江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

地域で共に生きようとする人たち

2013年10月19日 | 労福協(労金・生協)
久し振りにブログを書きます。
昨日と今日の2日間、長岡市で「2013ワーク・ライフフォーラムin長岡」が開催され参加してきました。
詳しい内容は、事実上の主催団体である「新潟県勤労者福祉厚生財団」のHP(http://www.zaidan-hukushi.or.jp/)をご覧下さい。
開催趣旨は「連帯・協同でつくる安心・共生の福祉社会の実現に向けて」です。

参加者は労働団体・労働者福祉事業団体(労働金庫・総合生協)などいわゆる労福協のグループと、NPOなど市民活動グループに大別できます。
交流会の冒頭に新潟NPO協会の金子洋二共同代表が「労働組合とNPOが同じ目的で一緒に集まった画期的な取り組み」と挨拶されましたが、これは相当なリップサービスで、労組側はまだそこまでの問題意識には到達していないのではないかと思います。
両者ともに第1回の今年は手探り状態というところでしょうか。
しかしともかくこのような取り組みをスタートできたことに私も大きな意義を感じています。

今年から10年くらいは続けようと思っていますが、目標の「福祉社会の実現」のためには集会を作り上げるプロセスでより多くの人が関わりつながることが重要です。
来年は上越で開催します。
各地を巡回して開催していくのでそこで人が育ち、地域に活力が生まれる効果も期待しています。

労働組合は役員だけの参加対応から脱却して、組合員に「情報と機会を提供」してほしいと思います。
組合員の中には地域社会でNPOなどの市民活動をしている人もかなりいるはずで、労働組合が情報を伝え参加したい人の応援をすることになれば、組織と個人にWin-Winの関係が生まれることでしょう。

さて新潟県勤労者福祉厚生財団のことについて少し説明しておかなければなりません。
この財団は新潟県労働金庫の30周年を記念して設立され、労働金庫から資金を提供しながら地域貢献活動を行ってきました。
このたびの公益法人改革で一般財団法人を選択し、これまでの財産を元手に公益目的支出計画によって事業を実施していくことになりました。
毎年約1億円規模で、自立した持続可能な地域社会創造事業(団体助成、セミナー開催など)、NPO助成、県民福祉向上事業、奨学金(大学生貸与、高校生給付)、文化講演会やライフプランセミナー、調査研究事業などを実施していきます。

ろうきんは協同組織の金融機関です。
ろうきんを利用していただくことで生まれる一定の利益は、会員へ還元され、地域社会に還元されます。
それがまたろうきんの利用につながり、循環する流れがうまくできたとき、持続可能な地域社会づくりにいくらかでも貢献し、勤労者の暮らしの安定と向上にいっそう役立つことができるのだと思います。

さて今日の全体会でNPO等5つの団体にフォーラム実行委員会から寄付金が贈呈されました。
壇上に並んだ各団体の代表者は5人全員女性でした。
先日読んだ『<男文化>よ、さらば』(辛淑玉、富山妙子共著、岩波ブックレット)には、男たちに政治や社会を任せておくと碌なことにならないから男たちに未来を預けてはいけない、と書いてありました。
市民活動の分野が実は一番進んでいるのかもしれないと思いながら壇上を見上げておりました。

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