えびのエコミュージアムセンター ~天候・火山・交通情報~

霧島のえびの高原にあるえびのエコミュージアムセンターのブログです。
毎朝更新。えびの高原へ出発前にチェック!

♪霧島連山登山道の情報♪

硫黄山 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意) 新燃岳噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 硫黄山と新燃岳の一部の範囲とそこへ至る登山道は規制が継続しています。 【登山ができる山】韓国岳・白鳥山・池巡り自然探勝路(不動池まで)・甑岳・高千穂峰・栗野岳・丸尾自然研究路・御池野鳥の森など  【登山規制継続中の山】硫黄山周辺・新燃岳周辺 <登山者は通常通り、事前に天気や登山道、火山の状況について調べ、安全対策をしたうえでお楽しみください。 また入山に際しては登山届を出しましょう。>

いよいよ明日です。

2012年07月14日 | 新燃岳の活動について
韓国岳、大浪池、高千穂峰(高千穂河原~山頂往復のみ)の登山道のオープンが
いよいよ明日となりました。

明日は8時よりえびのエコミュージアムセンターにおいて霧島山安全祈願祭が開催されます。
各登山道は9時にオープンします。

安全祈願祭は席に限りがあるため、残念ながらすべての方は参列できないと思われますが
安全祈願祭終了後、登山道開放記念太鼓「霧島九面太鼓『和奏』」の演奏があります。
また、えびの市観光協会、霧島市観光協会より一般の登山者のみなさまへ
温泉無料入浴券やミネラルウォーターなどおもてなしのプレゼントが400名分用意されています。

ぜひセンターにお立ち寄りいただき、火山情報や登山道情報を確認し、登山届に記入して登山なさってください

また、同日8時には県道104号線(高千穂河原~新湯)間が交通開放されます。

待ちに待った時がやってきます。
新燃岳の活動は終息したわけではなく、あくまで『停滞』です。
まだまだ油断はできませんが、ほっとひと息ですね。

皆さまのお越しをお待ちしております。


2009年10月21日 新燃岳から撮影した中岳・高千穂峰(中岳、新燃岳は入山規制中)
環境省の調査では中岳と新燃岳の鞍部には新燃岳の噴火により、深いところで7~8mの厚さで灰が堆積しているということです。
なつかしい風景です。

【新燃岳情報】
●新燃岳上空の風向き
 実況(3:00)南西14m
 予測(9:00)南西13m
   (12:00)南西10m
   (15:00)南西10m
   (18:00)南西9m
●12日の火山性地震の回数 0回 火山性微動の回数 0回
 13日の火山性地震の回数 1回 火山性微動の回数 0回
●火山の状態(山体のふくらみ) 大きな変化なし
●最近起こった噴火 平成23年9月7日6:00
-----------------------------
霧島錦江湾国立公園・霧島ジオパーク
えびのエコミュージアムセンター
宮崎県えびの市えびの高原
TEL:0984-33-3002(Y)

登山道の規制縮小のお知らせ

2012年07月11日 | 新燃岳の活動について

今日のえびの高原はまた梅雨空に逆戻り。
雨が降っています

昨日、霧島火山防災連絡会が開催され登山道の規制範囲の縮小について方針が示されました。

7月15日(日)より

・韓国岳
・大浪池
・高千穂峰(高千穂河原~山頂往復のみ)

 の登山道が利用できるようになるとのことです

7月15日には8:00より霧島山安全祈願祭がえびの高原えびのエコミュージアムセンターにおいて
えびの市観光協会、霧島市観光協会合同でとり行われます。

待ちに待った規制範囲の縮小です、うれしいですね。


下記の登山道については、登山道の荒廃や降灰、土石流の危険性などがあり
当面のところ利用できません。

・高千穂峰(霧島東神社~山頂、皇子原~山頂、夢が丘~山頂他)
・新燃岳
・中岳
・獅子戸岳
・大幡山
・大幡池
・丸岡山
・夷守岳
・矢岳

下記の登山道は今までどおり利用できます。

・えびの高原池めぐり自然探勝路
・白鳥山
・甑岳
・栗野岳
・御池周回線、野鳥の森
・丸尾自然探勝路  など

また情報が入りましたらお知らせいたします。



なお、鹿児島地方気象台によりますと現在新燃岳の火山活動は停滞していますが、
『終息』したわけではなく、引き続き噴火への備えが必要だということです。
火山性地震が増加する、山腹の膨張がみられる、など火山活動が活発化する兆候がみられた場合には
規制範囲の拡大もありうるとのことです。

