江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

中央労福協・全国研究集会

2007年06月08日 | 労福協(労金・生協)
昨日から2日間、新潟市内で中央労福協主催の2007年度全国研究集会が開催され、全国から250人が参加しました。
テーマは「社会的共感の得られる運動を協働して取り組むために」というもので、昨年の札幌集会でのテーマ「勤労者の暮らしを地域のネットワークで支えあおう」から続く、地域における共助のネットワーク構築をめざす労福協の取り組み推進のための研究集会です。

昨日の基調講演Ⅰは、慶應義塾大学商学部教授の樋口美雄氏が「地域再生とワークライフバランス」というテーマで講演されました。

樋口氏は、政府の経済財政諮問会議の労働市場改革専門調査会の委員ですから、それだけで私なんかは「危ない」先入観を持っちゃいます。

両立支援やワークライフバランス、日本の現状数値や言葉としてはその通りなのです。
私的な生活時間を生み出すには働き方の見直しが必要という辺りから、少しズレ感じます。

働き方の見直し=ホワイトカラーの生産性向上、そのためには一人当たりの生産性向上から時間当たりの生産性向上にシフトしていかなければならないと樋口氏はおっしゃいます。

私の疑問は、仕事量を誰がどう調整するのだろうかということです。
能力の高い人は無定量の労働を求められはしないか、まさにホワイトカラーイグゼンプションではないかと思われるのです。

「同床異夢」かもしれません。
短時間の講義でしたので、まああまり突っ込まず、一つの考え方としてお聞きしました。

しかし、これまでのタテ割り政策の列挙ではなく、雇用戦略として政労使による地域の政策パッケージを策定すべきとの提起は同感で、政府が全国で開催している「地方版円卓会議」の狙いがそこまで行かず、単に政府の「成長力底上げ戦略」の地方推進会議になっていることを控室で申し上げたら、樋口氏もそれを嘆いておられました。

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