goo blog サービス終了のお知らせ 

日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第19回 第2部 第30問

2013-09-20 10:51:38 | 第3章

よく利用しているA社の通販サイトの特別セールの案内メールが届いたが、Windowsメールの[迷惑メール]フォルダに振り分けられていた。その理由として考えられるものを2つ選びなさい。なお、普段、A社の通販を利用する際の注文確認や発送確認メールは受信トレイに振り分けられているものとする。

a.案内メールの電子署名が暗号化プロトコルで送信されなかったため、迷惑メールと判断された。
b.案内メールに記載されている文章から迷惑メールと判断された。
c.注文確認や発送確認メールとは送信元ドメインが異なっており、このドメイン名から迷惑メールと判断された。
d.自分宛の案内メールのBcc:に複数の宛先が指定されていたため、迷惑メールと判断された。

コムたろう「いつもは普通に届くのに、どうして今回だけ迷惑メールフォルダに入っちゃったの?」


ドット先生「いつもとは何かが違ったって事だね。」
「迷惑メールとして判定される条件は様々だけど、例えば本文に迷惑メールによく見られる特徴があるとか、発送元のドメインが迷惑メールの送信元としてマークされているとか色々だね。」


コムたろう「今回は特別セールの案内だから、いつもの注文や発送の確認メールとは何かが違ったってことかぁ・・・。」
「今の説明だと、選択肢の『b』と『c』が該当するってこと?」

ドット先生「そうだね。」
「ちなみに、選択肢『a』や『d』のような条件では迷惑メールフォルダに振り分けられるとは考えにくいね。」

コムたろう「ふ~ん。」







【 第19回 第2部 第30問 解答&解説 】
[解答]b,c.
[解説]
a.考えられない。電子署名が暗号化プロトコルで送信されなかったからといって、迷惑メールと判断されるわけではない。
b.考えられる。メールの内容によりその都度迷惑メールかどうかの判断がされる。
c.考えられる。正常に到着するメールとは別のドメイン名から発信されたメールの場合、迷惑メールと判断される可能性がある。
d.考えられない。Bcc:に指定された情報はクライアント側に伝えられないので、複数の宛先が指定されていたから迷惑メールであると判断しない。


第24回 第2部 第16問

2013-09-19 09:39:26 | 第2章

クライアントからサーバに通信できなかったため、traceroute(tracert)を使って調査した。
どこに障害が発生していると考えられるか。図中の選択肢から1つ選びなさい。

24216

コムたろう「う~ん、これは難易度高めだね。」


ドット先生「とっつき難いかもしれないけど、落ち着いてよく見れば図の中に答えはあるよ。」


コムたろう「どこをどう見れば良いのかわからないよー。」


ドット先生「まずは『tracert』のことを説明しようね。」
「このコマンドは目的のサーバーやホストまでの経路の情報を表示してくれるんだ。」
「あと、ホップというのはネットワークを一つ越える(ルーターを経由する)たびにカウントしていく単位だ。」


コムたろう「じゃあ、下の数字がいっぱいあるのはどんな意味なの?」


ドット先生「テスト用のパケットを送って返事が戻ってくるまでの時間(ミリ秒)を経由したルーターの順に上から表示してあるんだ。」
「ちなみに1つの送信先につき3回試行するから1行に3つ数字が並ぶんだ。」


コムたろう「へぇ~、じゃあ『*』は?」


ドット先生「それは、そこのルーターから一定時間内に応答がなかった場合に表示されるんだ。」
「3回試行して、3回とも『*』になるとタイムアウトって表示されるんだ。」

コムたろう「そこのルーターが壊れてるの?」


ドット先生「う~ん、なんらかの障害が発生している場合もあるし、返事を返さないように設定されている場合もあるけど、これは大丈夫なヤツじゃないかな。」
「タイムアウトになっているけど、さらにその先から応答があるからちゃんとパケットはそこを通過しているのが判るよ。」

コムたろう「なるほど~、じゃあ結局どこがダメなの?」


ドット先生「tracertの結果の4行目が『203.0.113.1』からの応答なので、ルーターCまではパケットが届いている事がわかるね。」

コムたろう「そっかぁ~、つまり『d』の区間まではオッケーってことなんだ!」


ドット先生「そして5行目で『宛先ホストに到達できません』って出てるね。」


コムたろう「『203.0.113.1』って書いてあるけど、ルーターCの調子が悪くなっちゃったの?」


ドット先生「ルーターCから先に進めなかったって返事がかえってきたんだね。」
「つまり『e』の区間になんらかの問題があるって事だ。」


コムたろう「へぇ~、そういうふうに見るんだ~。」




【 第24回 第x部 第x問 解答&解説 】
[解答]e.
[解説]
a.誤。 2行目の結果によりルータAまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
b.誤。 2行目の結果によりルータAまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
c.誤。 4行目の結果によりルータCまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
d.誤。 4行目の結果によりルータCまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
e.正。 4行目、5行目の結果によりルータCまで成功し、宛先ホスト(203.0.114.2)まで失敗していることから障害区間であることがわかる。


