Latin for Beginners_1704

【本文】
5. Sōle oriente, avēs cantāre incēpērunt.

【新出ラテン語句】
cantō

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. 太陽が昇りつつあるとき、鳥たちは歌い始めた。
(解説)
 sōle oriente は絶対的奪格です。ここでは「~しつつあるとき」と訳してみました(Latin for Beginners_1693, 1691 参照)。oriente は、形式所相動詞 orior(昇る)の現在能動分詞 oriēns の単数奪格男性形です。絶対的奪格では -e で終わる語形を用いますLatin for Beginners_1681 参照)。なお、形式所相動詞の現在分詞は能動の意味を表します(Latin for Beginners_1640 参照)。
 不定法+ incipiōは、「~し始める」の意味になると思われます。

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Latin for Beginners_1703

【本文】
3. Nōlī, velle, nōluisse, mālle.
4. Vult, māvultis, ut nōllet, nōlīte.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. (あなたは)欲するな、欲すること、欲しなかったこと、むしろ欲すること。
(解説)
 nōlī は nōlō(欲しない)の命令法2人称単数現在形です(当ブログ初紹介)。通常の動詞の命令法2人称単数現在形は、不定法現在形から語尾の -re を取り除いた現在語幹と同じ語形になります(Latin for Beginners_519, 520 参照)が、nōlō では nōlī という特別の語形をとります。なお、volō と mālō には命令法はないようです。
 velle は volō(欲する)の不定法現在形です(Latin for Beginners_1676 参照)。
 nōluisse は nōlō(欲しない)の不定法完了形です(当ブログ初紹介ですが、作り方は通常の動詞の場合と同様に完了語幹+ -isseです(Latin for Beginners_646 参照)。)。
 mālle は mālō(むしろ欲する)の不定法現在形です(Latin for Beginners_1676 参照)。

4. 彼は欲する、あなたたちはむしろ欲する、彼が欲しないように、(あなたたちは)欲するな。
(解説)
 vult は volō(欲する)の直説法3人称単数現在形です(Latin for Beginners_1677 参照)。
 māvultis は mālō(むしろ欲する)の直説法2人称複数現在形です(同上)。
 ut + 接続法は、「~するために、~するように」と目的を表します(Latin for Beginners_1505 参照)。
 nōllet は nōlō(欲しない)の接続法3人称単数未完了過去形です(Latin for Beginners_1678 参照)。なお、この ut 節の動詞は第二次時制になっています(Latin for Beginners_1537 参照)。
 nōlīte は nōlō(欲しない)の命令法2人称複数現在形です(当ブログ初紹介)。命令法2人称単数現在形に -te を付け加えることによって複数形を作る点は通常の動詞の場合と同様です(Latin for Beginners_519, 520 参照)。

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Latin for Beginners_1702

【本文】
 382. EXERCISES
I.
1. Māvīs, nōn vīs, vultis, nōlumus.
2. Ut nōlit, ut vellēmus, ut mālit.

【訳文】
 382. 練習問題
I.
1. Māvīs, nōn vīs, vultis, nōlumus.
2. Ut nōlit, ut vellēmus, ut mālit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. あなたはむしろ欲する、あなたは欲しない、あなたたちは欲する、私たちは欲しない。
(解説)
 māvīs は mālō(むしろ欲する)の直説法2人称単数現在形です(Latin for Beginners_1677 参照)。
 nōn vīs は nōlō(欲しない)の直説法2人称単数現在形です(同上)。
 vultis は volō(欲する)の直説法2人称複数現在形です(同上)。
 nōlumus は nōlō(欲しない)の直説法1人称複数現在形です(同上)。
 
2. 彼が欲しないように、私たちが欲するように、彼がむしろ欲するように。
(解説)
 ut + 接続法は、「~するために、~するように」と目的を表します(Latin for Beginners_1505 参照)。
 nōlit は nōlō(欲しない)の接続法3人称単数現在形です(Latin for Beginners_1678 参照)。
 vellēmus は volō(欲する)の接続法1人称複数未完了過去形です(同上)。なお、この ut 節の動詞は第二次時制になっています(Latin for Beginners_1537 参照)。
 mālit は mālō(むしろ欲する)の接続法3人称単数現在形です(同上)。

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Latin for Beginners_1701

【本文】
But if we wish to say Caesar having conquered the Gauls, we have to change the voice of the participle to the passive because vincō is not deponent, and say, the Gauls having been conquered by Caesar (see translation above).

