Latin for Beginners_349

【本文】
LESSON XV
THE ABLATIVE DENOTING WITH

 100. Of the various relations denoted by the ablative case (§50) there is none more important than that expressed in English by the preposition with.

【語句】
of:…の中で、…の中の
various:さまざまな、種々の
none:何も…ない

【訳文】
第15課
with の意味を表す奪格

 100. 奪格によって表されるさまざまな関係(§50 以下参照)の中で、英語では前置詞 with によって表現される関係以上に重要なものはない。

【コメント】
 than that の that は relation を指していると思われます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_350

【本文】
This little word is not so simple as it looks. It does not always convey the same meaning, nor is it always to be translated by cum.

【語句】
nor:また…も…ない(否定の後に続き、倒置が起こる。)
be to do:…できる(通例は否定文で、受動態の不定詞を伴う。)

【訳文】
この小さな語は見た目ほど単純ではない。それは常に同じ意味を伝えるとは限らず、また、常に cum によって訳すことができるとも限らないのである。

【コメント】
 this little word は前置詞 with のことと思われます。always は否定文で「いつも…であるとは限らない」という部分否定を表します。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_351

【本文】
This will become clear from the following sentences:
  a. Mark is feeble with (for or because of) want of food
  b. Diana kills the beasts with (or by) her arrows
  c. Julia is with Sextus
  d. The men fight with great steadiness

【語句】
feeble:弱い、弱々しい
want:欠乏、不足(for want of ~:~の不足(欠乏)のために)
beast:獣
arrow:矢
steadiness:堅実、着実、安定

【訳文】
このことは次の各文から明らかになるだろう。
  a. Mark is feeble with (for 又は because of) want of food.
   〔マルクスは食料不足のために弱々しい。〕
  b. Diana kills the beasts with (又は by) her arrows.
   〔ディアナは矢でその野獣を殺す。〕
  c. Julia is with Sextus.
   〔ユーリアはセクストゥスと一緒にいる。〕
  d. The men fight with great steadiness.
   〔その男たちは大いなる堅実さをもって戦う。〕

【コメント】
 英語の前置詞 with にはさまざまな意味があることを示しています。a.は原因・理由「…が原因で、…のために」を、b.は道具・手段「…で、…を用いて」を、c.は随伴・同伴「…と共に、…と一緒に」を、d.は様態「…をもって、…で」を表していると考えられます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_352

【本文】
 a. In sentece a, with want (of food) gives the cause of Mark's feebleness. This idea is expressed in Latin by the ablative without a preposition, and the construction is called the ablative of cause:

  Mārcus est īnfīrmus inopiā cibī

【語句】
cause:原因、理由
feebleness:弱さ、弱々しさ
idea:観念
construction:構造、構文

【訳文】
 a. 文 a では、with want (of food)〔(食べ物の)不足のために〕はマルクスの弱々しさの原因となっている。この観念はラテン語では前置詞なしの奪格によって表現される。そして、この構文は原因・理由の奪格(ablative of cause)と呼ばれる。

  Mārcus est īnfīrmus inopiā cibī.
  〔マルクスは食料の不足のために弱々しい。〕

【コメント】
 文 a. は次のとおりです。
  Mark is feeble with (for or because of) want of food.

 本文のラテン文では、inopiāinopia(不足)の奪格となっており、マルクスが弱々しくなっている原因・理由を表しています。

  原因・理由の奪格(ablative of cause)
   用法: 前置詞を伴わない
   意味: ~が原因で、~が理由で、~のために

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_353

【本文】
 b. In sentence b, with (or by) her arrows tells by means of what Diana kills the beasts. This idea is expressed in Latin by the ablative without a preposition, and the construction is called the ablative of means:

  Diāna sagittīs suīs ferās necat

【語句】
means:手段、方法
by means of ~:~によって、~で

【訳文】
 b. 文 b では、with (又は by) her arrows〔彼女の矢によって〕は、ディアナが何を手段として野獣を殺すかを示している。この観念はラテン語では前置詞なしの奪格によって表現される。そして、この構文は手段の奪格(ablative of means)と呼ばれる。

  Diāna sagittīs suīs ferās necat.
  〔ディアナは自分の矢によって野獣を殺す。〕

【コメント】
 文 b. は次のとおりです。
  Diana kills the beasts with (or by) her arrows.

