Latin for Beginners_2498

【本文】
Equitēs quoque in omnīs partīs dīmittēbantur quī loca explōrārent; et centuriōnēs praemittēbantur ut locum castrīs idōneum dēligerent.

【新出ラテン語句】
centuriō explōrō praemittō

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Equitēs quoque in omnīs partīs dīmittēbantur quī loca explōrārent; et centuriōnēs praemittēbantur ut locum castrīs idōneum dēligerent.
(訳)
 騎兵たちも、場所を偵察するために、あらゆる方面に派遣されていた。また、百人隊長たちは、野営地に適した場所を選ぶために、先に派遣されていた。
(解説)
 pars は、ここでは「方向、方角、方面」の意味に解してみました。
 dīmittō は「派遣する」の意味です。
 quī ... explōrārent は“目的の接続法”の関係代名詞節です。その先行詞は equitēs と思われますので、直訳すれば「場所を偵察するための(騎兵たちも)」となりそうですが、ここでは副詞節として訳してみました(Latin for Beginners_1501, 1504, 1505 参照)。explōrārent が接続法になっており、その時制は主節の dīmittēbantur との時制の一致により未完了過去形になっています。
 loca は「場所を」と訳してみました。男性名詞 locus,-ī(場所)の複数形は中性名詞となって、loca,-ōrum と格変化します。
 explōrō は「探り出す、探索する、偵察する」の意味ですが、ここでは「偵察する」と訳してみました。
 centuriō は「(ローマ軍団の)百人隊長」の意味です。centu- の部分が centum(百)と一致しています。
 praemittō は「先発させる、先に送る」の意味です。ここでは「先に派遣する」と訳してみました。
 ut ... dēligerent は“目的の接続法”の副詞節です(上記各リンク参照)。dēligerent が接続法になっており、その時制は主節の praemittēbantur との時制の一致により未完了過去形になっています。
 与格+ idōneusは「~に適した」の意味です(Latin for Beginners_473, 474 参照)。
 「場所」は、本文の前半とは異なり、単数形 locum が用いられています。本文の前半では騎兵がいろいろな場所を偵察したので複数形 loca になっていますが、ここでは、ある日にあるローマ軍が野営する場所は1か所なので単数形になっているものと考えてみました。
 dēligō は「選ぶ、選択する」の意味です。その主語は百人隊長たちですので、複数形になっています。

-初学者のためのラテン語-

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