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日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第21回 第2部 第38問

2013-09-12 11:12:18 | 第3章

POP before SMTPに関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

a.送信前に一度認証をしなければならないため、通常のSMTP送信より通信量が増える。
b.SMTPサーバとPOPサーバを連携し、実現している。
c.NAPT等で1つのグローバルIPアドレスを複数のユーザが共有している場合、POPで認証したユーザとは別のユーザが受信処理をすることなくメールを送信できてしまう。
d.SMTP送信前に、自動的にPOPサーバへの認証を行うことができないメールクライアントでは、メール送信が一切できなくなる。


コムたろう「POP before SMTPってなに?」


ドット先生「これは文字通り、メールの送信(SMTP)の前に受信(POP)をするという仕組みだよ。」


コムたろう「ふぅ~ん、でもどうしてそんなことするの?」


ドット先生「メールにはパスワードがあるのは分かるよね?」
「受信時にはメールアドレスとパスワードで認証してから受信が行われるんだけど元々送信にはこの認証機能が無かったんだ。」


コムたろう「そうなんだ!?なんで最初からつけなかったんだろう?」


ドット先生「受信に関しては、他人が勝手にメールを受信して見る事の無いようにパスワードで保護する必要があるのは分かるよね。」
「でも送信する時は、誰でも自由に送信できるように、例えば郵便ポストに誰でも郵便物を投函できるのと同じように、SMTPでは認証なしで受け付ける仕組みになってるんだ。」


コムたろう「へぇー。今は送信する時の認証ってあるの?」


ドット先生「ほとんどのメールソフトは対応しているよ。」
「ちなみに、送信時の認証機能が無かった頃は認証機能の付いている受信でまず認証を行ってから、認証が通ったユーザーだけ数分間だけ時間制限を付けて送信を許可するという仕組みを使ったりしていたんだ。」


コムたろう「へぇー。そんな仕組みがあるんだね。それが『POP before SMTP』ってやつ?」


ドット先生「そういう事!」


コムたろう「POPとSMTPが連携して送信を許可するかどうか判断しているんだね。」
「・・・てことは一度受信しなきゃいけないから通信量が増えてしまうよね?」

ドット先生「そうだね。これを導入していれば第三者が好き勝手に送信するといったことは防げるけど、そのかわりに受信の分の通信量が増えてしまうといったデメリットもあるんだ。」

コムたろう「でもよくわからないのが選択肢『c』なんだけど、NAPTってメールと関係あるの?」


ドット先生「POP before SMTPはメールアドレスとメールパスワードでまずPOPで認証するんだけど、認証を通ったのが誰なのかはグローバルIPアドレスで覚えておくんだ。」
「つまり、同じLANの中から誰かがPOPの認証に通ると、そのあと数分間は別のユーザーも認証を通ったユーザーと判定されちゃうんだよ。」


コムたろう「そっか~。NAPTを使っている同一のLANからの通信だとグローバルIPアドレスが同じになっちゃうから区別できないんだね。」
「ということは、選択肢『c』は送信できちゃうってことだね。」


ドット先生「まぁそういう事になるね。仕様ですよ、仕様。」
「ちなみにこの『POP before SMTP』は自動でPOP認証を行う必要はなくて、普通に手動でパスワードを入れれば十分だよ。」


コムたろう「じゃあ、『d』は誤っているんだね!」




【 第21回 第2部 第38問 解答&解説 】
[解答]d.
[解説]
a.正しい。送信前に一度認証をしなければならないため、通常のSMTP送信より通信量が増える。
b.正しい。SMTPサーバとPOPサーバを連携し、実現している。
c.正しい。NAPTを利用している場合は、LAN側のどのホストがメール送信したかの識別が出来ない。
d.誤り。手動でPOPサーバへ接続をすることで認証されるため、自動的でなくてもよい。


第22回 第2部 第49問

2013-09-11 10:30:14 | 第4章

WebブラウザでWebサイトにアクセスする際に、下図のような画面が表示されることがある。このような警告表示の対象となるサイトを1つ選びなさい。

22249_01

a.著作権法に違反する動画・音楽コンテンツを公開しているサイト
b.特定の人物や組織を誹謗中傷する記事を公開しているサイト
c.電子証明書の有効期限が切れているサイト
d.不正プログラムに感染させようとするサイト

