Latin for Beginners_1238

【本文】
LESSON LIV

IRREGULAR COMPARISON OF ADJECTIVES ・ THE ABLATIVE WITH COMPARATIVES WITHOUT QUAM

 307. The following six adjectives in -lis form the comparative regularly; but the superlative is formed by adding -limus to the base of the positive.

【訳文】
第54課

形容詞の不規則な比較変化 ・ quam を伴わないで比較級とともに用いられる奪格

 307. 以下の -lis で終わる6つの形容詞は比較級を規則的に形成する。しかし、最上級は原級の語根に -limus を付け加えることによって形成される。

【コメント】
 6つの形容詞は次回以降に読みます。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1239

【本文】
Learn the meanings and comparison.

 POSITIVE
facilis,-e, easy
difficilis,-e, hard         
similis,-e, like
COMPARATIVE
  facilior,-ius
  difficilior,-ius               
  similior,-ius
 SUPERLATIVE
facillimus,-a,-um
difficillimus,-a,-um
simillimus,-a,-um


【訳文】
意味と比較変化を学習しよう。

 原  級
facilis,-e(易しい)
difficilis,-e(難しい)         
similis,-e(似た)
 比 較 級
facilior,-ius
difficilior,-ius              
similior,-ius
  最 上 級
facillimus,-a,-um
difficillimus,-a,-um
simillimus,-a,-um


【コメント】
 残りの3つについては次回読みます。
 例えば、facilis についてみると、比較級は“語根(facil-)+ -ior,-ius”で規則的ですが、最上級は“語根(facil-)+ -limus,-a,-um”となり不規則です。
 facilissimus 等とはなりませんので、御注意ください。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1240

【本文】

 POSITIVE
dissimilis,-e, unlike        
gracilis,-e, slender
humilis,-e, low
COMPARATIVE
  dissimilior,-ius            
  gracilior,-ius
  humilior,-ius
 SUPERLATIVE
dissimillimus,-a,-um
gracillimus,-a,-um
humillimus,-a,-um


【語句】
unlike:似ていない、同じでない
slender:細長い、ほっそりした、貧弱な

【訳文】

 原  級
dissimilis,-e(同じでない)   
gracilis,-e(細長い)
humilis,-e(低い)
 比 較 級
dissimilior,-ius          
gracilior,-ius
humilior,-ius
  最 上 級
dissimillimus,-a,-um
gracillimus,-a,-um
humillimus,-a,-um


【新出ラテン語句】
dissimilis gracilis humilis

【コメント】
 これら6語のうち、facilis と difficilis は互いに反意語、similis と dissimilis も互いに反意語になっています。この他に、gracilis と humilis があります。

 これまでに学習したところでは、形容詞の最上級の作り方には、以下の3種類があります。

1. 規則変化            語根+-issimus,-a,-um 例 fortis,-e → fortissimus
2. 不規則変化① 単数主格男性形+ -rimus,-a,-um     例 pulcher → pulcherrimus
3. 不規則変化② 語根+ -limus,-a,-um 例 facilis → facillimus

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1241

【本文】
 308. From the knowledge gained in the preceding lesson we should translate the sentence Nothing is brighter than the sun

  Nihil est clārius quam sōl

【語句】
knowledge:知識
gain:得る、手に入れる
bright:明るい、輝いている

【訳文】
 308. 前の課で得られた知識から、我々は「太陽よりも明るいものは何もない。」という文を以下のように訳さなければならない。

  Nihil est clārius quam sōl.

【コメント】
 本文のラテン文は、直訳すると「何もないものは太陽より明るい。」となり、本文の英文を直訳した形になっています。
 nihil(何もないもの、無)は、不変化の語ですが、単数の中性名詞として扱われています。
 clārius は clārus,-a,-um(明るい)の比較級・単数主格中性形ですLatin for Beginners_1208 参照)。
 quam ~ は「~よりも」の意味で、英語の than に相当し、比較の対象を表します。ここでは、文の主語 nihil と sōl が比較されているので、sōl は nihil と同じ主格になっていますLatin for Beginners_1234 参照)。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1242

【本文】
 But the Romans, especially in negative sentences, often expressed the comparison in this way,

  Nihil est clārius sōle

【語句】
especially:特に

【訳文】
 しかし、ローマ人は、特に否定文において、しばしば以下のような方法で比較を表した。

  Nihil est clārius sōle.