【訳文】
しかし、もし Caesar having conquered the Gauls(カエサルがガリア人を征服して(したので、した後 等))と言いたい場合には、vincō(征服する)は形式所相動詞ではないので、分詞の相を受動相に変えなければならず、したがって、the Gauls having been conquered by Caesar(ガリア人がカエサルに征服されて(されたので、された後 等))と言わなければならない(上述の訳を参照すること)。

【コメント】
 and say の say の前には、we have to が省略されているものと思われます。
 「上述の訳」については、Latin for Beginners_1698 を御参照ください。
 英語の場合には、分詞の能動態の完了形 having conquered がありますので、そのまま、「~したので」等と表現することができますが、ラテン語では、形式所相動詞ではない通常の動詞の場合、完了“能動”分詞がありませんので、完了の意味の絶対的奪格を作るには、完了“受動”分詞を用いた形に変えなければなりません。
 本文の例でみると、「カエサルがガリア人を征服したので」を「ガリア人がカエサルに征服されたので」と変換した上で、絶対的奪格を用いることになります。
 なお、前回の例文 Caesar having encouraged the legions(カエサルが軍団を督励したので)をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
  Caesare legiōnēs hortātō

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Latin for Beginners_1700

【本文】
For example, we can translate Caesar having encouraged the legions just as it stands, because hortor is a deponent verb.

【語句】
legion:軍団
stand:~である、~の状態である

【訳文】
例えば、我々は、Caesar having encouraged the legions(カエサルが軍団を督励して(したので、した後 等))をちょうどそのまま〔ラテン語に〕訳すことができる。なぜならば、hortor(励ます)は形式所相動詞だからである。

【コメント】
 Caesar having encouraged the legions は、独立分詞構文です。
 just as it stands は、直訳すると「ちょうどそれがあるように」などとなるでしょうか。ここでは、「ちょうどそのまま」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1699

【本文】
 NOTE 3. The fact that only deponent verbs have a perfect active participle (cf.§375.a) often compels a change of voice when translating from one language to the other.

【語句】
compel:強いる、余儀なくさせる

【訳文】
 《注3》 形式所相動詞だけが完了能動分詞を有しているという事実(§375.a 参照)は、一方の言語から他方の言語に訳すときに、しばしば相の転換を余儀なくさせる。

【コメント】
 the fact that ~ は、「~という事実」の意味です。that は同格を示しています。
 文末の the other の後には language が省略されているものと思われます。また、ここで言う一方の言語、他方の言語とは、英語とラテン語のことを指していると思われます。

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Latin for Beginners_1698

【本文】
 In b the subject is the army. The Gauls having been conquered by Caesar is nominative absolute in English, which requires the ablative absolute in Latin, and we translate,
   Gallīs ā Caesare victīs exercitus domum revertit

【訳文】
 文bにおいて、主語は「軍隊」(the army)である。「ガリア人がカエサルに征服されて」は英語では絶対的主格(独立分詞構文)であり、それはラテン語では絶対的奪格にすることが必要となる。そこで、我々は以下のように訳す。
   Gallīs ā Caesare victīs exercitus domum revertit.

【コメント】
 関係代名詞節 which ... は、その前にコンマが付いており、継続用法ですので、「~であり、それは ...」と訳してみました。
 本文のラテン文についてみてみます。
 Gallīs ... victīs名詞の奪格(主語)+完了受動分詞の奪格となっており、絶対的奪格の構文です。絶対的奪格の部分の主語 Gallī と文の主語 exercitus は異なっています。
 revertit は3人称単数形ですが、この動詞は現在系では形式所相動詞、完了系では通常の動詞として活用しますので、ここでは完了形です。

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Latin for Beginners_1697

【本文】
 In a the subject is The Gauls having been conquered by Caesar, and we translate,
   Gallī ā Caesare victī domum revertērunt

【訳文】
 文aにおいて、主語は「カエサルに征服されたガリア人」(The Gauls having been conquered by Caesar)であり、我々は以下のように訳す。
   Gallī ā Caesare victī domum revertērunt.

