【本文】
In castrīs portae quattuor erant ut ēruptiō mīlitum omnīs in partīs fierī posset.
【新出ラテン語句】
ēruptiō
【コメント】
本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
○ In castrīs portae quattuor erant ut ēruptiō mīlitum omnīs in partīs fierī posset.
(訳)
野営地には、全方向へ兵士たちの出撃が行えるように、4つの門があった。
(解説)
erant は、ここでは「~があった」と訳してみました。
“ut +接続法”は“目的の接続法”で、「~するために、~するように」の意味を表します(Latin for Beginners_1504, 1505 参照)。ここでは、posset が接続法(未完了過去形)になっています。
ēruptiō は「出撃」の意味です。
omnīs in partīs は「全方向へ」と訳してみました。Latin for Beginners_2498 には、in omnīs partīs という用例がありました。
fierī は faciō(する、作る)の不定法受動相現在形と解してみました(Latin for Beginners_1721, 1723 参照)。
ēruptiō ... fierī の訳し方が難しいです。ここでは、英語の make a sally(出撃する)から類推して、その受け身で「出撃が行われる」の意味に解してみました。さらに、ここでは posset とともに用いられているので、「出撃が行える」と訳してみました。
-初学者のためのラテン語-