【コメント】
 前回のラテン語文と比べると、quam sōl のところが、奪格 sōle となっています。ラテン語では、(特に否定文においては、)比較の対象を表すのに、quam(~よりも)を用いず、名詞の奪格形を用いることがあるようです。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1243

【本文】
which, literally translated, is Nothing is brighter away from the sun; that is, starting from the sun as a standard, nothing is brighter. This relation is expressed by the separative ablative sōle. Hence the rule

【語句】
that is:すなわち、つまり
standard:標準、基準
hence:それゆえに

【訳文】
これは、文字どおりに訳すと、「太陽から離れて、より明るいものは何もない。」、すなわち、「基準として太陽から始めて、より明るいものは何もない。」となる。この関係は分離性の奪格 sōle によって表される。それゆえ、次のような規則が成り立つ。

【コメント】
 Hence the rule は、文が途中で切れているように見えますが、ここでは、本文のように訳してみました。次回、この規則を読みます。
 分離性の奪格(separative ablative)については、Latin for Beginners_579 を御参照ください。
 この構文は、「太陽」(sōl)の明るさを基準として、そこからどのくらいの差異があるのか(より明るいかどうか)を表す構文のようです。基準となるもの(ここでは「太陽」)を奪格で表しています。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1244

【本文】
 309. RULE. Ablative with Comparatives. The comparative degree, if quam is omitted, is followed by the separative ablative.

【訳文】
 309. 規則 比較級を伴う奪格 比較級は、quam が省略される場合には、分離性の奪格が後に続く。

【コメント】
 前回までに見たように、比較の文で「~より」の意味を表すには、“quam +名詞”の他に、“名詞の奪格”を用いることもできます。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1245

【本文】
 310. EXERCISES

 First learn the special vocabulary.

【訳文】
 310. 練習問題

 はじめに「特別な語句」を学習せよ。

【新出ラテン語句】
alacer celeritās clāmor cupiō lēnis mulier multitūdō nēmō nōbilis noctū statim subitō tardus

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1246

【本文】
I.
1. Nēmō mīlitēs alacriōrēs Rōmānīs vīdit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. 誰もローマ兵よりも活動的な兵士を見たことはなかった。
(解説)
 nēmō は「誰も~ない」の意味です。動詞 vīdit(見た)の語形からみて、この語は単数形として扱われています。
 alacriōrēs は、3語尾の第3変化形容詞 alacer,-cris,-cre(活発な、活動的な)の比較級・複数対格男性形ですLatin for Beginners_1212 以下参照)。
 比較の対象は Rōmānīs で、奪格で表されています(Latin for Beginners_1244 参照)。この語は「ローマ人」を意味しますが、ここでは「ローマ兵」と訳してみました。これを quam を用いて表すと、quam Rōmānōs となると思われます。Rōmānōs を対格としたのは、mīlitēs の格と一致させたためですLatin for Beginners_1234 参照)。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1247

【本文】
2. Statim imperātor iussit nūntiōs quam celerrimōs litterās Rōmam portāre.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. 直ちに最高司令官は可能な限りの迅速な使者たちに手紙をローマへ運ぶよう命令した。
(解説)
 “iussit +対格(nūntiōs)+不定法(portāre)”は、「(使者たち)に(運ぶ)よう命令した」の意味です(Latin for Beginners_728 参照)。対格 litterās(手紙)は portāre の直接目的語です。
 “quam +最上級”は、「できるだけ~」の意味になります(Latin for Beginners_1218 参照)。ここでは、nūntiōs quam celerrimōs を「可能な限りの迅速な使者たち」と訳してみました。なお、これを「できるだけ速く」と副詞的に訳すこともできるのでしょうか。
 Rōmam は「ローマへ」の意味です。Rōma は都市の名前ですので、前置詞 ad 又は in は省略されています(Latin for Beginners_985, 1016, 1104 参照)。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1248

【本文】
3. Multa flūmina sunt lēniōra Rhēnō.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. 多くの河はレヌス河より(流れが)緩やかだ。
(解説)
 lēniōra は第3変化形容詞 lēnis,-e(穏やかな、緩やかな)の比較級 lēnior の複数主格中性形です(Latin for Beginners_1205, 1208 参照)。
 Rhēnō は奪格で、「レヌス河より」と比較の対象を表しています(Latin for Beginners_1242, 1244 参照)。これは quam を用いて quam Rhēnus と表すこともできるかと思われます。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1249

【本文】
4. Apud Rōmānōs quis erat clārior Caesare ?