 本文のラテン文では、sagittīssagitta(矢)の奪格(複数)となっており、野獣を殺す手段を表しています。

  手段の奪格(ablative of means)
   用法:  前置詞を伴わない
   意味:  ~によって、~で、~を用いて、~を手段として

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_354

【本文】
 c. In sentence c we are told that Julia is not alone, but in company with Sextus. This idea is expressed in Latin by the ablative with the preposition cum, and the construction is called the ablative of accompaniment:

  Iūlia est cum Sextō

【語句】
alone:ただ独りの
in company with ~:~と一緒に
accompaniment:付属物、付き物;随伴

【訳文】
 c. 文 c では、ユーリアは独りでなくセクストゥスと一緒にいるということが述べられている。この観念はラテン語では前置詞 cum を伴う奪格によって表現される。そして、この構文は随伴の奪格(ablative of accompaniment)と呼ばれる。

  Iūlia est cum Sextō.
  〔ユーリアはセクストゥスと一緒にいる。〕

【コメント】
 文 c. は次のとおりです。
  Julia is with Sextus.

 本文のラテン文では、Sextō が Sextus(セクストゥス)の奪格となっており、前置詞 cum を伴って、ユーリアと一緒にいることを表しています。また、ここでは、accompaniment を「随伴」と訳してみました。

  随伴の奪格(ablative of accompaniment)
   用法: 前置詞 cum を伴う
   意味: ~とともに、~と一緒に

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_355

【本文】
 d. In sentence d we are told how the men fight. The idea is one of manner. This is expressed in Latin by the ablative with cum, unless there is a modifying adjective present, in which case cum may be omitted. This construction is called the ablative of manner:

  Virī (cum) cōnstantiā magnā pugnant

【語句】
manner:様態
unless:もし…でなければ、…でない限り、…の場合を除いて
present:ある、存在している

【訳文】
 d. 文 d では、男たちがどのように戦うかということが述べられている。この観念は様態の一つである。これはラテン語では、修飾する形容詞がなければ、前置詞 cum を伴う奪格によって表現される。修飾する形容詞がある場合には、cum は省略されることがある。この構文は様態の奪格(ablative of manner)と呼ばれる。

  Virī (cum) cōnstantiā magnā pugnant.
  〔男たちは大いなる堅実さをもって戦う。〕

【コメント】
 文 d は次のとおりです。
  The men fight with great steadiness.

 There is ~ present は、「~が存在している、ある」といった意味になるでしょう。また、in which case は、ここでは前の節の内容を受けて「修飾する形容詞がある」場合を指すものとして訳してみました。
 本文のラテン文では、cōnstantiā が cōnstantia(堅実さ)の奪格となっており、前置詞 cum を伴って、男たちがどのように戦うのか、その様態を表しています。なお、ここでは形容詞magnā が cōnstantiā を修飾しているので、cum は省略することができると思われます。このため本文では cum に括弧が付けてあります。
 様態の奪格は副詞的に訳すことができると思われます。本文の場合には、「大いなる堅実さをもって」を例えば「非常に堅実に」と訳してもよいでしょう。

  様態の奪格(ablative of manner)
   用法:  前置詞 cum を伴う。ただし、形容詞がその名詞の奪格を修飾している場合には cum は省略されることがある。
   意味:  ~をもって、~で、~に

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_356

【本文】
 101. You are now able to form four important rules for the ablative denoting with:

【訳文】
 101. 今や皆さんは with の意味を表す奪格に関する4つの重要な規則を作ることができる。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_357

【本文】
 102. RULE. Ablative of Cause. Cause is denoted by the ablative without a preposition. This answers the question Because of what?

【訳文】
 102. 規則 原因・理由の奪格(Ablative of Cause) 原因・理由は前置詞を伴わない奪格によって表される。これは「何の原因・理由で」という質問に答えるものである。

【コメント】
 Latin for Beginners_352 参照。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_358

【本文】
 103. RULE. Ablative of Means. Means is denoted by the ablative without a preposition. This answers the question By means of what? With what?

