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あるます(Harmas)

『Harmas』はジャン・H・ファーブルの住居と庭で、かの昆虫記執筆の地

ヒメタイコウチを探してみました

2019年08月25日 | ヒメタイコウチ

久しぶりにヒメタイコウチを探索してみた。

東海丘陵要素湧水湿地には、多くの場合、本種が生息している(ような気がする)。

でも、探してみると中々みつからないことも多い。

単純に僕の目が悪いのか、彼らの潜伏能力が高いのか。

ただ、見つけたときには何故かほっとする昆虫である。


ヒメタイコウチの生息地がやられた・・・

2013年04月14日 | ヒメタイコウチ
本日、過去にヒメタイコウチの調査を行って本種の生息を確認した湿潤地にいってきた。
産卵時期を迎えた成虫の確認のためだ。

しかし、生息地の一部が比較的大きな規模で林野が伐採されていた。
衝撃的だった・・・
ここは、林野からの細流が林縁部に伝って流れ、この林縁部の細流の付近が湿地状になっていた。
この湿潤地にヒメタイコウチが生息していたのだ。

もともと小規模な生息地であったので、周辺の環境が変化すれば、ここのヒメタイコウチは絶滅してしまうだろうと危惧していた。

林野の雑木はきれいに伐採されていた。ヒメタイコウチは森林内には生息しないというが
この産地は林縁であり、樹木の木陰が直射日光を遮るため湿った環境が保たれており、ここに彼らが生息できる環境があった訳だ。

しかし今や陽の光が直接あたっており、今後、土地を乾かしていくのではないか。

本日はヒメタイコウチの姿をみることはできなかった。
非常に残念だ。とてもやりきれない思いだ。
最近、私の住む地域でミズスマシの絶滅が危惧されているという報告を読んだばかりだったので
とてもショックを感じている。




ヒメタイコウチ

2012年01月01日 | ヒメタイコウチ
年を越した。今年も虫と関わっていきたい。
昨年は、ほぼ1年中ヒメドロムシを採集してきたが、今シーズンは別の水系で追い求めようと思う。

僕がヒメドロムシをやる前、カメムシ目のヒメタイコウチを熱心に探していたときがあった。一昨年のことだ。ヒメタイコウチの羽根は退化していて飛ぶことができない。
分布域もかなり局地的で面白い虫であるが、生息地である湿地や湿潤地が干上がって消滅すれば一緒に絶滅する恐れがある。
これも積極的に生息環境を保護すべき生物の一つである。

なお、写真中央は左前翅が右前翅の上に重なる個体でヒメタイコウチの中では少し珍しいようである。


(参考文献)
伴幸成・柴田重明・石川雅宏,1988.日本の昆虫14,ヒメタイコウチ.文一総合出版