原子力発電には発電量を需要に合わせて調節できないというひとつの欠点があります。そこで、発電量調節がしやすい火力と揚水発電をミドルおよびピーク供給力として、発電量調節困難な原子力と水力をベース供給力として位置づけるベストミックスを、日本では目指しています。
www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-04-01-02
各種電源の特徴と位置づけ(1995年度末) (01-04-01-02)
原子力百科事典より、
<大項目> エネルギーと地球環境
<中項目> 日本の二次エネルギー
<小項目> 電力
http://www.itrco.jp/libraries/JSG4-5.pdf
低炭素電力供給システムにおける火力・水力発電等の役割と課題について
資源エネルギー庁(2009/01/26)
特に揚水発電所の多くは原子力発電とセットの蓄電設備として使われていて、これがないと需要の少ない時間帯に電力が余剰になるという問題があるようです。また揚水発電所の発電能力というのはいわゆる真水の能力とは見なせないでしょう*)。
http://www.nuketext.org/mondaiten_yousui.html
電力を捨てる「発電所」 揚水式発電
http://www.nuketext.org/mondaiten_setsuden.html
年間たったの20数時間のために・・・・電力使用量のピーク
原子力教育を考える会の電力政策の問題点より
ではフランスでは需要の少ない時間帯の電力余剰をどうしているかと疑問が沸いたのですが、なんと谷垣氏と自民党の総裁選を戦った河野太郎氏がこの疑問に応えていました。
http://www.taro.org/2011/04/post-982.php
原発を増やさないために 2011年04月18日
「しかし、フランスの場合、他国と送電線がつながっていて、ドイツその他の国に電力を販売している。だから、他の国の最小消費量を足していった分だけ夜間も発電できる。」
ふーむ、ドイツとフランスは対照的な原発政策を取っているように見えますが、実は持ちつ持たれつのような気がします。結局全ヨーロッパとして原子力発電の比率を6-7割以上にするのは困難で、それをやりたいなら適切な蓄電技術の開発が欠かせないということになります。それにしても河野太郎氏はいつから脱原発を掲げていたのでしょう? この辺見ると私が知らなかっただけなのでしょうか?
http://news.livedoor.com/article/detail/5537912/
2011年05月19日12時13分
河野さんは「原子力は時間をかけてやめるべきだ」というお考えなんですよね。ということのようで。いつからかと言えば、96年に私が初当選して、すぐに京都会議だったんですが、環境問題やエネルギー問題に詳しい学生さんやら社会人を集めて「太郎塾」という勉強会を随分開きました。という時かららしいですね。
当然のように?批判もありますが。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110511-00000000-sbunshun-pol
www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-04-01-02
各種電源の特徴と位置づけ(1995年度末) (01-04-01-02)
原子力百科事典より、
<大項目> エネルギーと地球環境
<中項目> 日本の二次エネルギー
<小項目> 電力
http://www.itrco.jp/libraries/JSG4-5.pdf
低炭素電力供給システムにおける火力・水力発電等の役割と課題について
資源エネルギー庁(2009/01/26)
特に揚水発電所の多くは原子力発電とセットの蓄電設備として使われていて、これがないと需要の少ない時間帯に電力が余剰になるという問題があるようです。また揚水発電所の発電能力というのはいわゆる真水の能力とは見なせないでしょう*)。
http://www.nuketext.org/mondaiten_yousui.html
電力を捨てる「発電所」 揚水式発電
http://www.nuketext.org/mondaiten_setsuden.html
年間たったの20数時間のために・・・・電力使用量のピーク
原子力教育を考える会の電力政策の問題点より
ではフランスでは需要の少ない時間帯の電力余剰をどうしているかと疑問が沸いたのですが、なんと谷垣氏と自民党の総裁選を戦った河野太郎氏がこの疑問に応えていました。
http://www.taro.org/2011/04/post-982.php
原発を増やさないために 2011年04月18日
「しかし、フランスの場合、他国と送電線がつながっていて、ドイツその他の国に電力を販売している。だから、他の国の最小消費量を足していった分だけ夜間も発電できる。」
ふーむ、ドイツとフランスは対照的な原発政策を取っているように見えますが、実は持ちつ持たれつのような気がします。結局全ヨーロッパとして原子力発電の比率を6-7割以上にするのは困難で、それをやりたいなら適切な蓄電技術の開発が欠かせないということになります。それにしても河野太郎氏はいつから脱原発を掲げていたのでしょう? この辺見ると私が知らなかっただけなのでしょうか?