規制範囲の縮小にあたり、登山口には登山届ポストを設置します。
登山される方はえびのエコミュージアムセンターや高千穂河原ビジターセンターに立ち寄られるか
電話やHPなどで火山の状態について確認して、登山届を提出してから登山してくださいね


2009年6月11日の霧島連山 韓国岳山頂からの眺めです。ミヤマキリシマが本当にきれいでした。

同じく山頂から大浪池を見たところです。

楽しみですね

【新燃岳情報】
○新燃岳上空の風向き
 実況(3:00)南11m
 予測(9:00)西11m
   (12:00)南西13m
   (15:00)南西15m
   (18:00)南西16m
○10日の火山性地震の回数 0回
    火山性地震の回数 0回
○火山の状態(山体のふくらみ) 大きな変化なし
○最近起こった噴火 平成23年9月7日6:00
----------------------------
霧島錦江湾国立公園・霧島ジオパーク
えびのエコミュージアムセンター
宮崎県えびの市えびの高原
TEL:0984-33-3002 (Y)

霧島連山の入山規制について

2012年06月27日 | 新燃岳の活動について
平成24年6月26日、気象庁は新燃岳の噴火警戒レベルを『3(入山規制)』のまま、
規制範囲を『3km』→『2km』に縮小しました。

これに伴い、登山道の入山規制も7月下旬をめどに縮小される見通しとなりました

昨年1月末より、韓国岳、高千穂峰をはじめとする霧島の主要な山々は入山規制となり、そのままの状態になっておりますので
降灰による影響や登山道・標識類の損壊、倒木等の調査、補修を行い、安全が確認されてから規制が縮小されるということです。

山により荒廃の状況が異なっておりますので、詳細につきましては情報が入り次第お知らせいたします。
また一方、新燃岳の火口には熱い溶岩がたまった状態が続いており、火山活動が収束したわけではありません。
火山活動の状況にもご注意ください。

なにはともあれ、たいへん嬉しいことですね
韓国岳に登れる日を楽しみにしています。

【登山規制継続中の山】韓国岳、高千穂峰、大浪池、新燃岳、獅子戸岳、中岳、大幡山、丸岡山、夷守岳、矢岳など
【利用可能な自然歩道】池めぐり自然探勝路、白鳥山、甑岳、硫黄山、御池野鳥の森、栗野岳、丸尾自然研究路など 

☆『霧島安全利用ガイド&マップ』は次のHPからダウンロードできます。
  九州地方環境事務所(http://kyushu.env.go.jp/pre_2012/0425a.html)

火山噴火予知連絡会の見解は、こちらのページで見ることができます。

以下は気象庁発表の火山の状況に関する解説情報です。
気象庁HPより引用させていただきました。)
------------------------------------------
火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第52号
平成24年6月26日18時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本 文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
火山噴火予知連絡会の検討結果
 本日(26日)、第123回火山噴火予知連絡会が開催され、霧島山(新
燃岳)の火山活動について検討を行い、結果を以下のとおりとりまとめまし
た。
 霧島山(新燃岳)の火山活動に関する検討結果
 新燃岳の北西地下深くのマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止
し、新燃岳浅部の活動も低下しています。しかし、現在でも火口には高温の
溶岩が溜まっており、小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。

