江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

ホワイトカラー・イグゼンプション

2006年07月06日 | 労働・経済
昨日ある労働組合の役員から、会長のブログは難しいと言われてしまいました。
その後、ホワイトカラー・イグゼンプションなんて知らない用語も最近多いという話になったので、今日はその説明をします。
また、難しい話になりそうです。

厚生労働省主導で労働時間法制の見直しが行われようとしています。
(現在審議会で検討中)
そこで出てきたのが「ホワイトカラー・イグゼンプション」
“exemption”は“免除”という意味です。

米国の制度です。
米国では週40時間を超える場合、50%以上の割増賃金(時間外手当)を払わなければなりません。
ただし一部の労働者にはこの割増賃金が適用されません。
この一部の適用除外(免除=exemption)労働者とは、
管理・運営・学識専門・創造的仕事につく、週455ドル(約52,000円)以上の俸給・報酬の人たちです。(この他に、やや異なる基準の労働者も対象)

この米国の制度を日本にも導入しようというのです。
「自律的労働時間制度の創設」と厚生労働省は表現しています。

ちなみに、日本の時間外割増賃金は25%以上と最低水準ですし、すでに管理職の適用除外、裁量労働制、みなし労働時間制などが制度化されており、今なぜホワイトカラー・イグゼンプションなのか。

労働時間規制をさらに緩和して、長時間労働に残業代を払わなくてもよくする制度ですから、連合は猛反対しているわけです。

経団連は実現を求めており、証券会社や商社などが賛成しているようです。

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1 コメント

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ホワイトカラー・イグゼンプション (岩田康晴)
2006-07-06 16:57:44
 今度は題がむずかしいです。

>証券会社や商社などが

 なるほど、いかにも残業が多そうですね。それによって労務災害になっても会社責任がイグゼンプションになったりしないか、心配です。連合、頑張って下さい。
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