ebakam art studio blog

眞壁 陸二

イスラム文化礼賛

2008年12月28日 | Weblog
はやいもので今年ももうすぐ終わろうとしています
丁度昨年の今頃ははるかイスタンブールの地におりました
全く今まで自分の接したことの無い異文化との遭遇は、私にとってかくもカルチュアーショックでした
それ以前は「美術」とは暗黙の了解で「西洋美術」のことであり
西洋人や狭い意味の日本人的な基準でモノを見たり、良し悪しの判断をしてしまっていたのだと思うのだが イスラム美術のもつ装飾性と抽象性は安易なモチーフを使わずとも無限連続連鎖という宇宙、生命、自然そして神の存在を表現していて スケールがデカいし崇高だ
あまりにも規則正しい連続の法則が重く感じるため そこに少しの無秩序を入れこむことで新たな造形空間表現に繋がる気がしています 
マチスやクレーもモロッコ、チュニジアへと旅をしイスラム美術に影響を受けています
一年経った自分の目下の研究テーマは 装飾と抽象とリアリティです

写真は宿泊したイスタンブールのキベレホテルの食堂の片隅のスナップ えらい密度の高いインスタレーションがあちこちにありました



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