Latin for Beginners_1087

【本文】
LESSON L

THE INTENSIVE PRONOUN IPSE AND THE DEMONSTRATIVE ĪDEM

 285. Ipse means -self (him-self, her-self, etc.) or is translated by even or very.

【語句】
intensive:強意の、強調の
very:まさしくその、まさにその、全くその
even:~さえも、~までも、全く、本当に

【訳文】
第50課

強意代名詞 ipse と指示詞 īdem

 285. ipse は「~自身」(彼自身、彼女自身 等)を意味し、又は、「~さえも」、「まさにその~」と訳される。

【新出ラテン語句】
ipse

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1088

【本文】
It is used to emphasize a noun or pronoun, expressed or understood, with which it agrees like an adjective.

【語句】
understand:(語)を省略する

【訳文】
それ〔ipse〕は明示された又は省略された名詞又は代名詞を強調するために用いられる。そして、それ〔ipse〕は形容詞と同様にこれら〔名詞又は代名詞〕と一致する。

【コメント】
 expressed or understood は前の noun or pronoun を修飾しているものと思われます。
 また、with which の先行詞は前の noun or pronoun であると思われます。
 ipse強意代名詞と呼ばれていますが、形容詞と同様に、この語が強調する名詞や代名詞の性・数・格に一致して語形が変化します。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1089

【本文】
 a. Ipse must be carefully distinguished from the reflexive suī. The latter is always used as a pronoun, while ipse is regularly adjective.

【語句】
the latter:後者
while:~だが、一方
regularly:定期的に、きちんと、規則正しく、いつも

【訳文】
 a. ipse は再帰詞 suī と慎重に区別されなければならない。後者〔suī〕は常に代名詞として用いられるが、他方、ipse は常に形容詞である。

【コメント】
 再帰代名詞 suī については、Latin for Beginners_1061 をご参照願います。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1090

【本文】
Compare

 Homō sē videt, the man sees himself (reflexive)
 Homō ipse perīculum videt, the man himself (intensive) sees the danger
 Homō ipsum perīculum videt, the man sees the danger itself (intensive)

【訳文】
以下の各文を比較しよう。

 Homō sē videt. その人は自分自身(再帰詞)を見る。
 Homō ipse perīculum videt. その人自身(強意詞)が危険を見る。
 Homō ipsum perīculum videt. その人は危険自体(強意詞)を見る。

【コメント】
 第1文の sē は、主語 homō を指す再帰代名詞の対格で、videt の目的語となっており、「自分自身を」の意味です。
 第2文の ipse は、主語 homō を強調する強意代名詞で、homō の性・数・格(男性・単数・主格)と一致しており、「(その人)自身(が)」の意味です。
 第3文の ipsum は、videt の目的語 perīculum を強調する強意代名詞で、perīculum の性・数・格(中性・単数・対格)と一致しており、「(危険)自体(を)」の意味です。
 再帰代名詞 suī、強意代名詞 ipse ともに、
英語では himself, herself, itself 等と訳されますが、英和辞典を見ると、これらの英単語にも再帰用法と強意用法があることが分かります。
 なお、ipse の語形変化は後ほど読みます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1091

【本文】
 286. Except for the one form ipse, the intensive pronoun is declined exactly like the nine irregular adjectives (cf.§§108, 109). Learn the declension (§481).

【語句】
except for ~:~の他は、~を別にすれば、~以外は、~を除いて

【訳文】
 286. 1つの変化形 ipse を除いて、強意代名詞は9つの不規則形容詞(§§108, 109 参照)と全く同様に格変化する。その格変化を学習すること(§481)。

【コメント】
 §108, §109 については、Latin for Beginners_368 以下を御参照ください。
 ipse の格変化については、次回読みます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1092

 今回は、§481 に掲載されている強意代名詞 ipse の格変化を学習します。

  男性形 女性形 中性形
  単   数
主格   
属格
与格
対格
奪格
ipse
ipsīus
ipsī
ipsum
ipsō
ipsa
ipsīus
ipsī
ipsam
ipsā
ipsum
ipsīus
ipsī
ipsum
ipsō
 
