人は目標を持つことで自分に内在するエネルギーをフルに発動させることができる。
みんな力いっぱいできるだけ高く飛び上がってみたまえ。
ある高等学校の体育の時間に行なった大変興味深い実験がある。立教大学の松井教授が紹介している。
50名の生徒のめいめいに小さなチョークを与え、皆、力いっぱいできるだけできるだけ高く飛び上がって見たまへと指示し板壁に向かって順番に飛び上がらせた。
今度は一人ひとりの生徒に、前のテストでその生徒が飛べた三割増しの高さのところにチョークで印をつけておいて、君達はもっと高く飛べるはずだ。印のところを目標にしてそれを高く飛べるように努力してみたまえと指示して飛び上がらせてみた。その結果50名の生徒のうち約半数はその印より高く飛ぶことができた。
これは生徒たちの半数は目標を与えられることによってさらに3割の力を体内から 絞り出すことができたことを意味している。
この実験で松井教授は次の2点を指摘している。
一つは人は目標を持つことで自分に内在するエネルギーをフルに発動させることができる。
二つには人は目標を意識してそれを達成した時深い喜びを持つことができるということである。
「心を創る言葉のチカラ」清水栄一