コムたろう「これはもうサービス問題だよね。」


ドット先生「まあ、そうだけどしっかり覚えて点数をとってほしいんだ。」


コムたろう「回答は『d』だと思うけど、『c』もちょっと気になるなぁ。」


ドット先生「なるほど。」
「まず簡単に除外できるのが、『a』と『b』なのはOKかな?」
「これははパソコンで判定できる内容じゃないからね。」


コムたろう「じゃあ、『c』はー?」
「そもそも電子証明書に有効期限ってあるの?」

ドット先生「もちろんあるよ。」
「取得する時に必要な期間に応じて有効期限を決めるんだ。」

コムたろう「あ、そうなんだ。」
「なんか定期券みたいだね。」


ドット先生「発行する認証局や期限によって値段が違うので、無駄に長い期間の分を買うともったいないからね。」

コムたろう「そうか、キャンペーンサイトとか短期間だけのページもあるしね。」


ドット先生「ちなみに期限切れの場合はこのように表示されるよ。」



22249_02

22249_03

コムたろう「へえ~ブラウザもどんどん賢くなっているんだねぇ~。」


ドット先生「そうそう、どんどん良くなっているからね、なるべくバージョンの新しいものを使った方がいいんだよ。」

コムたろう「なるほどね~。」
「そんなわけで『c』の場合は違う表示だし、正解は『d』って事だね。」

ドット先生「勝手にwebサイトを改造されてマルウェアを埋め込まれると、こういう表示になったりするんだ。」

コムたろう「マルウェア?」


ドット先生「悪意のある悪いソフトの総称のことだよ。」


コムたろう「webサイトを改造されることってあるの?」


ドット先生「セキュリティがあまいと有り得るね。」
「webサイトの更新に使うFTPのパスワードが類推されやすいものだったり、あるいはそれを盗むスパイウェアに感染したりしてるとね。」


コムたろう「ひぇ~、怖いね~!」
「セキュリティって大事だね!」



【 第22回 第2部 第49問 解答&解説 】
[解答]d.
[解説]
Webブラウザには、フィッシング詐欺やマルウェアに対する対策の機能があります。
不正プログラムに感染させようとする可能性があると判断されているサイトを閲覧しようとすると、警告画面が表示されます。


第20回 第2部 第16問

2013-09-10 09:47:44 | 第2章

Aさんは自分のノートPCを会社の無線LANに接続しようとしたが、目的のESSIDが表示されなかった。この原因として考えられないものを1つ選びなさい。

a.親機側でWPAが有効に設定されていた。
b.無線の電波状況が悪かった。
c.PCはIEEE802.11g対応だが、親機がIEEE802.11aのみに対応していた。
d.親機側でESSIDステルス機能がオンになっていた。

コムたろう「無線LANて難しいよねー。」


ドット先生「まぁね~。無線は物理的なケーブルが要らないかわりに、盗聴とか干渉とか色々と気を使う部分も多いからね。」

コムたろう「ところで、ESSIDってなんなの?」
「SSIDってのも見かけるけど、どう違うの?」

ドット先生「まぁ、ほとんど一緒な意味で使われるから同じものと思って良いよ。」
「フォルダとディレクトリみたいな感じで。」

コムたろう「ふーん、でも名前が違うって事は何かが違うんじゃないの?」


ドット先生「じゃあ、無線LANについて今日は勉強してみようか。」


コムたろう「はーい。」


ドット先生「まず、狭い範囲での無線LANならば、1つのアクセスポイントの電波が届く範囲内にすべてのパソコンを配置することができるよね。」
「そのようなLANをBSS(Basic Service Set)と呼ぶんだ。」


コムたろう「ふむふむ、基本(Basic)の形なんだね。」


ドット先生「中流階級の一軒家程度なら良いけど、最近じゃ公共施設を丸々とか商店街全体をカバーするような公共無線LANてのもあるよね。」
「無線は距離が長くなったり障害物があると不安定になるから、複数のアクセスポイントを設置する必要が出てくるんだね。」
「そのようなLANをESS(Extended Service Set)と呼ぶんだ。」


