17年振りも再訪ならず・・・
主府久 (1018m)~▲ハッタオマナイ岳(1021m)
■ 山 行 日 2022年3月04日(金) 日帰り 晴れ 登山口-5℃
■ ル ー ト 国道274線オコタン橋手前P~北尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №05
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「胆振福山」
■ 三角点・点名 主府久 三等三角点 点名「主府久 シュプキュウ」
ハッタオマナイ岳 一等三角点 点名「辺富内 ヘトナイ」
■ コースタイム 登り 3時間23分 下り 1時間35分
※ 途中で登行中止となったのでコースタイムは参考になりません。
<登り>
07:52 登山口 P(標高500m)
08:55~50 729 標高点
10:04 C990 尾根出合
10:23 主府久(1018m)
11:15 C940付近にて 登行中止・・天候悪化のため
<下り>
11:25 下山開始
11:55 テレビ中継所
12:15 C990 北西尾根出合 (下降点)・・シール外す
12:25 下降開始
12:45 729 標高点
13:00 登山口 P
★ まさかの再訪も・・・
未踏1000mシリーズとしてすでに17年前 (2005.3.31~4.1) 夫婦で登頂済みのハッタオマ
ナイ岳。もう再訪する事は無いだろうと思っていた山だが、最近少しずつ登られている記録を
目にしてふと昔を振り返って見た。
まだマイナー的な頃で訪れる愛好家は少なかったと思う。途中、1018mピークが主府久の
点名を持つ山だとは、知りもせずただ通過していただけだが、近年これも山としてカウントさ
れる方が多い事に驚く。ただもっと驚いたのは、その主府久の頂上にテントを張り、翌日ハッ
タオマナイ岳に臨んでいたのが17年前の私たちだった。当時は某山岳会にも所属していて山
中泊の訓練を兼ねての山行だったと記憶するが、その場所が主府久だったとは意識もせず、テ
ントを張っていたに過ぎなかった。確かに1000m超峰ではあるが、現在の私のリストにカ
ウントする事は無い。その理由は二つ。一つは、地形図に山名が無い事。もう一つは、同じ稜
線上に山名表記のあるハッタオマナイ岳があるので主府久はその通過点と考え、たまたま三角
点があると言うだけの事である。この山だけを目指す愛好家も少なからずいるかも知れないが
点名にも山、岳などの表記が無いので、個人的には山認定はしない。
最近の登山GPSアプリ愛好家の多くに、こうした点名のある山を新たに登頂申請する事で山
として認定されることも多く、それに準じて次々と賛同者も現れていつしか立派な山として認
定されている・・・という流れの様だ。このスタイルで行くと北海道の1000m超峰は倍増
することになり、1000m以下の低山でも点名を山としてカウントする事になれば、ひとつ
の線引きが無くなってしまう感じだ。個々の愛好家が自己満足でそのピークを山としてアプリ
に登録する事は自由だと思うが、山を紹介するガイド本などを発行している側から見るとすれ
ばある意味迷惑な話なのかも知れない。点名のある山を山として認める事は、今後ガイド本と
してすべてを紹介する事は不可能だと思うし、はやり山として選ぶ一定の法則・基準みたいな
決まり事は必要ではないだろうか。
地形図の山名表記、標高点、三角点・点名などの有無を関係無くして、無造作になんでも山名
を付けてしまう現代の流れは、少しでも多くの山に登った実績を積みたい個人的なエゴ的な志
向なのではないかと・・・更にそこに山頂標識を作って持ち上げわざわざ取り付けてしまう輩
も多い事が疑問視である。
古い考えかも知れないが、私はそう思う。(あくまで個人的見解ですが・・)
とは言え、17年前に泊った1018ピークが「主府久」と呼ばれ、山認定されてしまうとや
っぱり登頂写真は撮っておこうと言うのが人情である。自前の山頂標識で一枚納める事にした。
なんか言ってる事とやってる事、支離滅裂だわ・・。
あっ!また脱線してしまった・・・