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. ローマ人の中で、カエサルより有名なのは誰であったか。
(解説)
 apud は対格の語をとる前置詞で、「~の中で、~の間で」の意味です。
 clārior は clārus,-a,-um(有名な)の比較級・単数主格男性(女性)形です(Latin for Beginners_1205, 1208 参照)。
 Caesare は奪格で、「カエサルより」と比較の対象を表しています(Latin for Beginners_1242, 1244 参照)。これは quam を用いて quam Caesar と表すこともできるかと思われます。
 quis erat ... ? は、直訳すれば「誰がカエサルより有名であったか」となりますが、ここでは上記のように訳してみました。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1250

【本文】
5. Nihil pulchrius urbe Rōmā vīdī.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. 私は都市ローマより美しいものを見たことがない。
(解説)
 nihil は「何もないもの」の意味の不変化の中性名詞の対格で、vīdī の直接目的語になっています。なお、nihil は単数名詞ですLatin for Beginners_1241 参照)。
 pulchrius は pulcher,-chra,-chrum(美しい)の比較級・単数対格中性形で、nihil に係っています(Latin for Beginners_1205, 1208 参照)。
 urbe と Rōmā は同格で、ともに奪格です。この奪格は「都市ローマより」と比較の対象を表しています(Latin for Beginners_1242, 1244 参照)。これは quam を用いて quam urbem Rōmam と表すこともできるかと思われます。この場合、urbem Rōmam は nihil と一致させて対格になるものと思われますLatin for Beginners_1234 参照)。
 vīdī は完了形ですが、英語の現在完了形に相当しますので、英語の用法に倣い、ここでは、「見たことがある」と経験の意味に訳してみました。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1251

【本文】
6. Subitō multitūdō audācissima magnō clāmōre proelium ācrius commīsit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. 突然、非常に大胆な群衆が、大きな叫び声を上げて、かなり激しい戦闘を行った。
(解説)
 multitūdō には「多数」や「群衆」の意味がありますが、ここでは「群衆」と訳してみました。
 audācissima は、1語尾の第3変化形容詞 audāx(大胆な、勇敢な)の最上級・単数主格女性形です。形容詞の最上級は、「~のうちで、~の中で」といった比較の対象を伴わないで、「非常に~」という意味を表すことがあります(最上級の絶対的用法。Latin for Beginners_1215 参照)。
 magnō clāmōre は、様態又は手段の奪格と思われます。ここでは「大きな叫び声を上げて」と訳してみましたが、声が戦闘の手段になっているわけではないと思われるので、様態の奪格(形容詞を伴っているので前置詞 cum が省略されたとみる。)と解する方がよいでしょうか。
 ācrius は、3語尾の第3変化形容詞 ācer,-cris,-cre(激しい、熱烈な;鋭い)の比較級・単数対格中性形です。形容詞の比較級は、比較の対象を伴わないで、「かなり、相当~;あまりにも~;いささか~」といった意味を表すことがあります(比較級の絶対的用法。前記 Latin for Beginners_1215 参照)。
 proelium committō は、「戦う、戦闘を行う」の意味の慣用表現です(語彙committō の項参照)。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Latin for Beginners_1252

【本文】
7. Num est equus tuus tardus ?  Nōn vērō tardus, sed celerior aquilā.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. あなたの馬はのろいのか(のろくはないのだろう)。 まったくのろくはなく、鷲よりも速いのだ。
(解説)
 num で始まる疑問文は、否定の答えを期待して質問する場合に用いられます(Latin for Beginners_708 参照)。
 “nōn ~ sed …”は、「~ではなくて、…」の意味です(Latin for Beginners_715 の 2-②の項参照)。
 vērō は「本当に、まったく、確かに」といった意味ですが、ここでは否定の nōn と組み合わされており、どのように訳したらよいか難しいです。上記の日本語訳では、「まったく~ない」の意味に解してみました。
 celerior は、3語尾の第3変化形容詞 celer,-eris,-ere(速い)の比較級・単数主格男性形です。
 aquilā は“比較級を伴う奪格”で、「鷲より」と比較の対象を表しています(Latin for Beginners_1244 参照)。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