第20回 第1部 第5問

2013-09-18 10:47:14 | 第1章

IPv4におけるIPアドレスの説明として、正しいものを2つ選びなさい。

a.クラスAアドレスのネットワーク部は8ビットである。
b.グローバルIPアドレスにはアドレスクラスの概念がない。
c.クラスレスアドレッシングでは、ネットワークのアドレス空間をクラスにかかわらず割り当てることができる。
d.ネットワーク部のビット数が多くなると、より多くのホストを接続できる。

コムたろう「IPv4アドレスって、2進数なら全部で32桁になるヤツだよね?」


ドット先生「そうだよ。」
「2進数では桁数の事をビットって呼ぶ場合もあるね。32桁=32ビットだ。」
「IPv4アドレスは2進数だと32桁だけど、人間には扱いにくいから8桁×4ブロックに区切って、更に各ブロックを10進数にしたものが良く使われるね。」


コムたろう「うんうん、見たことあるよ!」
「192.168.~とか言うやつでしょ?」


ドット先生「お、良く知ってるね~。」


コムたろう「ところで、クラスAってのは高級そうな響きだけど、なにかスゴイの?」


ドット先生「IPv4アドレスにはネットワーク部とホスト部があって、それぞれに意味があるのは知っているかな?」

コムたろう「ネットワーク部は建物名みたいなもので、ホスト部が部屋番号みたいなものなんだよね。」


ドット先生「うん、そんな感じだね。」
「つまりどこからどこまでがネットワーク部やホスト部なのか、その境目が重要なんだ。」
「インターネット初期の頃は、その境目を8桁ごとで大雑把に分けていたんだ。」


コムたろう「ふ~ん、わりとキリが良くて分かりやすそうだけど、だめなの?」


ドット先生「境目が8桁毎という事は、ホスト部が24桁・16桁・8桁という3種類になるよね。」
「そうなるとホスト部が24桁の場合はホストの数が最大で16,777,214台、16桁なら65,534台、8桁なら254台になるんだ。」


コムたろう「255台以上だったらホスト部が16桁のアドレスを使うってことかー。」


ドット先生「そうなんだ、254台までなら良いけど、255台だったらホスト部が16桁のアドレスを使う事になって、65534-255=25,279台分のアドレスが余っちゃうんだ!」

コムたろう「うわ、なんかもったいない。」
「あと1台分の為に結構無駄が出ちゃう場合があるんだね。」


ドット先生「そうなんだ。」
「この8桁毎でネットワークの規模=ホストの最大台数をクラス分けしたものがクラスAとかBとかCなんだ。」
「ちなみにクラスAのネットワーク部は選択肢『A』にあるとおり8ビット、つまりホスト部は24ビットで16,777,214台まで設置可能なんだ。」


コムたろう「クラスAはホストが沢山設置できる大規模ネットワーク用なんだね!」


ドット先生「ちなみに、クラスAは2進数でアドレスを表したときに一番上(左)の桁が0になるんだ。」
00000000.00000000.00000000.00000000~01111111.11111111.11111111.11111111ってことネ。」


コムたろう「もっと分かりやすく・・・。」


ドット先生「1番左のブロックが0(=00000000)~127(=01111111)ならクラスAってことだよ」


コムたろう「あ~、そういう事か~。」
「クラスBとかCもなんかそういうのあるの?」


ドット先生「クラスBは2進数でズラーッと並んだ時に1番左と2番目で『10』になって、クラスCは1番左と2番目と3番目でで『110』になるんだ。」


コムたろう「えっと分かりやすくすると?」


ドット先生「クラスBが、10000000.00000000.00000000.00000000からクラスCの一つ手前(10111111.11111111.11111111.11111111)まで。」
「つまり128.0.0.0~191.255.255.255ってことね。」


コムたろう「191.255.255.255に1足すと192.0.0.0で良いの?」


ドット先生「そのとおり!」
「クラスCは11000000.00000000.00000000.00000000~11011111.11111111.11111111.11111111つまり、192.0.0.0~223.255.255.255ってことだよ。」