三角点・主府久はともかく、ハッタオマナイ岳に再訪する理由もあるのだった。
それは、「登頂写真」である。当時自分たちのカメラが故障して、シャッターが切れず一枚も
撮れなかった事。ただ、当日同行してくれた仲間がたまたまカメラを持っていて唯一頂上写真
だけ撮り後にプリントアウトしてくれた一枚があるだけだった。データとしては手元に残って
いないのだ。
日帰り可能な身近な1000m超峰の山でもあるので、天気予報を見て今日と決めて決行した。
C700付近の作業道跡を利用して歩く・・・
729標高点から顕著な尾根となり迷う事は無い・・・
C900付近、急斜度も樹間が比較的あり登り易かったイメージ
C900付近にて たまには被写体の私・・・
C920付近 静寂の中で樹氷と木漏れ日が美しく見惚れた・・
C970付近 間もなく稜線出合 風が強くなっているが美しさは変わらない
★ 途中敗退・・・
今日の予報は「晴れ」ただ12m/s の強風注意のマークはあった・・。
登山口に着いたのは7時30分頃。気温-5℃。風は無いが上空の雲が気になる動きあり。
駐車地からスキーを履いて出発。トレース無しでオールラッセル。新雪は約15センチ前後で
フカフカパウダー。下りの楽しみが期待出来テンション上がる。駐車地からすぐ上の斜面に登
ると作業道跡と思われる道に出た。目指すは主稜線から派生する北西尾根で最初の目標は72
9標高点でところどころで出合う作業道跡も利用しながらなんとか登り詰め729に着く。
しかし、ここまで約1時間も掛かってしまった。ルーハイとノートレース、オールラッセルが
原因であることは間違えないが、最近の記録を見る限り主府久までの登りタイムは平均で1時
間40分~2時間と言うところ。更にハッタオマナイ岳まで2時間30分前後のコースタイム
が多い。
そんな事を頭に浮かべながら「ちょっと遅いなぁ~」と呟き、フカフカの斜面にトレースを付
けて登った。729からは顕著な尾根上となり迷う事は無いが、850付近から斜度が増しジ
グを切りながら登る。樹間が少し広くなり急斜度も登り易かった。尾根を登り詰め主稜線の約
990付近に出合う頃急に風が強くなりパウダーの雪が飛ばされて顔を打つ。そしてここまで
2時間を超えてしまった。稜線上の一部はシュカブラ状態で横殴りの強風で視界も時々無くな
る程だった。でも場所により風が収まる場面や視界が広がり目指すハッタオマナイ岳も遥か遠
くに望む事も出来る状況である。
取り敢えず1018ピークの主府久まで行こうと広い稜線を歩いた。
10:23主府久到着。頂上白樺にピンテが付いていたが山頂標識は無かった。17年前が蘇
り、「ここにテントを張って泊ったんだよね・・」と懐かしかった。登って来たのはピークか
ら派生する西尾根で重荷を背負い苦労した事も思い出した。一応「山中泊訓練」と記憶すると
前文で書いたが、もしかすると日帰りでは届かない山と読んで山中泊にしたかも知れない。
いずれにしてもここまで約2時間半を要してしまい、状況からハッタオマナイ岳まであと2時
間半で着けるとは計算出来なかった。プラス天候の悪さ、目まぐるしく変わる雲行きと強風。
主府久にて・・・下山時に撮った写真です
★ タイム設定の前進・・・
晴れ予報に裏切られたが、パウダースノーは期待していなかったので逆に嬉しかった。
幾つかの状況から時間は要したが、久々の再訪は懐かしかった。当時、主府久からのアタック
でもハッタオマナイ岳まで「長いなぁ~」と感じながら臨んでいて、今日の再登頂は無理だな
と直感する。しかし、時刻はまだ10時半なのでここで引き返すのはもったいないと夫婦の会
話。「じゃ~登行時間を決めて行けるところまで行って見るか!」と前進する事を決めた。
主府久ピークからいきなり40mほどの急斜面を下る。
シールを付けたままでもパウダーでフカフカ斜面だから楽しい下りだった。稜線上はアップダ
ウンを繰り返しながら進み980標高点から一旦方向を変えて南東の尾根に移る事を失念して
いた。そのために980からそのまま直進してしまうと突然稜線が無くなって、ふと主峰ハッ
