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オー、捨てないと!

隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

110mm個人携帯対戦車弾

2012-07-13 20:37:11 | ミリタリーコレクション
私が「一度実物を見てみたい!」とかねてから思っていて、
今年やっとその願いが叶ったのがこれ。


陸上自衛隊の装備する「110mm個人携行対戦車弾」です。

これはドイツ・ダイナマイトノーベル社の「パンツァーファウスト3(Panzerfaust 3)」を
IHIエアロスペース(当初は日産自動車の宇宙航空部門だったが経営再編で日産が降りた)がライセンス生産しているもの。

第2次大戦中にドイツ軍の使用した使い捨て対戦車火器、
パンツァーファウストシリーズの流れを汲むものですね。
発射方式としてはRPG-7と同等みたいですが、
こちらは発射筒内部にカウンターマスと呼ばれるもの(材質は樹脂の塊とか金属粉とからしい)が入っており、
後方に弾頭と同様の質量の物体を打ち出すデイビス平衡砲弾の原理を利用して、
無反動かつ後方爆風の危険域が小さいのが特徴となっている。

外観上最大の特徴はバズーカなどと異なり、大型の弾頭部が発射筒前方にはみ出しているのが特徴でしょうか。
RPG-7(というかRPGシリーズ)などで一般的なこの形式も元をただせば元祖はパンツァーファウストに辿り着く。

この大きな弾頭のお蔭で装甲貫徹能力がRHA(均質圧延鋼板)換算で700mmとも言われる高い性能を誇る。

引金機構まわりのアップ。

大戦中のそれと異なり、このパンツァーファウスト3では樹脂製の発射筒のみが使い捨て(自衛隊が使い捨ててるかどうかは不明)となり、
アルミ合金製の引金機構は再利用するようになっている。
引金機構は専用のケースに折りたたんで携行し、
発射時に弾頭のついた発射筒を取り付けて使用する。

引金機構は携帯時に邪魔になりにくいよう、前方・中央のグリップとストック部分が折りたためるようになっている。
引金機構にはバズーカ同様ピエゾ電気が組み込まれて弾頭の推進薬を電気着火させているようだ。
これは平たく言うと電子ライターと同じ仕掛けである。

中央のグリップ部分(これはグラスファイバー樹脂製)を畳んでから引き起こすと撃鉄が起きる(この時、自動的に安全装置がかかる)仕掛けなので、
畳んだ状態で発射筒を装着し、目標に向けてから前方グリップとストック部分を開き、
最後に中央のグリップを開いて照準・安全装置を解除して発射という流れになると思われる
(最初に弾頭の安全装置などを解除すると思われる)。

照準器は低倍率(2倍だっけ?)の光学式の物が装着されており、
破損から守るために大型の樹脂製カバーがついている。
照準器内には100mから500mまで100mおきに戦車のシルエット(凸型)と左右の見越し照準用の目盛りが刻まれている(参考記事

画像に注目。
発射筒にはあまり訓練されていない隊員でも使い方に困らないよう、
取り扱い方法、照準方法がプリントされている(訓練用として酷使されているので消えかかっているが)。
これは米軍のM72LAW、ロシアのRPG-18などの使い捨て対戦車火器と同様ですね。
ちなみに自衛隊においてもかつてのバズーカ、まだ使っている無反動砲と異なり、
弾薬という位置づけになっている。

また、画像の引金機構はオリジナルのドイツ・H&K社製となっている。
84mm無反動砲同様、初期にある程度の数を輸入したのかな?
オリジナルがダイナマイトノーベル社製とはいえ弾薬部分のみで、
引金機構がH&K社、照準器はヘンゾルト・ウィッツラーと複数の会社の分業となっている。
日本でのライセンス生産は…どうなっているのかな?