http://news.livedoor.com/article/detail/5537912/
2011年05月19日12時13分
河野さんは「原子力は時間をかけてやめるべきだ」というお考えなんですよね。ということのようで。いつからかと言えば、96年に私が初当選して、すぐに京都会議だったんですが、環境問題やエネルギー問題に詳しい学生さんやら社会人を集めて「太郎塾」という勉強会を随分開きました。という時かららしいですね。
当然のように?批判もありますが。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110511-00000000-sbunshun-pol
>特に揚水発電所の多くは原子力発電とセットの蓄電設備として使われていて、これがないと需要の少ない時間帯に電力が余剰になるという問題があるようです。
揚水(水の汲み上げ)が無くても他の発電(火力・水力)を止めれば電力が余剰になるという事はありません。
http://www.kepco.co.jp/energy/fpac/plant/role/02.html (関西電力)
http://www.itrco.jp/libraries/JSG4-5.pdf (資源エネルギー庁)
揚水ダムのため池が満杯か下池の水が無ければ揚水ができなくなりますが、もしも、揚水を止めて原子力発電の電力が余ってしまうと、需要と供給のバランスが崩れて大停電が起きますが、そういう危ない運用はしないと思います。
>http://www.nuketext.org/mondaiten_yousui.html
>電力を捨てる「発電所」 揚水式発電
上のリンク先の内容も少しおかしいですね。
>揚水式発電所は原発の付属施設
>最近は、揚水式発電所が原発に必ず併設されていることを、電力会社は一般向けの説明では認めたがりません。
揚水式発電所は戦前から有るんですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E7%99%BA%E9%9B%BB
日本に原発ができたのは1966年ですが、1965年時点の揚水発電は10箇所できていました。
それに、原発のない沖縄にも揚水発電があります。
揚水発電は他の発電方法より優位な特徴「起動が早い。発電コントロールが容易。」があるから多く作られているんですけどね。(上の(資源エネルギー庁)、16ページ)
実は「揚水式発電所が原発に必ず併設」というのは自分では確かめていません。どちらも発電能力や立地のデータはありますがひとつひとつ対応を確認するのはしんどくて・・(^^; 配電の関係で、併設というのが立地だけで判断できるのかどうかもわからないのですが・・。
でも確かにおっしゃるとおり火力の増減で対処できるなら必ず併設する必要はないはずですね。これも各発電所が通常どんな範囲に配電して補い合っているのかを知ることが必要ですが。
一応ウィキペディアでは「例えば日本では、原子力発電での出力変化はなるべく避ける方式が採られ、夜間の電力は近くの揚水発電所で水の位置エネルギーとして蓄えるようにしている。」との記載はあります。
電気事業連合会のサイトでも「夜間に余裕のできた火力・原子力発電所の電力を利用して、揚水発電下部の貯水池から上部の貯水池まで発電用水を汲み上げ、再び昼間の発電に使います」との記載や「発電所で発電した電気を溜める大規模用途」との文言はあります。
http://www.fepc.or.jp/learn/hatsuden/water/yousuishiki/index.html
「原子力発電の余剰で揚水発電しているというのは妄言だ」とキッパリ断定している人もいますが、「火力発電のフル操業だけで昼間の電力を補うより夜間に火力発電する電気を揚水発電で蓄電した方が低コストだ」という見方になるのでしょうか。配電網に放り込まれてしまえばどこで発電した電気かという区別はつきにくいでしょうから、揚水発電がどの電力を蓄電しているのかというのは解釈の問題になるような気もしますね(苦笑)
http://moke.iza.ne.jp/blog/entry/2247336/
なお、原子力発電所に併設されない揚水発電所の存在はわかりましたが、原子力発電所には揚水発電所が併設されている、ということはe10goさんのコメントでは否定されていないように思います。
結論として日本の現状のピークとベースの比率から見れば、これ以上の原子力の増加で水力の代替はできるが、火力を代替するには揚水発電等の蓄電設備を増やさないと無理、ということになるのではないでしょうか。
とはいえ、太陽発電や風力発電も原子力とは逆の理由で蓄電設備が必要なのは、e10goさんの示された資源エネルギー庁の資料(本ブログ記事でも2つ目に示しましたが)の通りですね。
> なお、原子力発電所に併設されない揚水発電所の存在はわかりましたが、原子力発電所には揚水発電所が併設されている、ということはe10goさんのコメントでは否定されていないように思います。