コムたろう「はぁ~、奥が深い・・・。」
「ところで、クラスの話ってプライベートIPアドレスだけの話なの?」

ドット先生「選択肢『b』のところだね。」
「IPv4ならグローバルでもプライベートでも、基本的な考え方は一緒だよ。」
「アドレスに使われる数字のどこからどこまでがグローバルで、どこからどこまでがプライベートでっていう分けはまた別にあるけどね。」


コムたろう「じゃあ、グローバルの方でもアドレスクラスの考え方はそのまま適用されるんだね。」


ドット先生「そのとおり。」


コムたろう「次の『c』は何を言っているのがチンプンカンプンだよ。ドレッシング?サラダなの?」


ドット先生「クラスレスってのはさっきまで説明してたクラス分けを使わないって事なんだ。」


コムたろう「え?使わなくても良いの???」


ドット先生「クラス単位でアドレスを割りつけるのをクラスフルアドレッシングと言って、クラスを使わないのをクラスレスアドレッシングってうんだけど、さっきも説明したようにクラスフルでは無駄が出ちゃうから、なんとかしようってことで考え出されたのがクラスレスアドレッシングなんだ。」

コムたろう「必要は発明の母だね!」


ドット先生「そうだね~。」


コムたろう「アドレス空間てのはどんな空間なの?」


ドット先生「アドレス空間てのは簡単な言葉でいえばアドレスの範囲のことさ。」


コムたろう「さっきの192.0.0.0~223.255.255.255みたいな?」


ドット先生「それそれ。」
「クラスフルアドレッシングだとその範囲が限定されちゃうけど、クラスレスアドレッシングだと、もっと柔軟に範囲を設定できちゃうんだ。」


コムたろう「へぇ~、便利~。」
「じゃあ次の『d』にあるようにネットワーク部のビット数(桁数)が増えると何がどうなるの?」

ドット先生「みんなが普段使っている10進数でも2桁なら0~99、3桁なら0~999という風に使える数字が増えるよね。」

コムたろう「桁が多ければ多いほどそれだけ沢山の数字が使えるよ。当たり前じゃない。」


ドット先生「2進数でもその当たり前は同じなんだ。」
「桁が増えれば使える数字が増えるし、桁が減れば使える数字は減る。」

コムたろう「まぁ、何進数でも数字ってことには変わりないから、言われてみればそうだね。」


ドット先生「そして、全部で32桁と決められたIPv4アドレスでは、ネットワーク部のビット数が増えるという事は、逆にホスト部のビット数が減るって意味なんだ。」

コムたろう「ホスト部の桁数が減れば、ホストに割り振れる数字が減っちゃうね。」
「あれ?『d』は『より多くのホストを接続できる』ってあるからこれは逆だね!」

ドット先生「うん、良く気付いたね。」




【 第20回 第1部 第5問 解答&解説 】
[解答]a.c.
[解説]
a.正。クラスAアドレスのネットワーク部は8ビットである。
b.誤。グローバルIPアドレスにもアドレスクラスの概念がある。
c.正。クラスレスアドレッシングでは、ネットワークのアドレス空間をクラスにかかわらず割り当てることができる。
d.誤。ホスト部のビット数が多くなると、より多くのホストを接続できる。


第24回 第2部 第7問

2013-09-17 09:59:32 | 第2章

下の図は、集合住宅向けFTTHサービスをVDSLで利用している接続例である。
図中の(ア)~(ウ)にあてはまるものの組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。

2427

a.(ア)光ファイバケーブル    (イ)光回線終端装置  (ウ)LANケーブル
b.(ア)光ファイバケーブル    (イ)光回線終端装置  (ウ)電話用モジュラケーブル
c.(ア)光ファイバケーブル    (イ)VDSL宅内装置   (ウ)LANケーブル
d.(ア)電話用モジュラケーブル (イ)光回線終端装置  (ウ)LANケーブル
e.(ア)電話用モジュラケーブル (イ)VDSL宅内装置   (ウ)LANケーブル

