江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

景気がいい?

2006年10月13日 | 労働・経済
景気拡大が58ヶ月続いているって、どこの国の話?

昨日の政府発表によれば日本は景気回復基調が6年近く続いているのだそうだ。
どこの国の話だろうと思ってしまう。

普通の人の感覚ではそう思えないとすれば、普通でない人たちの景気が余程すごいことになっているに違いない。

戦後日本は政府が調整機能を発揮して、庶民に行き渡る経済成長に導いた。
今の政府は、大勝ちする人を優遇するから、そこだけはさらに効率よく成長する。
それが全体を引っ張るなどということはあり得ず、勝った奴はさらに勝ち続けなければならない宿命を背負って、自分より弱い人たちを食い尽くすだけである。

2002年と比較して企業業績は73%伸びたが、名目賃金は1.9%減ったという。
そこに定率減税が廃止されるなど大増税が始まっている。
社会保険料も上がり、負担増・給付減がエスカレートして、手取り額はもっと減っている。

一方、所得税の最高税率は引き下げられたまま、法人税も下げたまま。
この国の政府は何を考えているのだろうか。

昔、学校で「好況とインフレ」「不況とデフレ」をセットで教わったように思うが、デフレ下の景気拡大なんて、誤魔化しと大きな犠牲があるからだ。

みんなもっと怒ろう。

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