コムたろう「基本形から拡張した(Extended)んだね。」


ドット先生「無線LANでは、他の無線との混線を避けたり、不正なアクセスを防ぐために、アクセスポイントに名前をつけておいて、そこへ接続したい端末でも同じ名前を設定して、それが一致しないパソコンとは通信できない仕組みががあってね、その時に使われる名前がSSID(Service Set IDentifier)と言うんだ。」

コムたろう「ふ~ん、合言葉みたいだね。」


ドット先生「そして、ESSID(Extended SSID)は、SSIDを複数のアクセスポイントが存在するESS環境でも使えるよう拡張したものなんだ。」




コムたろう「ESSIDについては分かったけど、表示されないってのはどうしてなの?」


ドット先生「もともと無線LANではビーコンって呼ばれる『わたしはココよ』っていう信号を定期的に出していて、そこにはESSIDも入っているんだ。」

コムたろう「それがあるとどうなるの?」


ドット先生「電波の届く範囲に居れば、複数のネットワークの電話が入り乱れていても目的のESSIDが探せるんだ。」

コムたろう「あぁ、お店の看板やのぼりみたいなもんだね。」


ドット先生「まぁ、ESSIDやSSIDだけ分かったところで、認証キーが無いと接続できないから、簡単には不正に侵入できないんだけど、それでも存在そのものを知られない方が安全性は高くなるよね。」
「あ、認証キーはちゃんと設定しとかないとザルになっちゃうからね。注意が必要だよ。」


コムたろう「なるほど~、だからESSIDを晒したくないんだね!」
「でもそんなことできるの?」

ドット先生「無線LANアクセスポイントや無線LANルーターは、設定によってビーコンを発信しないようにすることができるんだ。」
「それがESSIDステルス機能!」


コムたろう「なるほどね!」
「その機能を使うと表示されなくなるんだね!」
「ちなみに選択肢に『親機』ってあるけど、なにか電話とは関係あるの?」


ドット先生「無線LANでは、パソコンのことを子機、無線アクセスポイントやルーターのことを親機とも言うんだ。」

コムたろう「あ~、なんだそういう事かぁ。」


ドット先生「ま、そんなわけで、そろそろ正解に辿り着きたいんだけど、今回の設問は『原因として考えられないもの』を選ぶから、その辺あわてないでね。」

コムたろう「しまったぁ。ESSIDステルスがオンの『d』が表示されない原因でOKだと思ってたのに、風向きが怪しくなってきたぞ。」

ドット先生「他にも表示されない原因としては、電波が入ってこない場合があるね。これもビーコンが受信できないからね。」
「ESSIDが表示されない=ビーコンが受信できていないってことなんだ。」


コムたろう「えー、じゃあ・・・『b』も表示されない原因?」


ドット先生「うん、それも原因として考えられるね。」


コムたろう「あと電波が入らないのは・・・あ、そっか!」
「無線LANの規格が『802.11g』と『802.11a』じゃ通信できないんだ!」

ドット先生「そうだね。」
「2.4GHzと5GHzで周波数が違うから通信ができない=電波が入らない=ビーコンも受信できない、ってことはESSIDも表示されないってわけさ。」


コムたろう「表示されない原因と考えられるのは『b』『c』『d』で、原因として考えられないのは残った『a』だね!」

ドット先生「まぁそういう事だね。」
「今みたいに消去法でも良いけど、WPAが何か分かっていたらすぐに答えが出るよ。」

コムたろう「WPAって認証とか暗号化で使うんだっけ?」


ドット先生「お、よく覚えていたね。」
「まぁ、数日前に解説したところだしね。」
「無線LANに接続するにはESSIDで接続するネットワークを決めて、それから認証して接続したら暗号化して通信って流れだから、ESSIDが表示されるかされないかってのは、WPAの出番より前の段階の問題なんだ。」


コムたろう「あぁ~、そういうことかぁ!」
「もっと勉強しとけばすぐにわかったんだぁ・・・。」

ドット先生「ま、今回で覚えたからもう大丈夫だね!」




【 第20回 第2部 第16問 解答&解説 】
[解答]a.
[解説]
a.考えられない。WPAは暗号化の規格であり、ESSIDの通知とは無関係である。
b.考えられる。無線の電波状況が悪い場合には、接続できない。
c.考えられる。無線LANの規格で、802.11gは2.4GHz帯域、802.11aは5GHz帯域を利用するため、相互に通信ができない。
d.考えられる。ESSIDステルス機能がオンになっていた場合、子機にESSIDが通知されない。


