「お騒がせ&予測不能トラブル」体験レポ、というのを読んだんですが、
ちょっとなーーー、能天気すぎない ? と思いました。
3つの例を上げていたんですが、予測不能ではなく、予想通りだと思います。
問題は、3つとも、周りの人に迷惑をかけているのを、
悪びれるでもなく、「お騒がせ&予測不能トラブル」と言っている。
日常の街の中でも、他人に迷惑をかけないようにするべきだと思いますが、
山という、非日常の、それも危険な場所で、他人に迷惑をかける事は、
その人にまで危険が及ぶ可能性が有る。
たぶん、この方は山とか関係なく、日頃から誰かが何か有った時には、
助けてくれると思っているのでしょう。
日本の都会で、楽ちんに育ってくれば、そういう考えになるんでしょうね。
私としては、それを堂々と言える事に、びっくりしました。
山も含め、自然の中では、人間なんて、超弱い生物です。
あるテレビの番組の中で、体力自慢の方が、一度は熊と戦って、
口の中にパンチを喰らわせたいとマジなのか冗談なのか言っていましたが、
熊に人間が素手で勝てるなんて有り得ない事です。
普通に体重が200キログラムぐらい有り、分厚い毛皮に覆われ、
ほぼ全てが筋肉であり、全速で走れば、時速50キロぐらい出る脚力が有ります
200キロの相撲取りが、脂肪も無く全部筋肉で、よろいも付けていて、
爪という武器を持っていて、牙まで有るような人間に素手で勝てる訳が無い。
人間のどんな強いパンチでも、彼らからしたら3才児程度の感覚でしょう。
リスクを客観的にとらえるのは、日頃の経験以上の物にはなりにくい。
その為には、映画や小説などで想像して疑似体験すると出来る。
そのかわり、その疑似体験は、身につまされるようなリアルなのでないと、
疑似体験にならない、そしてその分辛い思いをしなければならない。
そういう辛い思いを、現代社会は避けて通っています。
だから、他人の辛さも共有できないから、寄り添う事もできない。
しかし、これからは、なんでもAI化していくと、
人間の想像による感性が重要になり、
必要とされるようになってくると思います。
山の峰を歩いていて滑落した場合、ヘリコプターで助けに来たら、
その為には、莫大な税金を使い、
その上、救助する方々が乗っいるヘリコプターが、墜落する危険性が有る。
しっかり他人の命を危険にさらしている。
その有難さを分かって、山を楽しむべきです。
自分を鍛える為であれば、ジムで十分です。
しんどければ、いつでも止められ、危険は少ないし他人に迷惑かけない。
山の中では、そう簡単に止められないし、常に怪我の可能性を伴う。
行方不明になると、捜索もしなくてはいけない。
そういう意味でも本当は、凄い贅沢なスポーツなんです。
私としては、出来れば携帯だけでなく、
何か有った時の為に緊急用の無線機ぐらいは、
買って持っておくべきだと思います。
そして捜索する人間の本音としては、
死んでも簡単に見つかるようにしといてくれです。