日刊ドットコムマスター★

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第24回 第2部 第20

2013-09-09 10:26:20 | インポート

Internet Explorerのアドレスバーに次のようなURLを入力した。
このURLについての記述として、正しいものを1つ選びなさい。

http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/

a. このURLではファイル名が省略されているため、サーバ側の設定に拠らず、指定したディレクトリのindex.htmlが表示される。
b. このURLでは2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001というIPアドレスを持つサーバに接続される。
c. このURLはFQDNの表記を利用している。
d. このURLで示される「NEWS_RELEASE」というディレクトリは、サーバの設定に拠らず「news_release」と小文字で入力しても問題は無い。

コムたろう「なんだこれ?こんなURL見たことないよ。」


ドット先生「まぁ普段あんまり目にする機会はないだろうねぇ。」
「IPv4でIPアドレスを直接指定してもwebの閲覧ができるのは知ってるよね?」

コムたろう「うーん、それは習ったけど、IPアドレスで指定する事はないかな。」


ドット先生「まぁ、実際に使わなくても知ってりゃいいよ。」
「今回のは、それのIPv6版なんだ。」
「IPv6アドレスを直で指定する場合は [ ] で囲うってのがルールなんだ。」

コムたろう「あ~、これIPv6アドレスかぁ。でも後ろに何か付いてるよ?」


ドット先生「IPv6アドレスの部分は○○.co.jpとかの部分がアドレスに置き換わっているだけだから、後ろは普通のURLでも何か付いてるのと一緒さ。」

コムたろう「なるほどねー。」
「ねぇ、ドット先生。選択肢『a』のファイル名が省略されているってどういうこと?」

ドット先生「URLの右の方ってのは実はサーバー上のディレクトリ(フォルダ)とファイル名を示しているんだ。」
「フォルダとは呼ばずにディレクトリって呼ぶところに注意ね。」

コムたろう「なんで呼び方が違うの?」


ドット先生「元々はコマンドを打ち込んだりする例の黒い画面の時代にファイルの保存先としてディレクトリってのが先にあったんだ。」
「そして、WindowsやMac OSのように視覚的でマウスでポチっとなってやる環境ではファイルの保存先としてだけじゃなく様々な情報も持っている必要があって、ただのファイルの置き場所ではなくなってきたんだ。」
「そういうのがフォルダと呼ばれるようになったみたいだね。」
「まぁ、ほとんど同じ様な意味で使われるからイコールで考えておけば良いよ。」

コムたろう「ふ~ん。」
「でもなんの為にファイルが必要なの?」

ドット先生「それはねぇ、webページってのはhtmlって種類のファイルでできてるんだ。」
「ブラウザがそれを読み取っていつもコムたろうくんが見ているようなページを表示してくれているんだよ。」

コムたろう「へぇ~。webページの正体はファイルだったのか!」
「でもあれだね、『NEWS_RELEASE』ってのがディレクトリなのかファイル名なのかどうやって見分けるの?」

ドット先生「まぁ、ファイルだったら後ろにたいてい拡張子がつくよね『.html』とか『.htm』とかほかにも色々あるけど。」
「でもまぁ、もう一つ覚えといてもらおうかな。」
「URLの一番最後に『/』が付いてるのがポイントだ。」

コムたろう「あー、そのスラッシュ、いつも疑問なんだよねー、面倒だから入力を省いても繋がるし。」


ドット先生「実は『/』ありとなしでは意味が違うんだ」
「もし『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE』だった場合は『NEWS_RELEASE』ってファイルを探して、『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/』の場合は『NEWS_RELEASE』というディレクトリの中からサーバーで設定された既定のファイルってやつを探しに行くんだ。」

コムたろう「後ろに『/』が付いている場合はファイルそのものじゃなくてディレクトリを指定しているって事?」

ドット先生「そういう事になるね。」
「そして、サーバーで設定される既定のファイルってのがあってね。主に『index.html』『index.htm』『default.htm』などなど。」

コムたろう「index.htmlとかはよく見るね。」


ドット先生「ファイル名が『index.html』って確実にわかっているなら『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/index.html』でも良いんだけど、この場合サーバー側のファイル名が『index.htm』だとお探しのページは見つかりませんって言われちゃうからね。」

コムたろう「厳密にファイル名を指定せずに『/』を付ける事でそのディレクトリにあるそれっぽいファイルを表示してくれるんだね!」

ドット先生「まぁ、それもサーバーの設定次第だけどね。」
「『/』なしでファイル名を指定しても、そのファイルが見つからなかったらサーバーが勝手に『/』ありに置き換えてそれらしいファイルを探しに行く場合もあるんだ。」
「まぁつまり選択肢『a』は『設定によらず』って書いてあるので、正しくない。」

コムたろう「次の『b』は『2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001』って書いてあるけど、『2001:db8::1024:0:1』は省略されているから元の形にして比べないといけないんだね。」

ドット先生「まずは数字の入っている各ブロックを4ケタに直してしまおうか。」


コムたろう「これは簡単。『2001:db8::1024:0:1』→『2001:0db8::1024:0000:0001』だね。」


ドット先生「OK、OK。」
「IPv6は、4ケタ×8ブロックだから、あとは全部で8ブロックになるように『::』の所に0を入れていくんだ。」

コムたろう「今の状態で5つのブロックがあるから、『0000』が3つ入るね!」
「『2001:0db8::1024:0000:0001』→『2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001』だね!」
「選択肢のと比べてみると・・・おっと、一緒だ!これは『b』が正解?」

ドット先生「そうだね~。」
「もう正解わかっちゃったかぁ。まぁついでだし『c』『d』も見ておこうか。」


コムたろう「FQDNってあれでしょ?FULLなんとかドメインネーム」


ドット先生「あー、それそれ。日本語だと完全修飾ドメイン名って言うね。」
「英語だと『Fully Qualified Domain Name』ね。」
「トップレベルドメインとかセカンドレベルドメインみたいに一部分じゃなくてホスト名からトップレベルドメインまで丸々のやつね。」

コムたろう「IPアドレスで表記してあるから、これは違うよね?」


ドット先生「だね。」


コムたろう「次の『d』はこれまた『サーバーの設定のよらず』ってあるのが怪しいんだけど、実際のところどうなの?」

ドット先生「サーバーの設定やOSの種類によっては、大文字と小文字をしっかり区別するからね。」
「大文字が正解なのに小文字で入力しちゃうと404になっちゃうよ。」

コムたろう「404っていうと『ページが見つかりません』だっけ?」


ドット先生「お、よく覚えていたね。」
「だんだんコムたろうくんも賢くなってきたかな?」







【 第24回 第2部 第20問 解答&解説 】
[解答]b.
[解説]
a.誤。ファイル名が省力された場合、サーバ側でデフォルトのページが指定してある場合にそのファイルが表示される。設定がしてない場合は表示されない。
b.正。IPv6のアドレス表示である。
c.誤。FQDNはホスト名+ドメイン名の形式であり、設問のURLはIPアドレスでの指定である。
d.誤。OSにより異なる。UNIX等のOSでは、ディレクトリ名、ファイル名は大文字と小文字を識別するためアクセスできない。Windowsの場合は識別しないため、アクセスが可能である。


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