今回、肩に担がせてもらった(構えるのはNG。色々とうるさい方が外部にいるのだろう…)が、
噂通り、重量バランスが前方にあり、だいぶ重たく感じました。
前方のグリップを単脚代わりに使うのが無難な様です。
(写真は当然擬製弾ですが、重量バランスは同じになっているはず。)

発射筒には携行用に布製のスリングと中央に持ち手がついています。

弾頭部分の先が細く伸びているのは成形炸薬のスタンドオフ距離をとるためのプローブで、
運搬時は収納されており、対戦車戦闘の際に引き伸ばして固定するが、
伸ばさないまま使えば敵陣地などを攻撃する際に使用される。

自衛隊では通常の弾頭と訓練弾頭(青い色の物。炸薬が入っていない)しか採用されていないようだが、
ダイナマイトノーベル社では反応装甲に対応するために先端に小型の成形炸薬弾を装着したパンツァーファウスト3-T(Tはタンデムの意)、や陣地攻撃用のブンカーファウストも製造されている。

こちらは動画。

【軍事】 陸上自衛隊 110mm 個人携帯対戦車弾 射撃訓練(2)


上でも触れたけど青い弾頭は訓練用の炸薬なしのイナート弾と思われる。

Wikipediaでは照準器に取り付ける透明アクリルの板(顔を保護する)と左手を保護する革手袋が標準装備みたいに書かれているが、
私が隊員に直接聞いた話では「そんなもの無いし、素手でも撃てる」とのこと。
部隊によって違うのかな?
私が聞いた富士の隊員も素手で撃っていると言っていました。

次いでドイツ軍。

ダイナマイトノーベル パンツァーファウスト3(110mm個人携帯対戦車榴弾)


こっちもアクリルフードが着いてますね…。

ちなみに自衛隊での呼び方ですが部隊によって違うようで、
ラム(LAM = Light-weight Anti-tank Munition)、とかパンツァーファウストと呼ばれているらしい。
前者は私も聞きました。

自衛隊の対戦車火器としては01式対戦車誘導弾もありますが、
安価かつ軽便な対戦車火器として今後も使用されて行く物と思われます。
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マキシム機関銃

2012-07-06 20:49:16 | ミリタリーコレクション
日露戦争で日本軍が大きな被害を受けたものの一つがロシア軍の装備する機関銃である。
当時のロシア軍が装備したのはマキシム系のM1905で、
この機関銃に関しては先日紹介した「現代文 肉弾」の155ページから
「さて機関砲であるが、これぞ実にわれらの最も恐るべき火器であった。」という一文から始まり、
1ページ半を割いてこの機関銃がいかに脅威であったかについて書かれている。

日露戦争より後にM1905を改良して第一大戦・第二次大戦に投入されたのがこのM1910。
M1910 Maxim Heavy Machine Gun

「肉弾」の記述を見るに桜井氏の目にしたM1905にはM1910同様、防楯つきのソコロフ銃架が装着されていたことが分かる。
ちなみに動画のM1910は大型の水投入口がバレルジャケットについた後期型で、
ベルトもかなり後の時代の金属製の物が使われているが、
第2次大戦初期まではキャンバス地(要は布製)のものが使われていた。

マキシム機関銃はイギリス人発明家、ハイラル・マキシムの発明した機関銃で、
反動利用により500発毎分以上の連射能力を持つ。
それまでの(信頼性に欠ける)ものと異なり、高い信頼性を持つマキシム機関銃は世界各国で採用されることになるが、
ドイツのように「毎分500発以上」という売り文句に疑問を持ち、
不審人物として国外に出て行くまで監視を付けた例もあった。

マキシム機関銃の性能は各国の植民地における戦闘などに投入され、
名前を知られるようになったが、
その名声を決定づけたものは日露戦争でロシア軍が投入したそれであり、
ドイツ(プロシア)においては観戦将校がその威力を目の当たりにして本国に報告、
採用に至ったとされている。

当時は近代的機関銃の黎明期であり、各国とも運用・運搬方法(大型の台車に載せて輓曳したりしていた)などに試行錯誤していた。
これはそれまでとは軽量になったとはいえ、銃本体で25キロ以上、大型の脚を含むと50キロを優に超えるという点も影響していた。

小銃と異なり圧倒的に多くの弾薬を同時に運搬する必要があり、銃身冷却用の水まで必要とされていることも関係した。

既に書いたが、採用当初は各国とも布製の弾薬ベルトを使用したが、これは新品だと硬くて動作不良を起こし、
扱いが悪いと弾薬がズレて同じく動作不良を起こす欠点があったが、
第2次大戦後期には分離式の金属製ベルトリンクが登場した。
この点はマキシムに限らず、ブローニング系機関銃も同じである。

