前略。大宮 もし味方がファールを受けたら、大宮の選手たちはどうする？？

久々にスポーツ新聞しかもネット版で、面白い事を記事にしたなあと思った事。それは、サンスポだ。
岡田監督が、中国のDFとつかみ合いになった鈴木啓太のプレーを題材にして、
彼に闘争心を見たという趣旨と
同時、啓太を守るために他の日本代表選手たちが動かなかったという事に、
言及していた。

この視点！とても興味を持った。こういう視点に目を向ける記者もいるんだなあって思って、読んでいた。
そして書かれた新聞がサンスポ。産経新聞系である。
この新聞はアジア系の記事に強い。特に昔から中国の
記事に関しては、紙面を多めにする新聞だけに、
今回の一件には注目せざるを得なかったのだろう。

話しを代表戦に戻す。私もこの記事の指摘は感じていたのだ。先日のブログでも
「啓太を支持する」と書いたが、
同時になんで他の選手たちは、何もしないのかなっとも思った。
「やさしい」というのか「無関心」というのか。。。

岡田監督も指摘しているが、何も積極的に乱闘をしろ！と説いているわけではなく、チームとして勝利するという事は、
統一の意識を持って行動するという事であって。
あのような場面に遭遇した場合、共通意識があれば自然と助けに
行くだろう？という「当然の気持ち」を説いたまでだと思うのだ。
そういう意味では、パフォーマンスだとしても野球の
連帯感はすばらしいと思う。

この記事を目にして思い出したのは、福田健二だ。今はスペインリーグの２部の
ラス・パルマスに所属しているが。
彼が登場した番組を複数見た時、彼はこんな事を告げていた。

「自分がファールを受けた時、特に悪質な時は自分以上に味方が熱い。
自分以上に相手に対して怒る！
自分たちの仲間を傷けられて、『何をするんだあ～！』って真剣に怒ってくれる。そういう場面に遭遇すると自分はチームメイトに愛されていると思うし、
自分もチームのためにがんばんなきゃって思う。時にはファールを受けた
自分以外のチームメイトがイエローカードをもらう時もあるけど、そういう時は自分がゴールを決めて、恩返しをしてやりたいと思う。。。」

という趣旨のコメントだった。

そして他の番組で、そのシーンの映像が流れたが。本当、福田が言うとおりであった。スペイン２部はおそらく
イタリア２部より荒いサッカーをするし、けんか腰になる雰囲気はある。私も実際に現地で観た事あるけど、うんスペインだから優雅という雰囲気はない。
（まあそうりゃそうだよね、J２より所属チームが多くて、昇格する３席を争うのだから。勝利あるのみになるのは、当然だあ）

福田の例を見るまでもなく、チームが一丸になるという事には様々な表現方法がある。その一つに、今回みたいなケースもある。
大宮アルディージャに関していえば、やっぱり誰かがやられたら、誰かがカバーに行ってやるというのがチームの士気を挙げる事にもなると思う。

誰が道化師になるか？代表では、啓太のその任であったという事。
やっぱり彼はリーダーの資質が育ってきたように思う。
（誤解がないように。啓太はいつも熱いわけではなく、冷静な思考もあり、
W杯みたいな場面では、決してカードをもらわないように計算するともあった。
この点は、欧州南米ともに、一流選手は状況がわかっている人が多いと思う。）


大宮の選手たちも、状況に応じて。試合中の「冷静と情熱の間」を
いったりきたりしてほしいと思う。
大宮の仲間がやられたが、スタンドの私たちが、代わりにフォローしたいとも思っているので。