Latin for Beginners_1829

【本文】
4. Since the tribes are giving hostages to each other, we shall inform Caesar.

【語句】
tribe:部族、種族
hostage:人質

【訳文】
4. それらの部族は互いに人質を交換しようとしているので、我々はカエサルに知らせよう。

【コメント】
 現在進行形 are giving の意味が取りにくいですが、「~しようとしている」のように未来を表しているものと解してもよいでしょうか。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. Cum gentēs obsidēs inter sē dent, Caesarem certiōrem faciēmus.
(解説)
 「~なので」は、原因・理由を表す cumと接続法で表しました(Latin for Beginners_1796, 1806, 1807 参照)。
 「人質を交換する」は、obsidēs inter sē dare で表しました(Latin for Beginners_1814 参照)。動詞は接続法能動相3人称複数現在形 dent で表してみました。接続法には未来形がありませんので、代わりに現在形を用いてみました(Latin for Beginners_1471, 1472 参照)。
 「~に知らせる」は、対格+ certiōrem faciōで表しました(Latin for Beginners_1813 参照)。shall inform は未来形ですので、faciō の直説法能動相1人称複数未来形 faciēmus で表してみました。

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Latin for Beginners_1828

【本文】
3. When the camp had been sufficiently fortified, the enemy returned home.

【語句】
sufficiently:十分に
fortify:防備を固める

【訳文】
3. 野営地が十分に守られていたとき、敵は家に戻った。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. Cum castra satis mūnīta essent, hostēs domum revertērunt.
(解説)
 「~するとき」は、ここでは、“時点を特定”するというよりも“状況を記述”しているように思われますので、時を表す cumと接続法を用いて表してみました(Latin for Beginners_1804, 1807 参照)。
 「十分に」は、副詞 satis を用いました。
 「守られていた」は、mūniō(守る)の接続法受動相3人称複数過去完了形(中性形)の mūnīta essent で表してみました。
 「敵」は、「敵兵たち」と考え、hostis の複数形 hostēs で表してみました。
 「家に戻る」は、domum revertor で表してみました(Latin for Beginners_1696, 1697 参照)。domum には前置詞の ad や in を付けません(Latin for Beginners_985 参照)。また、revertor は、現在形では形式所相動詞になりますが、完了形では通常の動詞のように活用します(語彙revertor の項、Latin for Beginners_15091696, 1697, 1698 参照)。

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Latin for Beginners_1827

【本文】
2. Though the horsemen were few in number, nevertheless they did not retreat.

【語句】
horsman:(複数形 horsemen)騎手、騎士
retreat:退く、退却する、撤退する

【訳文】
2. 騎兵たちは人数においては少なかったけれども、それにもかかわらず彼らは退却しなかった。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. Equitēs cum numerō paucī essent, tamen terga nōn vertērunt.
(解説)
 「~だけれども、それにもかかわらず」は、譲歩を表す cumtamen を用いて表してみました(Latin for Beginners_1796, 1801, 1807 参照)。cum 節の動詞は接続法未完了過去形にしました。
 cum 節の主語と主節の主語が同じですので、主語 equitēs は cum の前で文頭に置いてみました(Latin for Beginners_1815, 1817, 1819, 1821 参照)。
 「人数において」は、“指定の奪格”を用いて、numerō と表してみました(Latin for Beginners_1809, 1810, 1811, 1812 参照)。
 「退却する」は、tergum vertō(tergum は主語の数に併せて複数形にしました。)を用いてみましたが、sē recipere を用いてもよいでしょうか(語彙の recipiō, tergum の項参照)。

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Latin for Beginners_1826

【本文】
II.
1. That battle was fought at the time when (tum cum) I was at Rome.

【語句】
fight a battle:戦う、戦いをする

【訳文】
II.
1. あの戦闘は、私がローマにいたそのときに(tum cum)行われた。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. Illud proelium tum factum est cum Rōmae fuī [eram].
(解説)
 「戦闘は行われた」は、proelium faciō(戦いをする、戦う)の受け身の形で表してみました。
 「~するそのときに」は、本文のカッコ内にあるようにtum cum +直説法で表してみました(Latin for Beginners_1798, 1824 参照)。tum は動詞 factum est の前に置いてみましたが、factum est の後に置いて tum cum と続けてもよいかもしれません。この cum の用法は時を表す cum”のうちの“時点を特定する”用法です(Latin for Beginners_1803, 1807 参照)。
 「ローマに」は、Rōma の所格 Rōmae を用いました(Latin for Beginners_994, 995 参照)。
 「私がいた」は、sum の完了形 fuī で表してみましたが(Latin for Beginners_1824 参照)、未完了過去形 eram でもよいでしょうか(Latin for Beginners_1798 参照)。

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Latin for Beginners_1825

【本文】
 Observe in each case what mood follows cum, and try to give the reasons for its use. In the third sentence the cum clause is concessive, in the fourth and sixth causal.