タオマナイ岳を見ると沢の向こう側に見えた。すぐにルートミスに気が付き、修正。トラバー
スしながら本来のルートになんとか戻った。
しかし、やっぱり遠いなぁ~。と嘆きながら天候の悪化も言い訳にしながらここで止めようか
と夫婦の協議。晴れたり降ったり吹雪いたり・・ピークは踏んでいるから無理はしないでおこ
うと11:15登行中止と決める。
登行中をした南東尾根の940m付近。ハッタオマナイ岳を背に撮ったが隠れてしまった。
同場所から望むハッタオマナイ岳
★ スキーは楽し・・・
17年ぶりのハッタオマナイ岳を目指して見たが、何か洗礼を受けたような教訓が残り、少し
甘く見ていたのかも知れない。スタートした時点でも「これは・・・」と直感したのは新雪の
深さとパウダーを踏んで「時間が掛るかも・・」だった事が、当たってしまったのだ。
稜線に出た時の強風と目まぐるしく変わる天候でハッタオマナイ岳までは無理だな・・と諦め
ていた。それでも先ずは「主府久」の懐かしいピークには再訪しようと歩を進めたら、「せっ
かく来たからもう少し歩いて見るか・・」と夫婦の意見が一致し時間を決めて稜線を進む事に
した。しかし、ルートミスのロスタイムとやはり悪天で決行は危険でもあるし、何より簡単に
は届かない・・と納得してしまった。
帰ると決めて復路になると天のいたずらで晴れてくるものだ。
でも今日はこれで満足。再び主府久を経由して尾根出合までシールを付けたまま歩く。
そして、C990の出合でシールを外し、楽しみにしていた滑降に入る。急斜度ではあるが、
樹間もあり一気に下る。標高差にすれば僅かだったかも知れないが、下りのスキー場面では、
ここが一番楽しかった!
高度を下げると樹間が狭くなり注意しながらの下りとなるので、楽しむスキーではない。そ
れでもパウダーなのでスキーは滑り面白かった。登りで2時間以上掛ったのに下りでは35
分である。
スキー登行は、これがあるから辛い登りにも耐えられると言うものだろうか・・。
再訪ならずも、楽しかった一日だった。
C900付近にて 滑降を始めてすぐ・・疎林帯の尾根が楽しかった!
主府久 (1018m)~▲ハッタオマナイ岳(1021m)
■ 山 行 日 2022年3月04日(金) 日帰り 晴れ 登山口-5℃
■ ル ー ト 国道274線オコタン橋手前P~北尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №05
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「胆振福山」
■ 三角点・点名 主府久 三等三角点 点名「主府久 シュプキュウ」
ハッタオマナイ岳 一等三角点 点名「辺富内 ヘトナイ」
■ コースタイム 登り 3時間23分 下り 1時間35分
※ 途中で登行中止となったのでコースタイムは参考になりません。
<登り>
07:52 登山口 P(標高500m)
08:55~50 729 標高点
10:04 C990 尾根出合
10:23 主府久(1018m)
11:15 C940付近にて 登行中止・・天候悪化のため
<下り>
11:25 下山開始
11:55 テレビ中継所
12:15 C990 北西尾根出合 (下降点)・・シール外す
12:25 下降開始
12:45 729 標高点
13:00 登山口 P
★ まさかの再訪も・・・
未踏1000mシリーズとしてすでに17年前 (2005.3.31~4.1) 夫婦で登頂済みのハッタオマ
ナイ岳。もう再訪する事は無いだろうと思っていた山だが、最近少しずつ登られている記録を
目にしてふと昔を振り返って見た。
まだマイナー的な頃で訪れる愛好家は少なかったと思う。途中、1018mピークが主府久の
点名を持つ山だとは、知りもせずただ通過していただけだが、近年これも山としてカウントさ
れる方が多い事に驚く。ただもっと驚いたのは、その主府久の頂上にテントを張り、翌日ハッ
タオマナイ岳に臨んでいたのが17年前の私たちだった。当時は某山岳会にも所属していて山
中泊の訓練を兼ねての山行だったと記憶するが、その場所が主府久だったとは意識もせず、テ
