もうすっかり日が短くなってきましたね。
また、日が暮れるととたんに寒い風が吹いていました。
季節の変わり目どうぞ皆さんお風邪召されませんように。
今日は、東日本大震災におけるドクターヘリの活用についての公開授業を聴講してきました。
講師は、大阪大学病院DMATの田原先生です。
さて、DMATとは、Disaster Medical Assistant Teamの略で、災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームです。
医師1~2名、看護師、調整員の計5~6名で構成されます。
近隣(近畿・四国の2府7県)の災害では独自に、広域災害では大阪府の許可を得て出動します。
今回の災害においては、花巻空港に拠点を置き、被災地外への搬送が202名のように、
重症患者を搬送拠点に集結させた上で、被災地外の災害拠点病院に転送されたそうです。
また、被災地の福島県立医大では、トリアージ(傷病者を緊急性、重症度に応じて優先性を選択する)が徹底されるとともに患者の動線にも配慮され緊急時の医療体制が確立されていました。
仙台DMATでも事前の訓練が功を奏し、自衛隊や消防との連携が図られていたそうです。
一方で、配備されていたにも関わらず、使えなかったものの一つが衛星電話です。
各拠点や災害本部に配備されていたものの、使用方法がわからなかったり、屋外に設置すべきアンテナが設置されなかったために使用できなかったとの事です。
いくら予算をつけても、使えない状況では意味がありません。
今回のお話で、専門的な医療の話は難しい点はありましたが、この事は重く感じました。
補助金を得る事を目的に導入して実際には全く使用されていない事例を良く見かけます。
命を守る現場であってはならないことですね。
南海東南海地震の発生が近づいていますが、拠点設置、ドクターヘリ配備もですが、日頃の訓練、関西広域連合との連携も大変重要と痛感しました。
日頃からの備えを大切にしたいですね。
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