【訳文】
 各文において cum の後に何法が続いているかに注意し、その用法の理由を説明してみよう。第3文において、cum 節は譲歩を表しており、第4文と第6文においては、原因・理由を表している。

【コメント】
 in the fourth and sixth の後には、sentences the cum clauses are などが省略されているものと思われます。

 第3文は Latin for Beginners_1817 を御参照ください。
 また、第4文は Latin for Beginners_1818 を、第6文は Latin for Beginners_1820 を、それぞれ御参照ください。

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Latin for Beginners_1824

【本文】
10. Illud bellum tum incēpit cum Caesar fuit cōnsul.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

10. あの戦争は、カエサルが執政官だったそのときに、始まった。
(解説)
 cum +直説法”は、“時を表す cum”の用法のうち、“時点を特定する”用法と思われます(Latin for Beginners_1796, 1798, 1803, 1807 参照)。この用法の場合には、副詞 tum も併せて用いられることがあるようです(Latin for Beginners_1798 参照)。ここでは、「~だったそのときに」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1823

【本文】
9. Caesar neque corpore neque animō īnfīrmus erat.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

9. カエサルは、肉体においても、精神においても、弱くはなかった。
(解説)
 neque ~ nequeは、「~でもなく、でもない」、「~でも、でも . . . ない」の意味です。
 corpore, animō は、「肉体の点において」、「精神の点において」の意味を表す“指定の奪格”の用法と解してみました(Latin for Beginners_1811, 1812 参照)。

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Latin for Beginners_1822

【本文】
8. Nē virtūte quidem Gallī erant parēs Germānīs.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

8. 勇敢さの点においてすらも、ガリア人はゲルマン人と同等ではなかった。
(解説)
 nē ~ quidem は「~すらない」、「~さえない」の意味です。
 virtūte は、「勇敢さの点において」の意味を表す“指定の奪格”の用法と解してみました(Latin for Beginners_1811, 1812 参照)。
 parēs は、1語尾の第3変化形容詞 pār の複数主格男性形です。pār +与格は「~に等しい」の意味になります(Latin for Beginners_955 参照)。ここでは、Germānīs が pār に係る与格です。

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Latin for Beginners_1821

【本文】
7. Caesar, cum id nūntiātum esset, mātūrat ab urbe proficīscī.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. カエサルは、そのことが伝えられると、急いでその都市から出発する。
(解説)
 cum +接続法”は、ここでは“時を表す cumの用法と解してみました(Latin for Beginners_1796, 1799, 1804, 1805, 1807 参照)。直訳すると、「伝えられたとき」、「伝えられた状況の下で」等となりますが、ここでは「伝えられると」と訳してみました。また、この他に、原因・理由を表す cumの用法と解して、「伝えられたので」等と訳すこともできるでしょうか(Latin for Beginners_1796, 1800, 1806, 1807 参照)。
 nūntiātum esset は、nūntiō(知らせる、伝える、告げる)の接続法受動相3人称単数過去完了形(中性形)です。主節の動詞が現在形(第一次時制)で、cum 節の動詞が過去完了形(第二次時制)になっており、どのように訳したらよいか難しいです。
 mātūrō +不定法は、「~するのを急ぐ」、「急いで~する」の意味と思われます(Latin for Beginners_730 以下参照)。
 ab +奪格 proficīscorは、「~から出発する、~を出発する」の意味に解しました。proficīscī は、形式所相動詞 proficīscor の不定法現在形です。

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Latin for Beginners_1820

【本文】
6. Cum prīncipēs inter sē obsidēs darent, Rōmānī bellum parāvērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. 首長たちが互いに人質を交換していたので、ローマ人たちは戦争の準備をした。
(解説)
 cum +接続法は、ここでは原因・理由を表す cumの用法と解してみましたが(Latin for Beginners_1796, 1800, 1806, 1807 参照)、時を表す cumと解することもできるでしょうか。
 inter sē obsidēs dare は「互いに人質を交換する」の意味です(Latin for Beginners_1814 参照)。
 darent は parāvērunt との時制の一致により第二次時制(未完了過去形)になっていますが、未完成又は継続中の動作・行為を表します(Latin for Beginners_1537 参照)。ここでは、「... 交換していたので」と訳してみましたが、「交換しつつあったので、交換しようとしていたので」等と訳してもよいでしょうか。
 bellum parō は「戦争の準備をする」の意味と思われます(Latin for Beginners_280 参照)。

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Latin for Beginners_1819

【本文】
5. Lēgātus cum haec audīvisset, Caesarem certiōrem fēcit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. 副官は、これらのことを聞いたので、カエサルに知らせた。
(解説)
 cum +接続法は、ここでは原因・理由を表す cumの用法と解してみましたが(Latin for Beginners_1796, 1800, 1806, 1807 参照)、時を表す cumと解して「... 聞いたとき、聞くと」等と訳してもよいでしょうか。
 haec は、指示代名詞 hic, haec, hoc(これ、この)の複数対格中性形と思われます(Latin for Beginners_1122 参照)。ここでは、「これらのことを」と訳してみました。
 audīvisset は、主節の fēcit との時制の一致により、第二次時制(過去完了形)になっています。
 対格+ certiōrem faciōは、「~に知らせる」の意味の熟語です(Latin for Beginners_1813 参照)。fēcit の主語も文頭の lēgātus(副官)と思われます。

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Latin for Beginners_1818

【本文】
4. Cum Helvētiī bellō clārissimī essent, Caesar iter per prōvinciam dare recūsāvit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. ヘルウェティイ族は戦争で非常に有名だったので、カエサルは属州の通過を認めることを拒否した。
(解説)
 cum +接続法”は、ここでは、“原因・理由を表す cumの用法と解してみました(Latin for Beginners_1796, 1800, 1806, 1807 参照)。
 bellō は、「戦争の点において」の意味を表す“指定の奪格”の用法と解してみました(Latin for Beginners_1811, 1812 参照)。ここでは、「戦争で」と訳してみました。
 clārissimī は clārus,-a,-um(有名な)の最上級・複数主格男性形です(Latin for Beginners_1204 参照)。ここでは、最上級が単独で用いられていますので、「非常に~」の意味と解してみました(Latin for Beginners_1215 参照)。
 iter dare は「通過することを許す」の意味の熟語です(Latin for Beginners_1814 参照)。「どこを(通過する)」は、per +対格”(~を通って)で表すようです。
 “不定法+ recūsōは、「~することを拒否する」の意味に解しました。

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