エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

新たなスタイル模索・夫婦登山

2022年02月02日 | 山へ行かない日
新たなスタイル模索・夫婦登山
★ 己を知って無理のない計画必要・・・
すべてが言い訳になるかも知れないが、最近何故か山行計画の消極化が目立つなぁ~と自覚して
いる。その理由のひとつに加齢を上げてしまうし、体力・気力の衰えを正当化して「仕方に無い」
と納得してしまう。それはその方が「楽」だから・・。

近場の里山的低山でも、行けばそれなりに楽しめて、満足して帰るのだがどこかに「未踏峰」を
意識している自分が居る。だけど、残る未踏の1000m超峰は、遠距離、難易度、登行時間、
連泊等々の条件が付き、それに付いて行けない自分が計画倒れを起こしている。正にネガティブ
だから近場の里山ですら積極的になれないでいたかも知れない。

加えて母親の自宅介護生活が始まって1ヶ月を過ぎたばかりだが、今までにない経験をする中で
自分たちの自由と落ち着ける時間を探す事には積極的で、介護制度をフル活用して今はデイサー
ビスとショートステイを利用しながら、再び介護から解放された時間を有効に使いたいと思うよ
うになっている。

歳だから、体力・気力が落ちたからを理由にするのは、単なる言い訳で、歳を取るのはみんな同
じだし、体力気力はそれこそ自分の問題として体力を維持するための努力と「山に登りたい」と
言う熱意を絶やさない事が山登りを続けられる唯一の手段なのである。誰も助けてはくれないし
求めてもいけない。解決するのは自分しかいないのだ。何もかも上手くいくとは限らないが、い
まの自分を知った上で昔の栄光は捨てて自分に合った新たな山登りスタイルを模索する時期なの
かなと思うようになった。

この5年間の夫婦登山を振り返ると、厳冬期と言われる12月~2月までの3ヶ月間で車中泊を
しながら目指した未踏1000m超峰は、僅か3回4山しか無く日帰りも3回3山だった。今年
はまだ実績は無いのだがそれほど焦って未踏未踏と騒ぐことは無いのかも知れないと思った。
遠征は、天気が一番で誰も吹雪やホワイトアウトを覚悟して出かける者はいない。車中泊した3
回は、道東2回と大雪1回だったがいずれも-20℃を超える中での車中泊で凍える思いに耐え
ての事だった。

己を知り無理のない計画を立てるとすれば、それは3月以降で厳寒の寒さを避ける事がまず必要
と思った。ただ、1月2月でも好天と気温の条件さえ合えば山行は可能なのだが、稀な事である。


★ エバ46歳、日高縦走目指した過去の栄光?・・・
下の4枚の写真は、某山岳会に所属していた頃で、まだ未熟ながら日高山脈の全山縦走を企て幾
つかのステージに分けて決行した第一ステージだった。スタートは、南日高の広尾岳で野塚岳ま
で山中3泊の計画だった。本隊メンバーは私を含め3名で若輩の私がリーダーを務めた。ただ、
メンバーの中には、昔単独で全山縦走を果たしたH先輩の同行を得た事で心強いサポートとなり
務まる見せ掛けのリーダーなのは明白だった。その前日と初日にサポート隊の応援もあり、共に
広尾岳の途中まで登ったのが、最初の写真である。

この時、妻チーヤンも同山岳会に所属していたので同行してくれたが広尾岳には登っておらず、
まだ未踏となっている。

エバ46歳、山岳会に所属して一番の無謀な計画を実施した頃である。これを自分の中で過去の
栄光と呼ぶに相応しいとは言えないのが残念だが、全山縦走の計画は翌年の第二ステージで途中
敗退し、その翌年に退会したため中止となってしまった。



2004.3.20 広尾岳北尾根C850付近にて 


2004.3.21 ピロロ岳(1269m)頂上から楽古岳を背に・・


ピロロ岳から楽古岳を目指す・・・

★ 未踏の半分以上は積雪期がベスト・・・
夫婦登山で「1000m超峰全山」を本格化したのは、山岳会を退会した2006年以降となる
が、あれから約16年間で未踏峰は約200座を踏んで来た。北海道の1000m超峰は全山で
442座と数え、未踏は107座まで来たが、ここからが本当に覚悟が必要だなぁ~と改めて感
じている。これまでも何度か投稿した事があるが、自分たちらしい無理のない安全登山を継続し
ながら、果たして全山制覇が出来るのか?半数以上は積雪期がベストと考えるが、登山道のある
山は僅かで後は沢登りと藪漕ぎを交えた山行が必至なところばかりだ。

厳冬期はもう無理とすれば、3月から5月に掛けた残雪期が勝負となるも計画だけでなくはやり
しっかりした準備も必要だし、天気などの条件が揃ってこそ果たせる山行が勝負と言えよう。

そう自分に言い聞かせながら、今年の夫婦登山を模索する事にしようと思う・・・。



2004.3.22 楽古岳(1472m)頂上にて

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