ントを張っていたに過ぎなかった。確かに1000m超峰ではあるが、現在の私のリストにカ
ウントする事は無い。その理由は二つ。一つは、地形図に山名が無い事。もう一つは、同じ稜
線上に山名表記のあるハッタオマナイ岳があるので主府久はその通過点と考え、たまたま三角
点があると言うだけの事である。この山だけを目指す愛好家も少なからずいるかも知れないが
点名にも山、岳などの表記が無いので、個人的には山認定はしない。
最近の登山GPSアプリ愛好家の多くに、こうした点名のある山を新たに登頂申請する事で山
として認定されることも多く、それに準じて次々と賛同者も現れていつしか立派な山として認
定されている・・・という流れの様だ。このスタイルで行くと北海道の1000m超峰は倍増
することになり、1000m以下の低山でも点名を山としてカウントする事になれば、ひとつ
の線引きが無くなってしまう感じだ。個々の愛好家が自己満足でそのピークを山としてアプリ
に登録する事は自由だと思うが、山を紹介するガイド本などを発行している側から見るとすれ
ばある意味迷惑な話なのかも知れない。点名のある山を山として認める事は、今後ガイド本と
してすべてを紹介する事は不可能だと思うし、はやり山として選ぶ一定の法則・基準みたいな
決まり事は必要ではないだろうか。
地形図の山名表記、標高点、三角点・点名などの有無を関係無くして、無造作になんでも山名
を付けてしまう現代の流れは、少しでも多くの山に登った実績を積みたい個人的なエゴ的な志
向なのではないかと・・・更にそこに山頂標識を作って持ち上げわざわざ取り付けてしまう輩
も多い事が疑問視である。
古い考えかも知れないが、私はそう思う。(あくまで個人的見解ですが・・)
とは言え、17年前に泊った1018ピークが「主府久」と呼ばれ、山認定されてしまうとや
っぱり登頂写真は撮っておこうと言うのが人情である。自前の山頂標識で一枚納める事にした。
なんか言ってる事とやってる事、支離滅裂だわ・・。
あっ!また脱線してしまった・・・
三角点・主府久はともかく、ハッタオマナイ岳に再訪する理由もあるのだった。
それは、「登頂写真」である。当時自分たちのカメラが故障して、シャッターが切れず一枚も
撮れなかった事。ただ、当日同行してくれた仲間がたまたまカメラを持っていて唯一頂上写真
だけ撮り後にプリントアウトしてくれた一枚があるだけだった。データとしては手元に残って
いないのだ。
日帰り可能な身近な1000m超峰の山でもあるので、天気予報を見て今日と決めて決行した。
C700付近の作業道跡を利用して歩く・・・
729標高点から顕著な尾根となり迷う事は無い・・・
C900付近、急斜度も樹間が比較的あり登り易かったイメージ
C900付近にて たまには被写体の私・・・
C920付近 静寂の中で樹氷と木漏れ日が美しく見惚れた・・
C970付近 間もなく稜線出合 風が強くなっているが美しさは変わらない
★ 途中敗退・・・
今日の予報は「晴れ」ただ12m/s の強風注意のマークはあった・・。
登山口に着いたのは7時30分頃。気温-5℃。風は無いが上空の雲が気になる動きあり。
駐車地からスキーを履いて出発。トレース無しでオールラッセル。新雪は約15センチ前後で
フカフカパウダー。下りの楽しみが期待出来テンション上がる。駐車地からすぐ上の斜面に登
ると作業道跡と思われる道に出た。目指すは主稜線から派生する北西尾根で最初の目標は72
9標高点でところどころで出合う作業道跡も利用しながらなんとか登り詰め729に着く。
しかし、ここまで約1時間も掛かってしまった。ルーハイとノートレース、オールラッセルが
原因であることは間違えないが、最近の記録を見る限り主府久までの登りタイムは平均で1時
間40分~2時間と言うところ。更にハッタオマナイ岳まで2時間30分前後のコースタイム
が多い。
そんな事を頭に浮かべながら「ちょっと遅いなぁ~」と呟き、フカフカの斜面にトレースを付
けて登った。729からは顕著な尾根上となり迷う事は無いが、850付近から斜度が増しジ
