言葉は消えない

まだ　あくまで容疑段階ですが、
台東区で起きた、女子高生が母親を殺したとされる事件の
背景を報道で知るにつれ、
その女子高生が昔の自分と重なり、気の毒でなりません。


スマホを買う・買わないで口論になったとのことですが、
それは単に直近に起きた　ひとつの出来事にすぎないでしょう。


その女子高生は、おそらく子供の頃からずっと
母親から相当の心理的な圧迫や干渉を受け、
我慢を重ねながら生きてきたのではないかと思います。


報道によると、殺された母親は女子高生に対し
「お前なんかいらない」と
言っていたそうですね。


怒りに任せて、思わず口から出た言葉かもしれないですが、
「お前なんか生むんじゃなかった」と同様、
子供に対して、最も口にしてはいけない言葉だと思います。
子供の心を殺す言葉と言ってもいいかもしれません。


私も、「子供なんか　金輪際コリゴリだ」と言われたことがあります。
おそらく、言った母　本人は忘れていると思います。
でも言われた私は、一生忘れることはないでしょう。


親だから、何でも子供に言っていいということはないと思います。
他人に対して言ったなら、
縁を切られてもおかしくないような言葉は
家族間でも、言うべきではない。
むしろ、血縁のある間柄であるほど、
言葉には気をつけるべきだと　私は思います。


なぜなら、他人であれば、
縁を切って、永遠にさようなら、と　できますが、
血縁があれば、そのようなわけにはいかない。


一生逃れることのできない関係である分、
より深い憎しみ・恨みが募り、
取り返しのつかない事態にまで進むことも
少なくないと思うのです。


誰に対しても、
対人間であっても、対動物であっても、
自分が言われて傷つくような言葉は
言わないようにしようと、私は心がけています。


だからこそ、
「あの時、私も言い返してやればよかったー！」と
思い出すたび、ムカムカすることも多いんですけどね。


それでも、堪えた自分を偉いと思っています。
他を傷つけるのは、めぐりめぐって
結局は自分を傷つけることですから。





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