平成24年6月26日、気象庁は新燃岳の噴火警戒レベルを『3(入山規制)』のまま、
規制範囲を『3km』→『2km』に縮小しました。
これに伴い、登山道の入山規制も7月下旬をめどに縮小される見通しとなりました
昨年1月末より、韓国岳、高千穂峰をはじめとする霧島の主要な山々は入山規制となり、そのままの状態になっておりますので
降灰による影響や登山道・標識類の損壊、倒木等の調査、補修を行い、安全が確認されてから規制が縮小されるということです。
山により荒廃の状況が異なっておりますので、詳細につきましては情報が入り次第お知らせいたします。
また一方、新燃岳の火口には熱い溶岩がたまった状態が続いており、火山活動が収束したわけではありません。
火山活動の状況にもご注意ください。
なにはともあれ、たいへん嬉しいことですね
韓国岳に登れる日を楽しみにしています。
【登山規制継続中の山】韓国岳、高千穂峰、大浪池、新燃岳、獅子戸岳、中岳、大幡山、丸岡山、夷守岳、矢岳など
【利用可能な自然歩道】池めぐり自然探勝路、白鳥山、甑岳、硫黄山、御池野鳥の森、栗野岳、丸尾自然研究路など
☆『霧島安全利用ガイド&マップ』は次のHPからダウンロードできます。
九州地方環境事務所(http://kyushu.env.go.jp/pre_2012/0425a.html)
火山噴火予知連絡会の見解は、
こちらのページで見ることができます。
以下は気象庁発表の火山の状況に関する解説情報です。
(
気象庁HPより引用させていただきました。)
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火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第52号
平成24年6月26日18時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台
**(本 文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
1.火山活動の状況
火山噴火予知連絡会の検討結果
本日(26日)、第123回火山噴火予知連絡会が開催され、霧島山(新
燃岳)の火山活動について検討を行い、結果を以下のとおりとりまとめまし
た。
霧島山(新燃岳)の火山活動に関する検討結果
新燃岳の北西地下深くのマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止
し、新燃岳浅部の活動も低下しています。しかし、現在でも火口には高温の
溶岩が溜まっており、小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。
霧島山(新燃岳)では、昨年9月7日の噴火以降、噴火は発生していませ
ん。
新燃岳直下の火山性地震は今年3月頃から減少しており、5月以降は昨年
の噴火前とほぼ同程度になっています。1日あたりの二酸化硫黄の放出量は
、300トン未満と少ない状態で経過しています。
GPS観測によると、新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考えられる
マグマだまりの膨張は、昨年12月以降鈍化・停滞しています。他の領域の
地殻変動データにも特段の変化は認められていません。新燃岳周辺の地震活
動には、顕著な変化は認められません。
以上のように、マグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止し、新燃
岳浅部の活動も低下していると推定されます。しかし、火口には高温の溶岩
が溜っており、現在でも小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。
また、今後、マグマの供給が再開すれば、昨年1月下旬から2月上旬の本
格的な噴火の規模に匹敵または上回る新たな噴火活動の可能性はあります。
引き続き、新燃岳火口周辺では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴
石に警戒が必要です。噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(
火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
気象台の発表する噴火警報や霧島山上空の風情報に留意してください。
降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に留意して
ください。
2.防災上の警戒事項等
新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流
されて降るおそれがあるため注意してください。霧島山上空の風情報に留意
してください。
降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に留意して
ください。
火口から2kmを超える範囲においても、これまでの噴火による火山灰な
どの堆積等により道路や登山道等が危険な状態となっている可能性があるの
で、引き続き、地元地方公共団体等が行う立入規制に従ってください。
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
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霧島錦江湾国立公園・霧島ジオパーク
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