Latin for Beginners_2500

【本文】
Quā dē causā castra(3) in colle ab utrāque parte arduō, ā fronte lēniter dēclīvī saepe pōnēbantur;

(3) castra, subject of pōnēbantur.

【訳文】
Quā dē causā castra(3) in colle ab utrāque parte arduō, ā fronte lēniter dēclīvī saepe pōnēbantur;

(3) castra pōnēbantur の主語。

【新出ラテン語句】
arduus lēniter

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Quā dē causā castra in colle ab utrāque parte arduō, ā fronte lēniter dēclīvī saepe pōnēbantur;
(訳)
 こうした理由から、野営地は、両側は険しく、前方は緩やかに傾斜した丘の上に、しばしば設営されていた。
(解説)
 quā dē causā は「この理由で、それ故に」の意味です。
 ab utrāque parte は「両側で」の意味です。
 arduus は「険しい」の意味で、ここでは collis(丘)の単数奪格 colle を修飾しています。
 ā fronte は「前方に、正面に」の意味です。ab, ā は一般には「~から」の意味ですが、本文の ab utrāque parte や ā fronte では、「~で、~に」の意味になっています。なお、前者では utrāque が母音で始まる単語ですので、ab が用いられています(Latin for Beginners_205 参照)。
 lēniter は lēnis(緩やかな、穏やかな)から派生した副詞で(Latin for Beginners_1330 参照)、「緩やかに、穏やかに」の意味です。
 dēclīvis は「傾いた、傾斜した」の意味で、ここでは colle を修飾しているものと思われます。
 castra pōnō は「陣を張る」の意味です。ここでは、受け身で用いられており、「野営地は設営されていた」と訳してみました。注(3)にあるように、castra はこの文の主語になっています。

-初学者のためのラテン語-

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