第24回 第2部 第20

2013-09-09 10:26:20 | インポート

Internet Explorerのアドレスバーに次のようなURLを入力した。
このURLについての記述として、正しいものを1つ選びなさい。

http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/

a. このURLではファイル名が省略されているため、サーバ側の設定に拠らず、指定したディレクトリのindex.htmlが表示される。
b. このURLでは2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001というIPアドレスを持つサーバに接続される。
c. このURLはFQDNの表記を利用している。
d. このURLで示される「NEWS_RELEASE」というディレクトリは、サーバの設定に拠らず「news_release」と小文字で入力しても問題は無い。

コムたろう「なんだこれ?こんなURL見たことないよ。」


ドット先生「まぁ普段あんまり目にする機会はないだろうねぇ。」
「IPv4でIPアドレスを直接指定してもwebの閲覧ができるのは知ってるよね?」

コムたろう「うーん、それは習ったけど、IPアドレスで指定する事はないかな。」


ドット先生「まぁ、実際に使わなくても知ってりゃいいよ。」
「今回のは、それのIPv6版なんだ。」
「IPv6アドレスを直で指定する場合は [ ] で囲うってのがルールなんだ。」

コムたろう「あ~、これIPv6アドレスかぁ。でも後ろに何か付いてるよ?」


ドット先生「IPv6アドレスの部分は○○.co.jpとかの部分がアドレスに置き換わっているだけだから、後ろは普通のURLでも何か付いてるのと一緒さ。」

コムたろう「なるほどねー。」
「ねぇ、ドット先生。選択肢『a』のファイル名が省略されているってどういうこと?」

ドット先生「URLの右の方ってのは実はサーバー上のディレクトリ(フォルダ)とファイル名を示しているんだ。」
「フォルダとは呼ばずにディレクトリって呼ぶところに注意ね。」

コムたろう「なんで呼び方が違うの?」


ドット先生「元々はコマンドを打ち込んだりする例の黒い画面の時代にファイルの保存先としてディレクトリってのが先にあったんだ。」
「そして、WindowsやMac OSのように視覚的でマウスでポチっとなってやる環境ではファイルの保存先としてだけじゃなく様々な情報も持っている必要があって、ただのファイルの置き場所ではなくなってきたんだ。」
「そういうのがフォルダと呼ばれるようになったみたいだね。」
「まぁ、ほとんど同じ様な意味で使われるからイコールで考えておけば良いよ。」

コムたろう「ふ~ん。」
「でもなんの為にファイルが必要なの?」

ドット先生「それはねぇ、webページってのはhtmlって種類のファイルでできてるんだ。」
「ブラウザがそれを読み取っていつもコムたろうくんが見ているようなページを表示してくれているんだよ。」

コムたろう「へぇ~。webページの正体はファイルだったのか!」
「でもあれだね、『NEWS_RELEASE』ってのがディレクトリなのかファイル名なのかどうやって見分けるの?」

ドット先生「まぁ、ファイルだったら後ろにたいてい拡張子がつくよね『.html』とか『.htm』とかほかにも色々あるけど。」
「でもまぁ、もう一つ覚えといてもらおうかな。」
「URLの一番最後に『/』が付いてるのがポイントだ。」

コムたろう「あー、そのスラッシュ、いつも疑問なんだよねー、面倒だから入力を省いても繋がるし。」


ドット先生「実は『/』ありとなしでは意味が違うんだ」
「もし『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE』だった場合は『NEWS_RELEASE』ってファイルを探して、『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/』の場合は『NEWS_RELEASE』というディレクトリの中からサーバーで設定された既定のファイルってやつを探しに行くんだ。」

コムたろう「後ろに『/』が付いている場合はファイルそのものじゃなくてディレクトリを指定しているって事?」

ドット先生「そういう事になるね。」
「そして、サーバーで設定される既定のファイルってのがあってね。主に『index.html』『index.htm』『default.htm』などなど。」

コムたろう「index.htmlとかはよく見るね。」


ドット先生「ファイル名が『index.html』って確実にわかっているなら『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/index.html』でも良いんだけど、この場合サーバー側のファイル名が『index.htm』だとお探しのページは見つかりませんって言われちゃうからね。」

