江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

合計特殊出生率がやや回復

2007年06月06日 | 労働・経済
夜9時のNHKニュースを見ていたら、06年の合計特殊出生率が1.32と、過去最低だった05年を0.06上回り、02年の1.32以来4年ぶりに1.3台に回復したとのことです。

回復は一時的との見方もあるようですが、05年6月以降、男性の雇用者数は増え続けており、厚生労働省は一貫して「雇用回復で生活が安定して結婚するカップルが増え、出生増につながった」との見方をしていると報じています。

何のことはない、競争を激化させコスト削減のために不安定雇用を増大させてきた経営者たちこそが少子化の元凶だということを政府自らが白状しているわけです。

子育て支援や少子化対策で大騒ぎするのも結構ですが、まずは安定した人間らしい働き方と健康で文化的な生活が確保できる労働者への公正な分配を行うことが、経済社会の安定的な発展にもっとも有効な手立てなのです。

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1 コメント

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人口動態統計 (高原正之)
2007-06-08 09:52:26
新潟県の合計特殊出生率は1.37で、前年の1.34を上回りました。

さて、新潟県の出生数は、18,985人、死亡数は23,939人。自然減は4,954人です。

死亡のうち、新生児の死亡が29人、乳児の死亡が46人なのが悲しいです。

あまり知られていないと思うのですが、17年度には新潟県での人工妊娠中絶は、5,269件ありました(衛生行政報告例という統計の数字です。)。一方、17年の自然減は、5,891人でした。この二つを比べてみると、複雑な気分です。

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