つるつる噛め噛め(承前)
ピアノリサイタルが終わってから食事とも考えたが
どう考えても10時前に店に入ると
家に着くのは午前様
ということで、ピアノリサイタルの前に食べることとした
新橋のお蕎麦屋
取敢えず、瓶ビール
きゅうりと茗荷のワサビ味噌を頼む
ともかく、店に入って出るまで40分の余裕しかない
妻は山菜蕎麦(冷)
小生は納豆蕎麦
どちらも更科蕎麦
一瞬、太くて香りのよい田舎蕎麦との考えたが
昼も蕎麦を食べそば湯も飲んだので
アレルギーが心配になって
蕎麦の量が少ないであろう更科にした
妻の山菜蕎麦はおかかがこんもりと山
小生の納豆蕎麦は大根おろしがこんもり
下には納豆、おかか、海苔、刻みネギ
蕎麦の姿が見えない
大根おろしの中央をへこませて卵黄をいれて
蕎麦汁をざあっと掛けまわし
後は全てをかき混ぜて
つるつるっと喉に流す
いやぁ~旨い!
日本人に生まれた幸せの瞬間だ
フロアの女性の胸元をふと見た
「小右衛門」
こうえもんとふり仮名が
お勧めのお酒の名前かなと思って
「こうえもんって何?」
「私の名前です」
「えっ! どこの出身?」
「山形です(といった筈?)。 東京にはないと思います」
珍しい名前もあるものだ
腹ごしらえを済ませて
及川浩治のピアノリサイタルに向かった
by よしの ふくすけ