 霧島山(新燃岳)では、昨年9月7日の噴火以降、噴火は発生していませ
ん。
 新燃岳直下の火山性地震は今年3月頃から減少しており、5月以降は昨年
の噴火前とほぼ同程度になっています。1日あたりの二酸化硫黄の放出量は
、300トン未満と少ない状態で経過しています。
 GPS観測によると、新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考えられる
マグマだまりの膨張は、昨年12月以降鈍化・停滞しています。他の領域の
地殻変動データにも特段の変化は認められていません。新燃岳周辺の地震活
動には、顕著な変化は認められません。
 以上のように、マグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止し、新燃
岳浅部の活動も低下していると推定されます。しかし、火口には高温の溶岩
が溜っており、現在でも小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。
 また、今後、マグマの供給が再開すれば、昨年1月下旬から2月上旬の本
格的な噴火の規模に匹敵または上回る新たな噴火活動の可能性はあります。
 引き続き、新燃岳火口周辺では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴
石に警戒が必要です。噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(
火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 気象台の発表する噴火警報や霧島山上空の風情報に留意してください。
 降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に留意して
ください。

2.防災上の警戒事項等
 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流
されて降るおそれがあるため注意してください。霧島山上空の風情報に留意
してください。
 降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に留意して
ください。
 火口から2kmを超える範囲においても、これまでの噴火による火山灰な
どの堆積等により道路や登山道等が危険な状態となっている可能性があるの
で、引き続き、地元地方公共団体等が行う立入規制に従ってください。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

-----------------------------------------
霧島錦江湾国立公園・霧島ジオパーク
えびのエコミュージアムセンター
宮崎県えびの市えびの高原
TEL:0984-33-3002(Y)

新燃岳情報について

2012年04月23日 | 新燃岳の活動について
えびの高原自主防災連携組織では新燃岳の活動状況について
毎朝鹿児島地方気象台に問い合わせ、教えて頂いています。

昨年のゴールデンウィークからはじめた取組みです。
えびのエコミュージアムセンターや足湯の駅えびの高原などに毎日の情報を掲示しています。
これからこのブログでもお伝えしていきたいと思います。

【新燃岳上空の風向き】
  噴火した場合、どちらに噴煙が流れるかの参考になります。
  えびの高原は「南東の風」の場合風下になりますが南東の風は比較的少ないです。           

・実況(3:00)北西 風速8m
・予測(9:00)北西 9m
   (12:00)北西 8m
   (15:00)北 7m
   (18:00)北 6m

【昨日(22日)の火山性地震の回数・火山性微動の回数】
  新燃岳の火山性地震・微動が増加すると噴火が起きる傾向にあります。
  これまでに噴火した際には一日の火山性地震が3ケタを超えていたことが多いですが
  この限りではありません。あくまで参考です。
  最近は比較的少ないですが、まだ桜島よりも地震の数は多いそうです。

・火山性地震の回数 8回
・火山性微動の回数 0回

【火山の状態(山体のふくらみ)】
  GPSを使った観測機器により山体の膨張が調べられています。
  地下のマグマだまりにマグマの供給があると山体が膨張する傾向にあるそうです。

・火山の状態 大きな変化なし

【最近起こった噴火】
  下記の噴火が一番最近に起きた新燃岳の噴火です。
  噴火が起きないまま半年が経過しています。

平成23年9月7日6:00


以上です。

この情報は、毎朝9:30頃、電話で鹿児島地方気象台に問い合わせているもので
噴火を予知するものではありません。
当ブログへの掲載については、気象台にご了解頂いております。
新燃岳の活動については右側の「ブックマーク」にあります、鹿児島地方気象台や情報サイトに詳しく載っています。


新燃岳の火山活動についてお知らせすることは、いたずらに不安を煽ってしまうのではないかという危惧はあります。
えびの高原も来訪者は噴火前の6割以下の状態が続いており、観光関係者は厳しい状況にあります。

しかしそれでも、霧島で働く私たちが火山活動について正しく認知し、適切なリスクマネジメントを図ることが
大切だと考えていますので、あえて情報を共有したいと思います。
火山の噴火は人間には計り知れないものです。謙虚でありたいと思います。

えびの高原は新燃岳の噴火前、噴火中(笑)、噴火後もずっと元気にがんばっていますので
ぜひ遊びにいらしてくださいね!(Y)