各国の状況を見てみよう。
・ロシア
既に書いたが鋼鉄製で車輪と防楯のついたソコロフ銃架と組み合わせて第2次世界大戦でも大量に使用された。

・ドイツ
ドイツ帝国・プロイセン時代の1908年にMG08として採用。
運搬を容易にするため、橇式の銃架に載せられた。

German MG08 Maxim

しかし、重いので機動性はあまり変わらなかったようである。
(革製のベルトを使って数人で引っ張る)。
銃口のあたりにある丸い円盤はマズルブースター(発射速度を向上させる)から出る発砲炎を隠すもので、
先端の細長い漏斗状の物はフラッシュハイダー。

機動性に明らかに劣るのでピストルグリップとストック、二脚を着けて(若干の)軽量化をしたのがMG08/15。
後のブローニングM1919におけるA6的な発想である。
弾薬ベルトを収納するドラムマガジンも考案された。

MG 08/15 Machine Gun

銃身の過熱が心配されたが、単連射(バースト射撃)を行うことで回避できた。

このほか、複葉機時代の戦闘機にも搭載された。

これらMG08系統(航空機用は除く)は第二次大戦でも不足する機関銃を補うために使用された。

・イギリス
ヴィッカース社が改良を加えたものをヴィッカース機関銃として採用。
頑丈な三脚に載せ、第一次大戦をはじめ、第二次大戦でも使用された。
冷却水を節約する工夫としてウォータージャケットから出る水蒸気をゴムホースで繋いだ復水缶(単に水の入った缶のようだ)に通すことで再利用する事ができた。

Vickers Machine Gun Video

動画の後半に登場する銃口部の膨らんだ部品は後期型のマズルブースター。

マキシム機関銃は水冷方式を採用しているため弾薬と共に水の補給が不可欠であり、
また、銃身の交換(ウォータージャケットとの隙間にアスベスト製の紐を巻きつける必要があり、この作業にも熟練を要した)がやりにくく、
重量が嵩む(この点に関しては他の同時代の機関銃も同じようなものだが)欠点があったが、
他方、高い信頼性と耐久性を有しており、第二次大戦でも拠点防衛など機動性を必要としない場面では重宝された。

同時期の機関銃としてマキシムと同じく水冷式のブローニングM1917、
マキシムと正反対の特徴を持つフランスのホチキス、
カテゴリー違いとも言えるルイスなどがあるが、それはまた別の機会に。
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ショカコーラ

2012-02-13 22:59:22 | ミリタリーコレクション
この不思議な缶は何ぞ?



パッと見て直ぐに分かった人はすごい。
正解はショカコーラ。

で、大概の人は「で、そのショカコーラとは何ぞ?」となるわけですが、
これはドイツ製のチョコレートです。

単なる輸入物のチョコレートならわざわざブログのネタにもならないのですが、
ショカコーラは大戦中のドイツ軍に採用され、支給されていたものとして有名です。
最近は当時のパッケージ風にするためのステッカーなんかも売られていますね。

中身はこんな感じ。


直径約90mm、高さ約25mmの金属製のケースを開けるとショートケーキのように扇形に8等分されたチョコレートが上下2段、計16個入っています
(上の方の丸い紙は缶の中のクッションです)。
内容量は100g。

味は一般的なチョコレートの甘い味ではなく甘みを抑えたビターチョコレート。
それも単に苦いだけのビターでないのがいいところ。

また、原材料にカカオマスだけでなく(ジュースの)コーラと同じくコーラナッツ、
そしてコーヒーが含まれているため、
カフェインを0.2%含有しているのが単なるチョコレートとは異なるところ。
缶にも「エナジーチョコレート」みたいな事がドイツ語で書いてあるし、
裏に貼ってある輸入業者のシールにも「集中力を高めたいときなどにおすすめです」と書いてある。
このあたりも軍に採用された理由かも。

このチョコレート、古くは田宮模型のプラモデルで兵士が手にしていて知った、
という方が少なくないはず。
映画「スターリングラード」(ドイツ映画の方)のラストに出てきたようですが、
あまり記憶にないですね(一種に出てきた勲章の方は記憶にあるのですが…)。


実はこれ、2009年8月頃に一度探してまして、
その時は成分の関係で数年前に輸入できなくなったらしいとのことをブログにも書きました(※記事を上げ忘れていたので公開されていません…)が、
何でか知りませんが昨年の10月末あたりに普通に輸入されたようです。
今年の初めにネット上で話題になってて気づいた次第。