 N.B. Cum must never be used with the ablative expressing cause or means.

【訳文】
 103. 規則 手段の奪格(Ablative of Means) 手段は前置詞を伴わない奪格によって表される。これは「何によって、何で」という質問に答えるものである。

 《注意》 前置詞 cum は、原因・理由又は手段を表す奪格とともには決して用いてはならない。

【コメント】
 Latin for Beginners_353 参照。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_359

【本文】
 104. RULE. Ablative of Accompaniment. Accompaniment is denoted by the ablative with cum. This answers the question With whom?

【訳文】
 104. 規則 随伴の奪格(Ablative of Accompaniment) 随伴は前置詞 cum を伴う奪格によって表される。これは「誰とともに」という質問に答えるものである。

【コメント】
 Latin for Beginners_354 参照。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_360

【本文】
 105. RULE. Ablative of Manner. The ablative with cum is used to denote the manner of an action. Cum may be omitted, if an adjective is used with the ablative. This answers the question How? In what manner?

【訳文】
 105. 規則 様態の奪格(Ablative of Manner) 前置詞 cum を伴う奪格は動作の様態を表すために用いられる。形容詞がその奪格とともに用いられる場合には、cum は省略されることがある。これは「どのように、どのような様態で」という質問に答えるものである。

【コメント】
 Latin for Beginners_355 参照。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_361

【本文】
 106. What uses of the ablative do you discover in the following passage, and what question does each answer?

【語句】
use:用法
passage:(文の)一節

【訳文】
 106. 次の一節の中に、奪格のどのような用法を見出すことができるか。また、それらはそれぞれどのような質問に答えるものか。

【コメント】
 following passage は次回以降読みます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_362

【本文】
 The soldiers marched to the fort with great speed and broke down the gate with blows of their muskets. The inhabitants, terrified by the din, attempted to cross the river with their wives and children, but the stream was swollen with (or by) the rain.

【語句】
march:行進する、進軍する
fort:とりで、要塞
speed:スピード、速さ、速度
break down:壊す
gate:門
blow:打撃、一撃
musket:マスケット銃
inhabitant:住民、居住者
terrify:怖がらせる、恐れさせる
din:やかましい音、騒音
attempt:試みる、企てる、…しようとする
cross:横切る、横断する、渡る
stream:流れ、小川
swell:増す、増大させる、大きくする(swollen は過去分詞)

【訳文】
 その兵士たちはものすごい速さで砦へと行軍し、彼らのマスケット銃の一撃で門を壊した。住民たちは、その音に恐れおののいて、妻や子供たちとともに河を渡ろうとした。しかし、流れは雨で増水していた。

【コメント】
 本文の英文中に見出される奪格の用法には以下のようなものがあるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
・ with great speed(ものすごい速さで):「様態」を表す。
・ with blows of their muskets(彼らのマスケット銃の一撃で):「手段」を表す。
・ with their wives and children(妻や子供たちとともに):「随伴」を表す。
・ with the rain(雨で):「原因・理由」を表す。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_363

【本文】
Because of this many were swept away by the waters and only a few, almost overcome with fatigue, with great difficulty succeeded in gaining the farther shore.

【語句】
sweep away:押し流す
almost:ほとんど、ほぼ
overcome:克服する、打ち勝つ
fatigue:疲労
difficulty:困難、難しさ
succeed in ~:~に成功する、首尾よく~する
gain:…に達する、…に着く
farther:もっと遠い、向こう側の
shore:岸

【訳文】
このために、多くの人は水に押し流され、ほんの数人だけが、疲れきって何とか乗り越えて、やっとのことで向こう岸に達するのに成功した。

【コメント】
 本文の英文中に見出される奪格の用法には以下のようなものがあるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
・ because of this(このために):「原因・理由」を表す。
・ with fatigue(疲れきって):「様態」を表す。
・ with great difficulty(やっとのことで):「様態」を表す。逐語的には「大いなる困難さをもって」となるでしょうか。

-初学者のためのラテン語-

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