複   数
主格
属格
与格
対格
奪格
ipsī
ipsōrum    
ipsīs
ipsōs
ipsīs
ipsae
ipsārum     
ipsīs
ipsās
ipsīs
ipsa
ipsōrum
ipsīs
ipsa
ipsīs


【コメント】
 ipse の格変化は、前々回みたように、代名形容詞の格変化の仕方と同じです。したがって、3つの性の単数属格と単数与格の語形に御注意願います。

  男性形 女性形 中性形
単数属格   
単数与格
ipsīus     
ipsī
ipsīus     
ipsī
ipsīus
ipsī

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1093

【本文】
 287. The demonstrative īdem, meaning the same, is a compound of is. It is declined as follows:

【訳文】
 287. 「同じ」を意味する指示詞 īdem は、is の複合語である。それは以下のように格変化する。

【新出ラテン語句】
īdem

【コメント】
 īdem の格変化は次回読みます。
 本文にあるように、īdem は指示詞 is と -dem の複合語(is + -dem)です。
したがって、その格変化は基本的には“is の格変化+-dem”となっています。ただし、is の変化形が -dem の影響で多少変化している部分がありますので、御注意願います。詳細は次回以降に見ていきます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1094

【本文】

  SINGULAR
  MASC. FEM. NEUT.
nom.  
Gen.
Dat.
Acc.
Abl.
īdem
eiusdem
eīdem
eundem
eōdem
eadem
eiusdem
eīdem
eandem
eādem
idem
eiusdem
eīdem
idem
eōdem
 
PLURAL
  MASC. FEM. NEUT.
nom.  iīdem
eīdem
eaedem eadem
Gen. eōrundem      eārundem     eōrundem
Dat.   { iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem
Acc. eōsdem eāsdem eadem
Abl.    { iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem


【訳文】

  単   数
  男性形 女性形 中性形
主格    
属格
与格
対格
奪格
īdem
eiusdem
eīdem
eundem
eōdem
eadem
eiusdem
eīdem
eandem
eādem
idem
eiusdem
eīdem
idem
eōdem
 
複   数
  男性形 女性形 中性形
主格  { iīdem
eīdem
eaedem eadem
属格 eōrundem      eārundem     eōrundem
与格  { iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem
対格 eōsdem eāsdem eadem
奪格  { iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem
iīsdem
eīsdem


【コメント】
 母音の長短を除くと、単数主格男性形の īdem と単数主格(対格)中性形の idem は同じ語形になっていますので、御注意願います。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1095

【本文】
 a. From forms like eundem (eum-dem), eōrundem (eōrum-dem), we learn the rule that m before d is changed to n.

【訳文】
 a. eundem (eum-dem), eōrundem (eōrum-dem) のような変化形から、我々は d の前の m が n に変化するという規則を学習する。

【コメント】
 the rule that ... は「... という規則」の意味です。rule と that ... は同格になっています。

 指示詞 is の格変化については、Latin for Beginners_384 を御参照ください。
 is の格変化と īdem の格変化を比較して、両者で is の変化形の部分が異なっているものを取り出してみると以下のようになります。


単数主格男性形    
単数主格中性形
単数対格男性形
単数対格女性形
単数対格中性形
複数属格男性形
複数属格女性形
複数属格中性形
is
is
id
eum
eam
id
eōrum    
eārum
eōrum
īdem
īdem
idem
eundem
eandem
idem
eōrundem    
eārundem
eōrundem
    備  考
× isdem
× iddem
m → n(本文の規則)
m → n(本文の規則)
× iddem
m → n(本文の規則)
m → n(本文の規則)
m → n(本文の規則)

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1096

【本文】
 b. The forms iīdem, iīsdem are often spelled and pronounced with one ī.

【語句】
spell:(語を)つづる

【訳文】
 b. 変化形 iīdem, iīsdem は、しばしば、1つの ī でもってつづられ、また、発音されることがある。

【コメント】
 Latin for Beginners_1094 の変化表において、īdem の格変化には、以下のような別形があります。

複数主格男性形 iīdem 別形 īdem
※ 単数主格男性形の īdem と同形になります。
複数与格(3性とも)   iīsdem   →   別形 īsdem
複数奪格(3性とも) iīsdem 別形 īsdem

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1097

【本文】
 288. EXERCISES

 First learn the special vocabulary.