1缶100gで500円前後と少々お高いのですが、次にいつ輸入されるか分かりませんし、
興味のある方は1つ買ってみても悪くないのでは?
私は通販で買いましたが、輸入食品を売っているお店なら扱っているのではないかと思います(近所のお店には無かった)。


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迷彩服とパターン その1

2012-01-09 20:25:24 | ミリタリーコレクション
以前ネタにしようと写真は撮ってあったのですが放置してましたので、
需要がありそうなこの機会に。

迷彩服というのは現在世界各国でほぼ標準的に使用されており、
様々なパターンがあるのですが、
手持ちの中から整理もかねていくつかご紹介。

なお、あくまでもパターンを紹介することを主眼に置いていますので
今回は細かい開発経緯などの薀蓄は省きます。

基本的に画像は引いて見た画像とアップにしたもの。
全体的なイメージとパターンの詳細を見比べてみてください。
なお、アップにしたものは倍率を同じにしてませんので
一緒に撮ってあるスケールを参考にしてください。

今回は米軍ものから。

・ACU(米陸軍現用)〇●

近年のイラク戦争やアフガニスタンのゴタゴタで目にする機会の増えたパターン。
いかにも「迷彩」っていうイメージでは無くて街中でも着やすいのですが、
最近は軍用の迷彩パターンっていう認識が一般の人にも定着し始めたようです。


こんなパターン、どんな戦場で使うんだよ、って情報が出た際に首を傾げていたのですが、
実際に私が活用する日が来るとは想定できませんでした。

ちなみにこの迷彩をACUって呼ばれる場面が多くてここでもそうしましたが、
実際には服の名称(ARMY Combat Uniform)であり、
ユニバーサル迷彩っていうのがパターンの名称らしいです。


・MARPATウッドランド(米海兵隊現用)〇

上のACUよりも先に米軍の中で初めて採用されたデジタルパターン。
開発はカナダ軍のデジタルパターンCADPATを参考にしたとも言われており、
確かに似たような雰囲気となっている。

旧来のウッドランドと似たような配色でもあり、
緑の多い場所で効果を発揮する。
ある程度使って退色した時が最も迷彩効果が高いとの話も。


日本でも通用する迷彩ですね。
なお、迷彩パターンの中に海兵隊のマーク(数字の50の上あたり)が入っているのも特徴。



・MARPATデザート(米海兵隊現用)〇●

上のMARPATの砂漠戦用バージョン。
なお、陸軍は旧来の一般用、砂漠用と分けていた迷彩服を
ユニバーサル迷彩で統一することになった(ジャングル用にウッドランドを残しているという話も)が、
海兵隊は旧来通り状況によって迷彩服を使い分ける方法を選んだ。
ちなみにMARPATというのは「MARine PATtern」というヒネリもない単純な名称から来ている。


基本的に配色を替えただけでパターン自体は同じですね。
他に雪上用のパターンもありますがこれは白がメインでグレーが配色されており、
流石にパターンはこれらと異なる。

ちなみにこの迷彩パターンを「ピクセルカモフラージュ」っていうのは採用当初、
マニアがつけた俗称(だと思う)。



・ABU(米空軍現用)〇●(△)

海兵隊、陸軍の相次ぐデジタル迷彩化に対抗して空軍が採用した迷彩服。
海兵隊が独自にMARPATを採用すまで米4軍はウッドランドで迷彩服を統一してました。
空軍がこの迷彩を採用した経緯は不明ですがどちらかというと独自性を出したかったんだと思います。
ただ、空軍基地などのコンクリートで囲まれた場所(都市部など)では迷彩効果は高いかも。


かつての「タイガーストライプ」迷彩に似たようなパターンで
「デジタルタイガー」なんていう別名も。
ちなみにABUは「Airman Battle Uniform 」で陸軍同様迷彩パターンそのものに対する
名称ではない。