グを切りながら登る。樹間が少し広くなり急斜度も登り易かった。尾根を登り詰め主稜線の約
990付近に出合う頃急に風が強くなりパウダーの雪が飛ばされて顔を打つ。そしてここまで
2時間を超えてしまった。稜線上の一部はシュカブラ状態で横殴りの強風で視界も時々無くな
る程だった。でも場所により風が収まる場面や視界が広がり目指すハッタオマナイ岳も遥か遠
くに望む事も出来る状況である。
取り敢えず1018ピークの主府久まで行こうと広い稜線を歩いた。
10:23主府久到着。頂上白樺にピンテが付いていたが山頂標識は無かった。17年前が蘇
り、「ここにテントを張って泊ったんだよね・・」と懐かしかった。登って来たのはピークか
ら派生する西尾根で重荷を背負い苦労した事も思い出した。一応「山中泊訓練」と記憶すると
前文で書いたが、もしかすると日帰りでは届かない山と読んで山中泊にしたかも知れない。
いずれにしてもここまで約2時間半を要してしまい、状況からハッタオマナイ岳まであと2時
間半で着けるとは計算出来なかった。プラス天候の悪さ、目まぐるしく変わる雲行きと強風。
主府久にて・・・下山時に撮った写真です
★ タイム設定の前進・・・
晴れ予報に裏切られたが、パウダースノーは期待していなかったので逆に嬉しかった。
幾つかの状況から時間は要したが、久々の再訪は懐かしかった。当時、主府久からのアタック
でもハッタオマナイ岳まで「長いなぁ~」と感じながら臨んでいて、今日の再登頂は無理だな
と直感する。しかし、時刻はまだ10時半なのでここで引き返すのはもったいないと夫婦の会
話。「じゃ~登行時間を決めて行けるところまで行って見るか!」と前進する事を決めた。
主府久ピークからいきなり40mほどの急斜面を下る。
シールを付けたままでもパウダーでフカフカ斜面だから楽しい下りだった。稜線上はアップダ
ウンを繰り返しながら進み980標高点から一旦方向を変えて南東の尾根に移る事を失念して
いた。そのために980からそのまま直進してしまうと突然稜線が無くなって、ふと主峰ハッ
タオマナイ岳を見ると沢の向こう側に見えた。すぐにルートミスに気が付き、修正。トラバー
スしながら本来のルートになんとか戻った。
しかし、やっぱり遠いなぁ~。と嘆きながら天候の悪化も言い訳にしながらここで止めようか
と夫婦の協議。晴れたり降ったり吹雪いたり・・ピークは踏んでいるから無理はしないでおこ
うと11:15登行中止と決める。
登行中をした南東尾根の940m付近。ハッタオマナイ岳を背に撮ったが隠れてしまった。
同場所から望むハッタオマナイ岳
★ スキーは楽し・・・
17年ぶりのハッタオマナイ岳を目指して見たが、何か洗礼を受けたような教訓が残り、少し
甘く見ていたのかも知れない。スタートした時点でも「これは・・・」と直感したのは新雪の
深さとパウダーを踏んで「時間が掛るかも・・」だった事が、当たってしまったのだ。
稜線に出た時の強風と目まぐるしく変わる天候でハッタオマナイ岳までは無理だな・・と諦め
ていた。それでも先ずは「主府久」の懐かしいピークには再訪しようと歩を進めたら、「せっ
かく来たからもう少し歩いて見るか・・」と夫婦の意見が一致し時間を決めて稜線を進む事に
した。しかし、ルートミスのロスタイムとやはり悪天で決行は危険でもあるし、何より簡単に
は届かない・・と納得してしまった。
帰ると決めて復路になると天のいたずらで晴れてくるものだ。
でも今日はこれで満足。再び主府久を経由して尾根出合までシールを付けたまま歩く。
そして、C990の出合でシールを外し、楽しみにしていた滑降に入る。急斜度ではあるが、
樹間もあり一気に下る。標高差にすれば僅かだったかも知れないが、下りのスキー場面では、
ここが一番楽しかった!
高度を下げると樹間が狭くなり注意しながらの下りとなるので、楽しむスキーではない。そ
れでもパウダーなのでスキーは滑り面白かった。登りで2時間以上掛ったのに下りでは35
分である。
スキー登行は、これがあるから辛い登りにも耐えられると言うものだろうか・・。
再訪ならずも、楽しかった一日だった。
C900付近にて 滑降を始めてすぐ・・疎林帯の尾根が楽しかった!