【訳文】
 288. 練習問題

 はじめに「特別な語句」を学習せよ。

【新出ラテン語句】
corpus dēbeō dēnsus ēripiō īdem ipse mīrus ōlim pars quoque sōl vērus

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1098

【本文】
I.
1. Ego et tū(1) in eādem urbe vīvimus.

(1) Observe that in Latin we say I and you, not you and I.

【訳文】
I.
〔ラテン文 略〕

(1) ラテン語では「あなたと私」ではなく「私とあなた」と言うことに注意すること。

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. 私とあなたは同じ都市に暮らしている。
(解説)
 「私とあなた、あなたと私」は、注(1)にあるように、英語では you and I と you(あなた)を先にするようですが、ラテン語では ego et tū と ego(私)を先にするようです。
 eādem は īdem(同じ)の単数奪格女性形で、女性名詞 urbs(都市)の単数奪格 urbe に係っています。
 vīvimus
は、「私とあなた」の2名を「私たち」と解して、1人称複数形にしているようです。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1099

【本文】
2. Iter ipsum nōn timēmus sed ferās saevās quae in silvā dēnsā esse dīcuntur.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. 私たちは、旅行それ自体ではなく、深い森の中にいると言われている獰猛な野獣どもを恐れている。
(解説)
 強意代名詞 ipsum は iter に係っており、単数対格中性形になっています。
 iter 及び ferās はともに timēmus の目的語ですが、nōn ~ sed ...(~ではなく ... )が用いられていますので、「iter(旅行、行軍)ではなく、ferae(野獣ども)を(恐れる)」と訳されると思われます。
 quae ... dīcuntur は関係代名詞節で、関係代名詞 quae(複数主格女性形)の先行詞は ferās です。

 “不定法+ dīcō の受動相”は「~すると言われ〔てい〕る」の意味になるものと思われます(Latin for Beginners_730 以下参照)。本文では、不定法の部分が (in silvā dēnsā) esse となっていますので、「“(深い森の中に)いる”と言われている」と訳せるかと思われます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1100

【本文】
3. Ōlim nōs ipsī idem iter fēcimus.
4. Eō tempore multās ferās vīdimus.
5. Sed nōbīs nōn nocuērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. かつて、まさに私たち自身が同じ旅行をした。
(解説)
 強意代名詞 ipsī は nōs に係っており、複数主格男性形になっています。ipsī の語形から、nōs(私たち)が男性であることが分かります。
 指示詞 idem は iter に係っており、単数対格中性形になっています。
 iter fēcimus は、ここでは「(私たちは)旅行をした」と訳してみましたが、「(私たちは)行軍をした」と訳すこともできるかと思われます。

4. そのとき、私たちは多くの野獣を見た。
(解説)
 eō tempore は“時の奪格”で、ここでは「そのとき」と訳してみました。

5. しかし、それらは私たちに危害を加えなかった。
(解説)
 この文の主語は明記されていませんが、文4にある「野獣」とみて、「それら」と訳してみました。
 “与格(ここでは nōbīs)+ noceō ”は「~を害する」の意味ですが、ここでは「~に危害を加える」と訳してみました(Latin for Beginners_502 参照)。なお、nocuērunt は3人称複数完了形です。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1101

【本文】
6. Caesar ipse scūtum dē manibus mīlitis ēripuit et in ipsam aciem properāvit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. カエサル自身が兵士の手から盾を奪い取り、まさにその戦列の中へと急いだ。
(解説)
 強意代名詞 ipse は Caesar に係っており、単数主格男性形になっています。
 manibus は第4変化女性名詞 manus(手)の複数奪格です。
 強意代名詞 ipsam は aciem に係っており、単数対格女性形になっています。aciem は第5変化女性名詞 aciēs(戦列)の単数対格です。

 “in +対格 properō ”は「~〔の中〕へ急ぐ」の意味と考えられます。

-初学者のためのラテン語-

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