・NWU(米海軍現用)〇

各軍独自迷彩の採用に最後に重い腰を上げたのが海軍。
これで米4軍独自のデジタル迷彩が揃った。
ちょっと画像では色の感じが違いますが実際は青っぽいです。

海軍なので青い迷彩というよりも旧来の作業服(ブルーのシャツ)を更新したかったようです。
名称のNWUは「Navy Working Uniform」の略。

ただ、陸上部隊用に配色を緑系にしたウッドランドタイプやデザートタイプも存在。
MARPATでいいんじゃないかって気がしないでもないです…。


こちらもMARPAT同様、海軍のマークが迷彩の中にプリントされています。
迷彩っぽくなくてタウンユースに洒落ている感じですね。

支給され始めたのはここ1~2年というこの中で一番新しい迷彩ですが、
昨年3月の東日本大震災における米軍の支援活動「トモダチ作戦」において目にする機会が増え、
一気に人気が上がりました。


以上、こんな感じでした。
結局薀蓄垂れ流してるよ…。



せっかくなので今日のトレンドに乗ってこれ書いとく。

さっきマックで女子高生が
「彼氏がサバゲで上下ACUだったんだけど」
「マジで別れた方がいいよ」
「そうだよね・・・私もACUなんかやめてマルチカムにしようよって何度も言ってるんだけど」
「そういう問題じゃないよACUが普段着じゃない男とかあり得ない」とか言ってた。
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デニムハット

2011-09-30 22:43:01 | ミリタリーコレクション
ブーニーハットを大量に(笑)持っている私ですが、
たまには違う帽子を、って事でデニムハットなど買いました。



「だからどうした」、って思った貴方はともかく、
「これか!」と思った貴方はミリタリーマニア。

それっぽく見えないと思いますがこれもれっきとした軍用(←だから買った)。

米軍がかつて採用した作業用の帽子である。
1937年に採用され1940年すぎまで使用された「M-37デニムハット」のレプリカ。

特異な軍用アイテムながら、
高価なレプリカが存在するのはその軍用らしくない見た目ゆえか。

横から見たところ。

やたら湾曲してますが、洗ってヘタったため。
高い物は数万円するレプリカも存在しますが、
今回買ったのは安いレプリカなのでこんなものでしょう。
実用上問題ないです。

内側には申し訳程度にスタンプが。

実物を忠実に再現…したわけではなくて、
実物はこの時代独特の白ラベルが縫いこまれてるようです。
スタンプも何書いてあるかイマイチ分かり難いし。

少し前に実物がまとまって出てきたようですが、
当然の事ながらサイズの小さい物がメインだったようです。

私は安価なこのレプリカで十分かな、って思ってます。
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ファーストエイドキットケース

2011-09-28 23:09:15 | ミリタリーコレクション
手持ちのコレクションの中からファーストエイドのケースを2種類ご紹介。

「ファーストエイド」とは応急手当ということで平たく言うと救急箱ですね。

左はプラスチック製の米軍の物。
主に車両などに備え付けられている模様。

右は金属製のフランス軍の物。
詳しくは不明。
上面にマーキングがされていたようだが、放出時に塗装で消されている。


米軍の物を開けてみる。

樹脂製で簡単なつくりだが、蓋の部分にはパッキンが付き、
ある程度の気密性はあるようだ。

おおよそのサイズは195×125×75mm。

時々中身入りの放出品を見かけるが、内容がバラバラでバリエーションがあるのか、
使われて適当なものを入れ替えられているのか、詳細は不明。
主に包帯やガーゼ、絆創膏などが入っているようだ。


次いでフランス軍の物。

こちらは金属製でやはりパッキンが付き、気密が保たれている。
4か所に金属製のロックがつき、うち片側2か所は本体と蓋が繋がっている。

また、側面に1個の持ち手がついている。
ただしこれは位置から言って持ち運び用ではなく、
棚などから引き出す際に使うのではないだろうか。

本来、中身に何が入っているかは不明。

おおよそのサイズは230×120×65mm。


とまあ、ケースは持っているものの、適当に医薬品を放り込んでいるだけだったり。

サバイバルゲームやら何やらで外に出る事もあるので
本当に必要なものをセットアップする必要があるかな、とも思ってみたり。
屋外で遊んでいて激しく負傷した方も過去におられましたしね…。
あの時はいろんなところから救急箱が出てきて驚いたものです(遠い目)。

上手くまとまったら報告します。
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5.11パフォーマンス ポロ

2011-09-19 22:23:41 | ミリタリーコレクション
若干シーズン遅れではありますが、
ポロシャツのご紹介。

個人的にポロシャツは高校の時(制服でした)以降着てないんですが、
珍しく買いましたのでご紹介。

しかもブランドもの。



まあ、ブランドと言ってもアレなブランドですが…。
タクティカル・ウェアで知られる5.11TACTICALのもの。
色々種類はあるのですが、名称は「Performance Polo」。

