ＲＩＧＨＴ社製８９式小銃金属被筒

最近、東京マルイ社製電動ガン・８９式小銃のヴァリエーション
折曲銃床（おりまげじゅうしょう。銃床が折りたためる物を指す）型が発売された。
そのせいか、ドレスアップパーツの一つ、金属被筒（メタルハンドガード）の購入を検討している方が少なからず居るようだ。
そこで私の所有するものを紹介したい。
購入の検討にお役に立てば光栄である。

先ずは画像で見ていただこう。

画像上段が樹脂製の純正の物、下段がＲＩＧＨＴ社製のものだ。
この画像を見ておや？と思った方も多いはず。
私の物は再仕上げを施してあるのだ。

昨年の夏、８９式小銃の固定を予約までして購入した私であったが、しばらくしてこの金属被筒が発売になることを知った。
少々高いのが気になったが、リアルのなるのであれば多少の出費には目をつぶろう、と考えて金属被筒も予約した。
待つことしばらく、入荷の連絡があった日には帰宅すると着替えるのももどかしく財布を握り締めて「この野郎」とばかりにショップへ向かい、引き取るとたちどころに家へと戻ったのでした。
が、帰宅して箱を開けてみてビックリ。
金属製であるのはともかく、表面仕上げはグレーのかかった実銃と異なり真っ黒。
プラスティック部分も安っぽくテカテカと光る艶ありのものでした。
そのうえ留めピンもマルイ純正から流用すると言うお粗末さ。
一応銃に取り付けてみたものの、見た目はノーマルの方がよかったという情けない結果。
「厭ね」とひとりごちてみたものの、納得がいかない。
と、そこで一つの名案（迷案？）が思い浮かんだ。
「そういえば○○さん（外注業者）とこが表面処理をやっていたなぁ」
思い立ったら即行動。
私は金属被筒を銃から取り外すと、たちどころに被筒の分解にかかったのでした。
そして業者に頼んでから待つこと一週間。
パーカライジングされた被筒本体とともにプラスチック部分にサンドブラスト処理をしてもらったものが返ってきました。

こちらは自然光による色の比較。
純正は手入れ布で何度も擦って多少の艶が出てきた感じで、下の金属被筒は出荷当初、って感じでしょうか？
パーカーは着色した時の液の具合によって多少色が違うそうですので、実物でも多少の差異があるのかも知れません。

さて、ＲＩＧＨＴ社製金属被筒の結論を私なりに。
・表面仕上げがリアルでない
・形状もリアルではない
・取り付け、取り外しがやりにくくなった（バッテリーあるなしに関わらず）
・高価
と、あまり他の人にオススメできないのですが、元々８９式を買う人はコアなマニアが多いかと思いますので「買わないとプラスティック製で面白くない」→「買ったら色が気に入らない」となってしまうのではないかと思います。
買わずに損するくらいなら買って損したほうがいいのでは？
勝手なようですが、これが結論です。

さて、私と同様にしてみたい方のために分解時の注意を。
被筒のプラスティック部分はそれぞれ３箇所のリベット（多分に亜鉛製）で留められているのでそれを裏側から叩いて外すわけですが、リベットの内部への突き出しが長いので上手くいかない場合が多いです。（変形して先端がマッシュルーミングしてくる）
また、リベットはきれいに真っ直ぐ打ち込んである物もあれば、かなり強引に打ち込んである物（途中で曲がっている）もありますので要注意です。その場合、内側に出ている分をヤスリで削って短くし、ピンポンチなどで叩けば外れやすいはずです。
このようなリベットですので再利用するのは難しく、代用品を探すか上手く接着する、あるいはビニルテープで巻いて脱落を防止することになります。
また、リベットを外す際に失敗してプラスティックを割ってしまっても自己責任となりますのでご注意ください。
では、検討を祈る――