SAS スペシャル・アナスタシア・サービス 2
鳥居 羊 :著
まったくモー助:イラスト
HJ文庫
ISBN 978-4-89425-607-1
先日書きました感想の直後に続編の存在を知り、購入してきました。
ということで感想など。
今回は主人公・山階立夏と妹の紗友、そして1巻における事件にて出合ったボディーガード3人娘を中心に
三角(それ以上?)関係っぽくなりながらさらに事件は進展します。
まあ、この作品は単なる恋愛物ではなくアクションも重要なポイントですからね。
全体としては後半がバタバタしすぎた気がします。
クライマックスのところはもう少しじっくり書いて欲しかったと思います。
読みながら残り少なくなっていくページ数を見て「ヤバい!これ話のケリがつくのか?」とか不安になるのは困ります。
あと、前回出たクラスメイトの男子たち、もうちょっと出番をあげると学校での話しに厚みが出るかもしれないです。
これ以降、ネタバレおよびマニアックな指摘その他諸々が含まれます。
一般の方はご覧にならない方がよろしいかと。
よろしいですか?
先ず、装備は規定どおり身に着けておくべき、と言って引き合いに出されるのが
1993年10月3日、ソマリアのモガディシュ、ブラック・シーにおける米軍第75レインジャーならびにデルタ・フォースの戦闘
「ブラックホークダウン」のタイトルで映画化されたアレですね。
メジャーすぎる気がしますが、原作のノンフィクション「強襲部隊」で複数の兵士がしきりに「規定どおりの装備を持ってこれば」
と後悔している場面を読んだことのある私はニヤリとさせられました。
とまあ、良い部分もあるのですが、今回は気になった部分が多々。
こういうことを言うからマニアは嫌われるんだ、と思いつつも書かせていただきます。
・風呂に銃を持ちこむ?
1巻でも気になっていた描写ですが、銃(ハンドガン=SIG/SAUER P226)を持ったまま
風呂に入ってしまうのはいかがなもんでしょうか?
銃がサビる危険があるどころか風呂の湯気で潤滑油が落ち、作動不良を起こす可能性があります。
せめてジップロックやタッパーなどの気密容器に入れるとかするべきでは?
3人中2人を同時に風呂に入れてしまうのは風呂シーンを出すためなのだろうから文句はつけません。
・CZ75
風呂の件はまあ許せるとしてもこれだけはNG。
CZ75の初期型(旧型、という書き方がさらにマズい)が一箱、なんてなると正直興ざめです。
しかも「精度が云々」と自慢されるとさらにマズい。
クライマックスのあのシーンを出したかったのだとしたらヤツ(名前は伏せておこう)にだけ持たせるべきだった。
そのうえで「昔から愛用している」とか「本人は希少な銃だと知らない」みたいな設定がでてこれば不満は無かったのですが。
あと、アーマーを着用している人間を相手にする機会が多いようなら
ハンドガンをFN・ファイブセブンあたりに更新を図った方がいいのでは?
自動小銃で攻撃される機会も多いようですし、同口径のP90を1丁程度装備していても行き過ぎではないはず。
中間を取ってH&K・MP7という選択肢もありますし。
あと、フランツィスカの狙撃銃、もうそろそろ詳しい描写を下さい。L96あたりだと踏んでますが。
その点、時〇沢先生は神クラスですよね。
などと書いてみて気付きましたが、意外と銃器描写がヌルい?
いや、意外じゃ済まない気が。
グダグダと文句を書きましたが、人間関係とか深くなってきたので続編に期待です。
妙に間が空いてるので不安になって調べて見ましたが、3巻が出ているようです。
読みましたらまた感想などを(くだらないツッコミは無しで)書きたいと思います。
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