コムたろう「配線のしかたって色々な方式があるけど、これってどれかに統一できないの?」


ドット先生「うーん、建物の形状や諸々の都合でどれか一つってのは、現代の技術じゃ難しいねぇ。」


コムたろう「まぁ、うすうすは気づいていたよ・・・。」


ドット先生「とりあえずVDSLの場合の接続のポイントを説明していくから、覚えてね。」


コムたろう「は~い。」




ドット先生「VDSL方式の配線の特徴はユーザー宅内にVDSL装置が設置される事、共用部とVDSL装置を繋ぐのは電話用のモジュラーケーブルって事だね。」

コムたろう「まずはVDSL装置がない事には始まらないってことだね!」


ドット先生「そうだね。」
「さて、VDSL装置が含まれる選択肢はどれかな?」

コムたろう「『c』か『e』だね!」
「どっちだろう?」

ドット先生「もう一つの特徴を思い出してごらん。」


コムたろう「共用部と繋ぐのはモジュラーケーブルなんだっけ。」
「あ、『e』だよこれ!」


ドット先生「ね、簡単でしょ?」




【 第24回 第2部 第7問 解答&解説 】
[解答]e.
[解説]
VDSLサービスを利用する際には、各戸にVDSL装置が必要である。
VDSL装置は、共有部側とはメタリックケーブル(電話モジュラケーブル)で接続する。
ホームゲートウェイとVoIPアダプタ間はLANケーブルで接続する。


第22回 第1部 第13問

2013-09-13 10:57:57 | 第1章

ブロードバンドルータが持つNAPT機能の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

a.LANに接続されたホストに対して、プライベートIPアドレスを動的に割り当てる機能

b.プライベートIPアドレスとポート番号を利用して、1つのグローバルIPアドレスをLAN内の複数のホストで共用する機能

c.インターネットからLAN内のホストにドメイン名でアクセスできるように、DNS情報を動的に変更する機能

d.ブロードバンドルータにネットワーク機器を接続するだけで、ネットワークヘの接続設定を自動的に行う機能

コムたろう「これって、ブロードバンドルータが持つ機能の説明ってことだよね。」


ドット先生「お、よくわかってるね。」


コムたろう「えへん。」


ドット先生「じゃあ、『a』は何の説明かな?」


コムたろう「わかりません!」


ドット先生「え~さっきの自信はナニ!?」


コムたろう「ボクはほめられたら伸びる子なんです。そんなことより解説してください。」





ドット先生「仕方ないな~、『a』はDHCPのことだね」
「LANに接続する端末のIPアドレスを自動で取得するように設定しておくと、ルーターが前もって用意しておいたIPアドレスの中から一つを端末へ貸し出す機能だよ。」


コムたろう「なるほど、それがDHCPか・・・DHCP、DHCP。大事なことなので3回言ってみたよ。」


ドット先生「うん、そうだね忘れないようにね。」


コムたろう「次はー?」


ドット先生「プライベートIPアドレスとポート番号を利用して複数のパソコンで一つのグローバルIPアドレスを使えるようにする、これこそがNAPTだね。」

コムたろう「あ、そっかNAPTのPはポートのPだったね!」


ドット先生「正式には Network Address Port Translation というんだNATにポートを追加したモノだね。」




コムたろう「お次は?」


ドット先生「『c』のDNS情報を動的に変更するというのは「ダイナミックDNS」のことだね。」


コムたろう「DNSってなんだっけ?」


ドット先生「ドメインネームシステムのこと。ほら数字ばっかりのIPアドレスに名前を付けるシステムのことだよ。」

コムたろう「ああ、名前解決するやつだ!」


ドット先生「そうそう、DNSは名前とIPアドレスの紐付け情報を管理しているシステムだけど、インターネット上の情報は日々変わっていくからね。」
「ダイナミックミックDNSは、その情報を管理者が手をかけなくても、自動的・能動的に更新してくれる仕組みのことだよ。」


コムたろう「なるほど!」
「次の『d』は?」


ドット先生「これはUPnPというんだ。ユニバーサルプラグアンドプレイの略だね。」
「PnPはつなぐだけで設定とかしなくても使えるってシステムのことで、USBで繋ぐプリンターとかデジカメとか色々あるよね。」
「PnPにあやかってつけた名前だけど、直接は関係ないんだ。」


コムたろう「ユニバーサルって万国の、万人の、とか普遍的な、一般的なって意味だよね。」


ドット先生「そう、誰もがつなぐだけで使えるようにしようとマイクロソフトが1999年に提唱したプロトコルのことだよ。」

コムたろう「へ~、ブロードバンドルーターって結構いろんな機能があるんだね~。」






【 第22回 第1部 第13問 解答&解説 】

[解答]b.
[解説]
プライベートIPアドレスを付与されたホストがインターネットへの接続をする際には、グローバルIPアドレスへ変換をし通信が行われる。
この変換技術をIP変換技術と呼び、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で対応づけるのが「NAT」。
グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス(+ポート番号)を1対多で対応づけるのが「NAPT」。
NAPTを利用すると複数のプライベートIPアドレスが付与されたホストが同時に一つのグローバルIPアドレスでインターネットに接続が可能となる。 

a.誤。DHCP機能の説明である。
b.正。NAPTの説明である。
c.誤。ダイナミックDNSの説明である。
d.誤。UPnPの説明である。