~ラテン語をゆっくりと自習するブログです~
PAGINA DIADUMENIANI
Latin for Beginners_2494
【本文】
(2)Quae perīcula ut vītārent, Rōmānī summam cūram adhibēre solēbant.
(2) Quae perīcula, object of vītārent. It is placed first to make a proper connection with the preceding sentence.
【語句】
proper:適当な、ふさわしい
connection:つながり、結合、関連
【訳文】
(2)Quae perīcula ut vītārent, Rōmānī summam cūram adhibēre solēbant.
(2) Quae perīcula vītārent の目的語。それは前の文との適切なつながりを作るために文頭に置かれている。
【新出ラテン語句】
adhibeō soleō vītō
【コメント】
本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
○ Quae perīcula ut vītārent, Rōmānī summam cūram adhibēre solēbant.
(訳)
そこで、そうした危険を避けるために、ローマ軍は最大の注意を払うのを習慣としていた。
(解説)
quae は perīcula(危険)に係る関係形容詞で、前の文の multīs perīculīs を受ける非制限用法(継続用法)で用いられています。ここでは「そこで、そうした(危険を)」と訳してみました。注(2)にあるように、quae は前の文を受けるために、接続詞 ut よりも前の文頭に置かれています。
“ut +接続法”は、「~するために」と目的を表す用法です(Latin for Beginners_1504, 1505 参照)。vītārent は、主節の動詞との時制の一致により未完了過去形になっています。また、その主語は後ろの Rōmānī ですので、複数形になっています。
cūram adhibeō は、直訳すると「注意を適用する、注意を用いる」等となりますが、ここでは「注意を払う」と訳してみました。
“不定法+ soleō”は、「~することを習慣としている、~する習慣である」の意味と思われます。この語は、現在系では通常の動詞と同様に活用しますが、完了系では能動の意味を受動の語形で表します。そこで、この動詞は“半形式所相動詞”と呼ばれます。
-初学者のためのラテン語-
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