopark/index.html に紹介されています。

総会では役員の改選や予算、事業計画等について話し合われました。
総会のあと、えびの自然保護官事務所の森川自然保護官の講演が行われました。

「霧島錦江湾国立公園(霧島地域)の将来像と霧島ジオパーク」と題し、
新燃岳の噴火をチャンスと捉え、火山に生きる霧島の自然の魅力や火山の恵みについて再認識し
地域の人々が中心となって新しい霧島像を発信していこうというようなお話でした。(違ったらごめんなさい)

平成23年1月27日、新燃岳の噴火、新湯より撮影

噴火以降私たちの生活はがらりと変わってしまいました。
韓国岳、高千穂峰などの登山規制も続いています。
しかし、地球の息吹を間近に体感し、火山に適応したミヤマキリシマをはじめとする霧島の生物たちについて
より深く知ることができたのは事実です。
今、霧島では300年に一度の火山活動が起きていて、日本で一番新しい軽石を見ることができます。
そこには人間の時間を超えた壮大なドラマがあります。

霧島ジオパークの魅力についてもこれから発信していきたいと思います!(Y)