後ろから見たところ。

特に特徴無し。

材質はポリエステル100%で型崩れしにくく加工され、
速乾性と雑菌の繁殖を防ぐ加工がされているという。


襟周りのアップ。
左右の肩の部分が袋状に縫製されている。
これは無線機のマイクを固定するためのもの。

前合わせの下端にもループ状の部分があり、
同様に無線機のマイクの他、サングラスなどを通すことができる。


左袖口のアップ。
袖口は緩めのニットになっている。
緩いのは通気性の向上を狙っているのではないだろうか。

そして2本のペンポケットを装備。

色は画像のカーキ(シルバー・タンというらしい)の他、
ブラックやグリーンなどがある模様。

タクティカルなポロシャツで便利…って言いたいんだけど、
ポケットひとつついてないのは少々不便で特に着てなかったり。

中学の時、ある先生がポロシャツの胸ポケットに色々詰め込んで
パンパンにしてたのを思い出す…。

メッシュベストでも組み合わせればいいんだろうか?
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81mm迫撃砲 L16

2011-07-25 23:02:57 | ミリタリーコレクション
81mm迫撃砲L16は現在陸上自衛隊で採用されている迫撃砲である。

これは旧来の64式81mm迫撃砲に代わって採用されたもので、
1992年頃から調達が開始されたようである。
現在も調達は継続中。

L16はイギリスのロイヤル・オードナンス社が開発したもので、
本国イギリスをはじめ、カナダやオーストラリアなど多くの国で採用されている優秀な迫撃砲である。
米軍は改良型のL16A2(だったかな?)を基にマズルブラスト減少装置などの改良を加え、
M252として採用している。

自衛隊が調達しているのは日本で豊和工業がライセンス生産しているもの。

本砲最大の特徴は何と言っても徹底された軽量化である。

旧来の64式迫撃砲の約52.0kgに対しL16は36.6kgと約16kgも軽くなっている。
これは脚部の一部など強度の不要なところだけでなく、
底板など強度が必要な個所にもアルミニウム鍛造の部品を採用するとともに、
砲身も極力薄くするなどして運用者の負担が軽くなるように設計されている。

砲身は砲口など要所要所が太くなっているのが画像から見て取れるだろうか?
なお、砲身の底部は放熱のためにフィンがついている。
砲身はライフリングの無い滑腔砲身



底板部分のアップ。
底板は64式迫撃砲同様の円形で全周囲射撃が可能。
戦中の迫撃砲は角形の底板が主流で極端に射撃方向が異なる場合、
砲を丸ごと動かす必要があったが、
円形底板の場合、底板を固定したままで360度全方位の攻撃が可能となった
(陣地の構築の仕方にもよるが…)。

以前、底板を持たせてもらう機会があったが、
確かに軽く、片手でも持つことができた。
ただ、完全装備の上でそれを抱えて険しい山道を歩くとかなるとどうなるかは分からない。
64式迫撃砲は底板だけでもかなり重かったそうだ。

砲尾の赤く塗装された部分は撃針の取り付け部で画像は外した状態。
これは不発が起きた際に砲弾を取り出す際、
安全に取り出せるようにするための設計である。
不発の砲弾を取り出そうとして誤って再度砲弾が底部に落ちると再発火となり、
事故の恐れがある。

なお、画像の左奥の箱は照準具の収納箱。
照準具の納入メーカーは富士写真光機。

砲身と脚の取り付け部のアップ。

脚は上下、左右だけでなく傾きの調節も可能
64式もできるのかな?当然64式迫撃砲でも傾きは調節できます。まあ、当たり前なんですけどね)。
OD色のものが照準具でその下に垂れている布製のカップ状の物は
ビニロンテント地の砲口カバー。
紛失防止にここにくくりつけてるのだろう。
カバーの使用状態は2枚目の画像を参照。

脚の取り付け部の別角度。

迫撃砲本体は砲身部、脚部、底板と3つに分けて運べるように簡単に外せるようになっている。
砲身と脚部の固定もレバーを操作するだけ恐ろしいほど簡単に外すことができる。
無論、射撃中に分解してしまうような事は無い。