コムたろう「厳密にファイル名を指定せずに『/』を付ける事でそのディレクトリにあるそれっぽいファイルを表示してくれるんだね!」

ドット先生「まぁ、それもサーバーの設定次第だけどね。」
「『/』なしでファイル名を指定しても、そのファイルが見つからなかったらサーバーが勝手に『/』ありに置き換えてそれらしいファイルを探しに行く場合もあるんだ。」
「まぁつまり選択肢『a』は『設定によらず』って書いてあるので、正しくない。」

コムたろう「次の『b』は『2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001』って書いてあるけど、『2001:db8::1024:0:1』は省略されているから元の形にして比べないといけないんだね。」

ドット先生「まずは数字の入っている各ブロックを4ケタに直してしまおうか。」


コムたろう「これは簡単。『2001:db8::1024:0:1』→『2001:0db8::1024:0000:0001』だね。」


ドット先生「OK、OK。」
「IPv6は、4ケタ×8ブロックだから、あとは全部で8ブロックになるように『::』の所に0を入れていくんだ。」

コムたろう「今の状態で5つのブロックがあるから、『0000』が3つ入るね!」
「『2001:0db8::1024:0000:0001』→『2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001』だね!」
「選択肢のと比べてみると・・・おっと、一緒だ!これは『b』が正解?」

ドット先生「そうだね~。」
「もう正解わかっちゃったかぁ。まぁついでだし『c』『d』も見ておこうか。」


コムたろう「FQDNってあれでしょ?FULLなんとかドメインネーム」


ドット先生「あー、それそれ。日本語だと完全修飾ドメイン名って言うね。」
「英語だと『Fully Qualified Domain Name』ね。」
「トップレベルドメインとかセカンドレベルドメインみたいに一部分じゃなくてホスト名からトップレベルドメインまで丸々のやつね。」

コムたろう「IPアドレスで表記してあるから、これは違うよね?」


ドット先生「だね。」


コムたろう「次の『d』はこれまた『サーバーの設定のよらず』ってあるのが怪しいんだけど、実際のところどうなの?」

ドット先生「サーバーの設定やOSの種類によっては、大文字と小文字をしっかり区別するからね。」
「大文字が正解なのに小文字で入力しちゃうと404になっちゃうよ。」

コムたろう「404っていうと『ページが見つかりません』だっけ?」


ドット先生「お、よく覚えていたね。」
「だんだんコムたろうくんも賢くなってきたかな?」







【 第24回 第2部 第20問 解答&解説 】
[解答]b.
[解説]
a.誤。ファイル名が省力された場合、サーバ側でデフォルトのページが指定してある場合にそのファイルが表示される。設定がしてない場合は表示されない。
b.正。IPv6のアドレス表示である。
c.誤。FQDNはホスト名+ドメイン名の形式であり、設問のURLはIPアドレスでの指定である。
d.誤。OSにより異なる。UNIX等のOSでは、ディレクトリ名、ファイル名は大文字と小文字を識別するためアクセスできない。Windowsの場合は識別しないため、アクセスが可能である。


第22回 第1部 第17問

2013-09-06 10:06:26 | 第1章

次の図は、Webメールでのメールのやりとりを示している。
図の(ア)~(エ)の通信で用いられるプロトコルの組み合わせとしてもっとも適切なものを、下の選択肢から1つ選びなさい。

22117

a. (ア)SMTP (イ)SMTP (ウ)POP (エ)POP
b. (ア)SMTP (イ)HTTP (ウ)SMTP (エ)POP
c. (ア)SMTP (イ)SMTP (ウ)SMTP (エ)IMAP
d. (ア)HTTPS (イ)SMTP (ウ)POP (エ)POP
e. (ア)HTTPS (イ)SMTP (ウ)IMAP (エ)HTTPS