この話は非常にややこしくて(^^;、揚水発電所が他の電力発電と共に増えるのは事実ですが、「原子力発電所に揚水発電所が必ず併設される」というのは間違いです。
具体的に、今までの発電設備の伸びと今後の計画で説明します。
先ず、今までの発電設備について、資源エネルギー庁のエネルギー白書2010を基に説明します。
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2010energyhtml/2-1-4.html
「(2)供給の動向」にあるグラフ「【第214-1-5】発電設備容量の推移(一般電気事業用)」の揚水発電と原子力発電の発電設備を見ると、
揚水が1985年に1435万kW、2009年に2564万kWで1.79倍。
原子力が1985年に2452万kW、2009年に4885万kWで1.99倍。
1985年の揚水と原子力の比率は、38:62。
2009年の揚水と原子力の比率は、33:67。
この比率は1985年から2009年でほぼ同じで、これだけを見ると「原子力発電所には揚水発電所が併設されている」ように見えるでしょう。
しかし、同様に火力も増えている訳で、1985年に15018万kW、2009年に24148万kWで1.61倍。つまり、揚水も原子力も火力も増えています。
つまり、「原子力発電所には揚水発電所が併設されている」でなく、「発電の種類を問わず発電設備を増やしている」とも言えるでしょう。
なお、火力の伸びが低いのは、石油ショックと原子力政策が効いていると思います。
今後の計画については、電気事業連合会の「FEPC INFOBASE2010」の49頁・50頁に「c-6 電源開発地点一覧」があるのでそれで説明します。(なお、この資料は震災前の2010年12月の物です)
http://www.fepc.or.jp/library/data/infobase/pdf/infobase2010.pdf
今後の増設計画をまとめると、平成22年~34年で、揚水は 622万 kW、原子力は 1931万 kW。
揚水と原子力の比率は、24:76
各年で見ると、
平成22年、揚水 120万 kW、原子力 なし
平成23年、揚水 なし、原子力 137万 kW
平成24年、揚水 282万 kW、原子力 なし
平成26年、揚水 60万 kW、原子力 138万 kW
平成28年、揚水 なし、原子力 292万 kW
平成29年、揚水 なし、原子力 430万 kW
平成30年、揚水 なし、原子力 137万 kW
平成31年、揚水 なし、原子力 159万 kW
平成32年、揚水 160万 kW、原子力 279万 kW
平成33年、揚水 なし、原子力 221万 kW
平成34年、揚水 なし、原子力 137万 kW
揚水と原子力で連動していません。
揚水発電所の建設場所は、宮崎・群馬・北海道・山梨。
原子力発電所の建設場所は、青森・福島・福井・静岡・島根・山口・鹿児島。
建設場所も合いません。
詳細は省きますが、過去に建設された揚水発電所と原子力発電所でも同様に連動していません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E7%99%BA%E9%9B%BB
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
1例として北海道電力を挙げて起きます。
揚水発電所は1974年に新冠発電所の20万 kW、1983年に高見発電所の20万 kWが運用開始。
原子力発電所は泊発電所で1989年に1号機 58万 kW、1990年に2号機 58万 kW、2009年に 3号機 91万 kWが運転開始と、この様に連動していません。
なお、2015年に60万 kWの揚水発電所運用開始計画があるけど、連動していない事に変わりはないと思います。
自分でも原子力発電所と揚水発電所の表を見比べてうなっていた所です。どうもセットが見えないなあと(^_^) これはセットだと主張する人に具体的に並べてもらわんとダメですねえ。セットの存在を主張する方に挙証責任があるよ、と。御指摘の北海道電力の例だけは数が少ないので自分でもわかりましたが。というか、「高見発電所と泊発電所だけがかろうじて対の可能性がありそうだ。建設計画年はどうなんだろう?」とか仮説肯定の証拠を捜す方向でうなっていまして(^^;汗)
やっぱり原子力と揚水のセットは事実とは認めがたいですね。ましてや対というのはあまりにも言い過ぎ。
原子力百科事典での記載では「火力・原子力の建設に呼応して揚水式が建設されるようになった」ということですから、総発電力に呼応(他の電力発電と共に増える)ということなのでしょうか。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-03-05-01
読み直して見ると私の本記事のタイトルも一方向での解釈が入っていますね。夜間の余剰電力を利用すると解釈するのか、昼間の不足電力を作ると解釈するのか、と(;¨)(..;)。検討して追加の必要がありそうです。しばしお待ちを。