砲身の横についている細長い筒は緩衝用のばねが入っており、
脚部との衝撃を和らげている。
これは迫撃砲の基本的な構造ではあるが、
64式迫撃砲ではかなり強いばねが入っていたのに対し、
L16では非常に弱いばねが入っている。
設計思想の違いであるが、
この砲を初めて受領した隊員の中には「何だこれ、壊れてる。」と声に出す隊員もいたとか。

照準操作をデモンストレーションする隊員。

迫撃砲は間接照準を行うため画像奥の三脚に乗ったコリメータを使用する。
一応原理を聞いてみたけど頭の悪い私にはよく分からなかった…。
基本的に観測所などから連絡される角度を合わせるはず…。

使用する砲弾について教えてもらえなかったが、
通常の榴弾のほかに炸薬のない演習弾、発煙弾、照明弾などがあるはず。


本迫撃砲は軽量であることと同時に一般的な迫撃砲とは異なる特異な脚部形状、
アルミニウム合金の多用、薄い砲身などでゴツい64式迫撃砲を見慣れた人からは
「こんなオモチャみたいな砲で大丈夫か?」と不安を感じる事もあったようであるが、
大丈夫であることは今でも自衛隊だけでなく
世界各国が使っていることからも証明されているといえよう。

ただ、ある古参の方が
「64式(迫撃砲)の方が”武器”って感じがしたなぁ。」
と言っていたのが印象的でした。
個人的に一度現物を見てみたいものである。

最後に性能緒元を。
口径:81mm
砲身長:1280mm
重量:36.6kg
発射速度:15発/分(持続)
射程:100~5650m


2011年7月27日記事一部修正しました。
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春日井駐屯地創立44周年記念行事 オートバイドリル

2011-06-22 22:12:31 | ミリタリーコレクション
色々とあったので紹介できませんでしたが、
今年3月6日に愛知県で行われた春日井駐屯地の記念行事より
オートバイドリルを紹介しようと思います。



この春日井駐屯地には第10偵察部隊が駐屯しており、
偵察部隊にはオートバイが配備されています。

オートバイドリルはこの部隊の練度を紹介するもの。
色々と演目はあったのですが、
中心に立つ指揮官(?)を中心に全員低速でグルグルと回った後は

速度を保ったままゆっくりと3人ずつ2組に分かれたり


再度分かれて一気に方向転換(だったかな?)。


その他、定番のジャンプなどもありました。


ちなみに登場はトラックの荷台から板などを使わずに直接飛び降りる(!)というかなりハードなものでした。

画像にはありませんが、各方向から中心の指揮官に向かって僅かな時間差で向かっていく
(少しでもタイミングがズレたら激突!)なんていうサーカスみたいなものもありました。

稚拙な文章と写真でこのすごさを紹介するのは難しいのですが、
とにかく「すごい」の一言に尽きる演目でした。

噂には聞いていましたが、見たのは初めてだったので大興奮でした。

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Mk141 mod0ダミーグレネード

2011-06-08 20:39:21 | ミリタリーコレクション
手榴弾だのグレネードだのの名前に無駄に反応する私ですが、
やっとのことでこのダミーを入手しましたのでご紹介したいと思います。


Mk141 mod0スタングレネードのレプリカです。
フラッシュバンとも呼ばれるスタングレネードは大きな閃光と音で敵の抵抗力を奪う非致死性の手榴弾です。
古くはイギリスのイラン大使館、国内では西鉄バスジャックなどで有名なアレですね。
Mk141は米海軍や海兵隊などで主に使用されているモデルですね。


今回購入したのはハニービーさんのレプリカ。
信管内部にバネが入るなどの仕掛けは無いですが、
その分安価で装備にぶら下げるコスプレアイテムとしてはよろしいかと思います。
ちなみに本体に貼るシールは同梱されていますので自分で貼り付けです。


レバーには信管の形式もプリントされるなど芸が細かい。
ピンはこの状態でセットされていますが、
抜けて紛失しないように出ている部分を曲げておいた方がいいでしょう。

余談ですがMOLLEのようなPALSテープつきのベストですと差し込んでおくだけでいいので楽ですね(笑)。
ただ、落とさないように気をつけてください。
無駄にグレネードポーチを買ってしまった方にもオススメです。

6月11日誤字訂正しました。
2箇所も間違っているのは由々しき事態だ・・・。
コメント (6)
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