コムたろう「メールをやりとりする際のプロトコルの問題かぁ。」


ドット先生「お、すごいね。なんか分かってるヤツっぽく見えるよ。」


コムたろう「ふふ・・・。」


ドット先生「ここでのキーワードはwebメールだね。」


コムたろう「いままではoutlookとかWindowsLiveメールとかメールソフトを使ってたけど、webメールって何が違うの?」

ドット先生「なんというか、時代が違うというか・・・。」


コムたろう「え?!時代?」


ドット先生「うん、まず、昔のメールは基本的に文章しか送らないことを前提にしていたからメールサーバー自体が小さかったんだ。」

コムたろう「ああ、今は画像や音楽や、動画まで添付できるもんね。」


ドット先生「うん、サーバーの容量が小さい時代は一度見たメールはパソコン本体に取り込んで、サーバーからは消しちゃうようにしてたんだね。」

コムたろう「どうして容量が増えたの?」


ドット先生「ハードディスクが安くなったからね、今じゃメールBOXも1ギガあって当たり前だからね。」


コムたろう「フリーメールなのに2ギガとか10ギガなんてところもあるよね。」


ドット先生「それから、複数の機器でメールを見るケースが増えてきたよね。自宅と会社のPC、更には出張さきでのノートPCやスマートフォン。」


コムたろう「環境も使い方も変わってきたんだね。」


ドット先生「そう、だけどメールサーバーから削除してたら複数個所でメールをみることができないよね。」


コムたろう「あ、そっか!」


ドット先生「なのでメールサーバーのメールは消さないことにしたんだ。」
「迷惑メールは消すけどね。」

コムたろう「それならどこから見てもメールを閲覧できるよね。」


ドット先生「うん、それと携帯とかスマートフォンにメールを全部取り込むと、そっちの容量が大変でしょ?」


コムたろう「容量も大変だしパケット代もすごいことになるねー。」


ドット先生「なので、タイトルだけ送って、タイトルを選択したらその分だけ転送するようにしたんだね。」


コムたろう「ああ、おサイフと電波にやさしいよね。」


ドット先生「まあ、そんなこんなで時代とともにメールサーバーの容量は増えて。そのおかげでメールを消さなくなった。」
「そして、サーバー上のメールを検索したり色々と操作する場面も増えてきた。」


コムたろう「そういうのに対応したのがWebメールってこと?」


ドット先生「そうだね。」
「WebメールはWebブラウザを使ってメールの閲覧・検索・並べ替え・作成から送信・フォルダをつくって整理などができるんだ。」


コムたろう「すごいね!」


ドット先生「そして今回ポイントになるのが、Webメールを見る時に使われるIMAPというプロトコル。」


コムたろう「見る時っていうと(エ)の部分?」


ドット先生「そこが違うんだな。ブラウザとWebサーバーのやり取りはあくまでもHTTPSなんだ。」
「IMAPが出てくるのはWebブラウザがメールサーバーから情報を受け取る場面なんだ。」

コムたろう「へぇ~、そうなのかぁ~。」
「あれ?ブラウザとWebサーバーってHTTPじゃないの?」

ドット先生「HTTPでできなくもないけれど・・・メールだからね、プライバシーを考慮してセキュリティの高いHTTPSを使うのが普通だね。」
「あと大切なのがサーバーからサーバーへメールを送る時はSMTPを使う。」
「これはWebメールだけじゃなくて普通のメールでも一緒だよ。」

コムたろう「あー、普通のメールの説明で聞いたことあるよ!」
「Webメールでもそれは変わらないんだ?」

ドット先生「そういうこと。」
「さて、ここまで判断材料があれば簡単かな。」

コムたろう「(ア)と(エ)がHTTPSなのは・・・『e』しかなかった。」


ドット先生「ね、簡単でしょ?」
「まぁ、あれこれ覚えるのが大変だとしても、WebメールはIMAPを使うって事だけでも覚えておけば、この選択肢なら2択まで絞り込めるよね。」


コムたろう「あとはブラウザとWebサーバーはHTTPSで通信するって事を覚えて置けば大丈夫だね!」





【 第22回 第1部 第17問 解答&解説 】
[解答]e.
[解説] 
Webメールは、Webブラウザを使ってメールの送受信を行うサービスである。
クライアントPCとWebサーバ間の通信である(ア)と(エ)はHTTPまたはHTTPSで通信します。従って回答は選択肢e.となります。
なお、Webサーバからメールサーバへのメール転送(イ)はSMTPでの通信、メールサーバからのメールの取得はPOPまたはIMAPが利用されるが、特にメールの検索や並べ替えや件名だけの取得などちょっとした操作をする場合はPOPではできないので、IMAPを使う。