江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

ガイ・ライダーさんとの思い出

2012年06月07日 | 海外・国際関係

(2008年5月12日、ガイ・ライダー氏と)
10月にILO事務局長に就任することになったガイ・ライダーさんの思い出を書いておきたいと思います。
彼は英国ケンブリッジ大卒の秀才で、労働組合プロパーから国際労働運動のトップ(ITUC書記長)になりましたが、決して偉ぶらない紳士です。

2008年5月10日、G8労働大臣会合のプレイベント「ディーセント・ワークを求めて~Labour is not a commodity~」シンポジウム(連合新潟主催)に出席して基調講演をしてくれました。
フロアからの質問に丁寧に答える姿とその回答の的確さに感動すら覚えました。
彼にとっても新潟シンポは印象深かったようで、後日東京で開かれたシンポジウムで「新潟の経験」を今回の来日の成果として何度も口にしたと聞いています。

シンポジウムが終わって、連合本部の関係者は会場のユニゾンプラザからタクシーでホテルに戻りましたが、ガイ・ライダーは「せっかくだから歩こう」とジョン・エバンス(同じく英国人でOECD-TUAC事務局長)と二人で信濃川沿いをホテルオークラへ向かって歩き始めました。
「さすが、できるな」と思ったことを憶えています。

彼らが東京へ戻る日、20名ほどの各国労働団体代表者を弥彦山へ案内しました。
山頂から田植えが終わったばかりの水田が広がる越後平野を見せたかったのです。
レストランの屋上まで息を切らして上ったのは数名だけでしたが、ガイとジョンはもちろん付いてきました。
そこからの眺めは、一面キラキラ光る早苗の水田が広がり、その向こうに新緑の山々があり、遠くに白い残雪の山が連なり、その上は真っ青は空です。
そして振り返れば佐渡。
これを見せたかったのです。
ガイとジョンは予想通りの反応で、私も大満足でした。

ガイ・ライダーは新潟の柿の種が大好きなので、ILOを訪問する人はお土産に持って行くとよいでしょう。


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