【コメント】
 本文のラテン文についてみてみます。
 ā Caesare は行為者の奪格で、完了受動分詞 victī に係っています。
 victī は vincō(征服する、打ち負かす)の完了受動分詞 victus の複数主格男性形で、主語 Gallī に係っています。この分詞句は副詞節のように訳すことができます(Latin for Beginners_1656 参照)が、絶対的奪格ではありません。
 domum は domus(家)の単数対格で、「家へ」の意味です(Latin for Beginners_985, 988 参照)。
 revertērunt は、形式所相動詞 revertor(戻る、帰る)の直説法3人称複数完了形です。この動詞は完了時制では、形式所相ではない通常の動詞のように活用します(語彙revertor の項参照)。

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Latin for Beginners_1696

【本文】
Compare

  a. The Gauls, having been conquered by Caesar, returned home
  b. The Gauls having been conquered by Caesar, the army returned home

【訳文】
次の文を比較してみよう。

  a. ガリア人は、カエサルに征服された後で、家へ戻った。
  b. ガリア人がカエサルに征服された後で、軍隊は家へ戻った。

【コメント】
 文 a で、分詞 having ... の主語は、文の主語 Gauls(ガリア人)と同じです。
 文 b で、The Gauls having ... は独立分詞構文です。この文の主語は Gauls ではなく army(軍隊)です。

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Latin for Beginners_1695

【本文】
 NOTE 2. Be very careful not to put in the ablative absolute a noun and participle that form the subject or object of a sentence.

【訳文】
 《注2》 文の主語又は目的語を形成する名詞及び分詞を絶対的奪格にしないように十分注意すること。

【コメント】
 これまでの例文でみてきたように、絶対的奪格の部分の主語と文自体の主語は異なっています(Latin for Beginners_1681, 1682, 1683, 1684 参照)

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Latin for Beginners_1694

【本文】
 NOTE 1. The verb sum has no present participle. In consequence we often find two nouns or a noun and an adjective in the ablative absolute with no participle expressed; as, tē duce, you (being) leader, with you as leader; patre īnfīrmō, my father (being) weak.

【語句】
in consequence:その結果、それゆえ

【訳文】
 《注1》 動詞 sum には現在分詞がない。その結果、2つの名詞又は名詞と形容詞が、分詞が表現されずに絶対的奪格となることがしばしば見受けられる。例 tē duce(あなたが指導者なので 等)patre īnfīrmō(私の父は弱っているので 等)。

【コメント】
 with +名詞+分詞は、「~がの状態で、なので」等と付帯状況を表します。ここでは、「分詞が表現されずに」と訳してみました。

 絶対的奪格の構文は、①名詞の奪格(主語)+分詞の奪格(述語)が基本ですが、分詞を用いずに、②名詞の奪格(主語)+名詞の奪格(述語)、③名詞の奪格(主語)+形容詞の奪格(述語)という形を取ることもあります。動詞が sum の場合、sum には分詞がないので、②や③の文型にならざるを得ません。
 本文の例でみると、以下のとおりです。

②の例   tē duce  代名詞の奪格(主語)+名詞の奪格(述語)
③の例   patre īnfīrmō  名詞の奪格(主語)+形容詞の奪格(述語)
 (形容詞の性・数は、分詞の場合と同様に、主語となる名詞のそれらと一致します。)

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Latin for Beginners_1693

【本文】
 381. RULE. Ablative Absolute. The ablative of a noun or pronoun with a present or perfect participle in agreement is used to express attendant circumstance.

【語句】
in agreement:一致して

【訳文】
 381. 規則 絶対的奪格 名詞又は代名詞の奪格は、〔これと性・数・格が〕一致した現在分詞又は完了分詞を伴って、付帯状況を表現するのに用いられる。

【コメント】
 名詞・代名詞の奪格(主語)+現在分詞・完了分詞の奪格(述語)は、付帯状況(①時、②原因、③譲歩・逆接、④条件)を表します。

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